土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

高桐院の赤毛氈でお茶をいっぷく。

2012年09月17日 | 京都の古寺巡り


(2012.09.15訪問)

楓と竹の深い緑に圧倒されつつ石畳の参道を玄関へ向かいます。この日は、客殿南庭の赤毛氈に座り、お
茶を一服戴いて、真ん中の石灯籠としばしニラメッコをしようと訪ねました。まだまだ暑い京都、拝観者
わずか、幸い一番いい席を確保。

▼高桐院=この参道。



[ 高桐院 ]
●寺号 高桐院(こうとういん)
●宗派 臨済宗大徳寺派(大徳寺塔頭)
●開基 細川忠興(ほそかわただおき)
●開山 玉甫紹琮(ぎょくほしょうそう)
●開創 慶長六年(1601年)
●本尊 釈迦牟尼仏

高桐院縁起
大徳寺塔頭高桐院は、細川藤孝(幽斎)の長子、忠興(三斎)が慶長六年(1601年)細川家菩提寺として開創。
開山玉甫紹琮は父幽斎の弟、いわゆる叔父を開山に開創。

▼入り口参道。玄関までは参道が直角曲がり四回。




▼お寺説明の高札が親切な説明をしてくれています。




▼表門。




▼石畳が誘ってくれる定番参道。




▼正面唐門。




▼ほんのり色づき始めの唐門にかかる青もみじ。向こうは客殿の屋根。




▼玄関門。左に曲がると玄関です。




▼玄関。




▼書院庭。




▼書院意北軒。利休の邸宅を移築したものといわれているそうです。




▼意北軒札。




▼書院茶室松向軒。忠興の手で寛永五年(1628年)に造られたという二畳茶室。




▼客殿南庭。竹林を背景に楓と石灯籠、緑苔で構成された簡素な庭園。




▼客殿南庭。
ニラメッコの相手は今日も静かに佇んでいます。
心の癒しを求めるのなら錦秋にはこうはいきません。常に拝観者が群れをなして座ってます。
暑い時か寒い時の拝観者が少ない時がおススメですよ。




▼客殿南庭。




▼客殿南庭。




▼客殿南庭。




▼客殿仏間。




▼庭園。




▼袈裟形蹲。加藤清正が朝鮮の役で王城の礎石を持ち帰り忠興に贈ったもの。




▼三斎井戸。忠興、ガラシャの墓碑清めの水汲み上げ用の井戸。




▼細川忠興、ガラシャ墓所。
秀吉に切腹を命じられた利休が、忠興に遺贈した石燈籠が墓碑になっています。




▼なんと素晴らしい感性!アートな土塀。




高桐院は細川家菩提寺ですが、今では庭園と紅葉の名所としてのお寺で、錦秋が織りなす綾錦を纏う頃、こ
こは相当凄いことになります。ガラシャさんも地下でどんな思いをしているのでしょうネ。



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