土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

蓮華寺、洛北のもみじ名刹。

2015年05月29日 | 京都の古寺巡り



(2015.05.23訪問)


エントリーが後先になりました。今日は先に蓮華寺を訪ねていたんです。
池泉観賞式庭園を前に書院から静かにお庭を観賞、日頃の喧噪を一時忘れて、閑かな世界に浸ってみる。
そんな柄にもナイこと、一度は思ってみたいもんです。
書院には先客がお一人、静かにお庭を見つめられていました。声をかける隙のないお姉さんでした。



         ▼寺石標。





[ 蓮華寺 ]
●山号 帰命山 (きめいさん)
●寺号 蓮華寺 (れんげじ)
●宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
●再興 今枝民部近義 (いまえだちかよし)
●再建 寛文二年 (1662年)
●本尊 釈迦如来像
▲京都市左京区高野八幡町 電話 075-781-3494 
▲拝観料 400円、御朱印300円
▲拝観時間 9:00~17:00
▲叡山電車八瀬行 三宅八幡駅下車徒歩5分。
出町柳から京都バス大原行き 上橋下車スグ。

[ 蓮華寺縁起 ] (蓮華寺散華から抄出)
蓮華寺は、元西八条塩小路附近にあった浄土教系の古寺で、応仁の乱後荒廃していたのを、寛文二年加賀前
田家老臣今枝民部近義が祖父重直の菩提のために、この地に移し再興したものである。



▼民家に挟まれた小径、参道です。





▼創建当初のままの山門です。





▼鐘楼堂。宝形造、檜皮葺、側面に格子が嵌る鐘楼、創建当初の姿を残しているそうです。





▼創建当初の姿そのまま、屋形の井戸。





▼山門を入った左奥に約三百体の無縁石仏。散らばっていた石仏が掘り起こされここに集められたそうです。





▼山門から一直線、かの有名な紅葉トンネル石畳の参道。正面庫裏入口が拝観口です。





▼参道右手にいつ壊れてもおかしくない土蔵があります。何が入ってるんでしょうか。





▼受付を済ませ庫裏から仏間を通りぬけるとすぐ書院の間。床と違棚。実にシンプルな設えです。





▼先客がお一人おられます。





▼放生池を囲む池泉観賞式庭園、お庭に降りることは出来ますが、回遊は出来ません。





▼視角をかえて書院からお庭を眺めてみます。





▼池に覆い架かる青もみじ。見た目はもっともっとキレイです。





▼書院から本堂を見ます。





▼この青もみじも凄いです。見た目はもっともっとキレイです。





▼石橋を結界に対岸を彼岸浄土、こちらを此岸と作庭者は考えたと伝わるそうです。





▼この本堂も創建当初の姿を残しているそうです。





▼蓮華寺再興に一肌脱いだ石川丈山筆になる本堂扁額。石川丈山は詩仙堂の開山です。





▼本堂須弥壇。中央には立派なお厨子が、お厨子内には本尊釈迦如来像が安置。





         ▼本尊左側に阿弥陀如来坐像が祀られています。





▼天井の龍図。昭和五十三年 (1978年) 仏師西村公朝さん画。





         ▼傘が急勾配、茶人好みの「蓮華寺型燈籠」が本堂前に。





▼本堂から書院を見ますが板渡しの通路がねぇ?





▼本堂横には一面の苔庭と青もみじ。池泉庭園とはまた一味違います。





▼池を覆う青もみじ。見た目はもっともっともっとキレイです。





こちら洛北蓮華寺、誰もが認めるもみじの名刹ですネ。
「ミドリ真只中、青もみじが初夏の陽光に濃い緑の影を静かに落とし」を期待して訪ねたのですが、
思うようには行きませんワ、お天気と○○○○は。 ○○○○とは口が裂けても申せません。
↑ヘタな写真の言い訳でした。





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