土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

来迎院、静寂の中、如来三尊に会えました。

2015年07月21日 | 京都の古寺巡り



(2015.07.19訪問)


木曜日のBS11の京都国宝浪漫「大原三千院と来迎院」を見ていて「そうだ大原に行こう」と三連休二日目に大原来迎院
を訪ねました。台風一過とはいえすこぶる曇天、にも関わらず三千院の雑踏相変わらず、しかし来迎院参道に人影なし。
しめしめゆっくり拝観できるわいと、少し上りの参道を一目散にゆっくり歩いて行きました。わずか5~6分奥の来迎院
にはまるで人がいません。


▼三千院手前を右へ、来迎院への参道です。





[ 来迎院 ]
●山号 魚山(ぎょざん)
●寺号 来迎院(らいごういん)
●宗派 天台宗
●開基 慈覚大師円仁(えんにん)
●開創 仁寿年間(851~854年)
●中興 聖応大師良忍(りょうにん)
●本尊 三如来坐像(重文) 薬師如来坐像、釈迦如来坐像、阿弥陀如来坐像。
▲拝観料 400円 御朱印300円。
▲拝観時間 9:00~17:00
▲京都市左京区大原来迎院町537 電話 075-744-2161
▲ JR京都駅から市バス16、17系統「大原」下車徒歩20分
  京阪電車「出町柳駅」から「八瀬」下車、市バス16,17系統「大原」下車徒歩20分



▼参道に沿う呂川、台風の影響モロか、こんな急流と水量は初めて。





来迎院縁起 (来迎院パンフレットから抄出)
平安仁寿年間(851~854年)に円仁さんが天台声明の修練道場として開山。その後、天台僧良忍さんは叡山経学に飽き足
らずここ大原に隠棲、天仁二年(1109年)来迎院を再興、数ある天台声明を統一、魚山流声明を集大成し後の天台声明の
礎とした。良忍さんは、念仏三昧中阿弥陀如来から融通念仏を感得、大阪平野に大念仏寺を総本山に融通念仏宗を開宗
し、六十歳でここ来迎院で示寂。その後の来迎院は声明名僧や理論家を輩出、声明本山としてその血脈を守り続けている。



▼ほんの5分少々、山門です。





▼本堂への参道。





▼左上に本堂が見えます。





▼鐘楼。





▼梵鐘です。





▼振り返ってみると庫裏と入山受付が見えます。





▼緑の濃淡の中にひっそりと佇む本堂。
 桁行三間、梁間三間の単層、屋根は入母屋造、銅板葺、室町時代(1532~55年)再建。二段広縁付、窓は蔀戸。





▼本堂前面です。縁の右側から入堂。





▼本堂須弥壇に三如来坐像。
 中 薬師如来坐像(重文)、像高89.7cm、木造寄木造、漆箔。藤原時代。
 左 釈迦如来坐像(重文)、像高58.8cm、木造寄木造、漆箔。藤原時代。(向かって右)
 右 阿弥陀如来坐像(重文)、像高59.4cm、木造寄木造、漆箔。藤原時代。(向かって左)
 手前向かって右、毘沙門天立像。左、不動明王立像。





▼中尊 お薬師さんの尊顔。





        ▼左尊 お釈迦さんの尊顔。





        ▼右尊 阿弥陀さんの尊顔。


 
ザンネンなことに三尊ともお顔がハッキリしません。特に中尊お薬師さんが。
1000年の歳月はこうも相貌を変えるものかと、時の流れの儚さを思うと同時に仏自身が彷徨の果てにこの寺にやって来
たんではと思ったりもする。寺伝では創建時からこのお寺におられるとのことだが。



▼四柱内陣天井には二人の飛天の舞を見れますよ。









▼四柱欄間は楽器の数々が描かれています。    









▼本堂須弥壇。
 堂内中央に四本柱で内陣を構成し、上段須弥壇に三尊を、下段に脇侍の不動明王と毘沙門天をお祀りしています。
 須弥壇上部天井は繰上げ天井で天と側面に絵が描かれた非常に印象的な荘厳です。





▼堂内外陣。





▼本堂。





▼本堂外縁は二重で内側が一段高くなっています。





▼北側高台から見た本堂。





        ▼これでもかと緑の攻勢。





▼お地蔵さんが集められています。





        ▼五輪塔。塔高282cm、花崗岩製、鎌倉時代。





▼良忍上人廟参道。進むにつれてやけにゾクゾクしてきました。





        ▼良忍上人の廟への石標。





        ▼これ灯籠らしいのですが、裏側を撮ってます。別に意味はありません。





▼来迎院の事実上の開山、聖応大師良忍上人の廟。





        ▼良忍上人廟三重石塔(重文)。塔高2.82m、花崗岩製、鎌倉時代。





▼御朱印です。ウ~~ンフクザツ





▼特別フロク 音無の滝です。
 滝の名付け親は良忍さん。
 来迎院から上ること約10分、小野山から流れ下る滝で、一ノ滝と云い、上流には二ノ滝、三ノ滝があるそう。
 台風の威力まざまざ、凄い水量と激しい流れを見てください。



















良忍さんが声明をあげた際に、声明の声に滝の音が同調し、滝の音が消えたと伝えられているそうですが、
今日の滝の音ではそれは無理、怒鳴っても声明の負け。




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