土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

常栄寺、天台王国の中で曹洞宗の禅刹です。

2017年08月02日 | 滋賀の古寺巡り





(2017.07.29訪問)


次に大崎寺から常栄寺を訪ねます、湖岸のお寺から山中のお寺へ。海津大崎からR161に戻り北へ少し走り県道を左折、細い細い道
を右折で常栄寺到着。常栄寺は天台王国の中での曹洞禅のお寺、先ず驚いたのは場所柄似つかわしくない大きな山門、さぞや広大な
境内と思いきや、ささやかな境内で本堂のみのお寺です。しかし楼門といい本堂といい内容の濃い、江戸初期の建築技術がぎっしり
詰まった凄いお寺でした。





▼湖西随一評価の楼門。桁裄五間、梁間三間、五間三戸の楼門、銅板葺。
 評価通りの重厚な楼門です。ただし、著名古刹の山門をイメージすると重厚と云う言葉は間違いかもしれません。全体デザインな
 どは江戸初期の建造物ルネサンスの産物と云えないでしょうか。

 

お断り:「江戸初期の建造物ルネサンス」なんて云う言葉はありません。ボクがかってに云ってるだけです。





            [ 常栄寺 ]
            ●山号 龍谷山 (りゅうこくざん)
            ●寺号 常栄寺 (じょうえいじ) 正称 常栄禅寺
            ●宗派 曹洞宗 (そうとうしゅう)
            ●創建 慶長六年 (1601年)
            ●開基 旭洲禅師 (きょくしゅうぜんじ)
            ●本尊 釈迦如来坐像
            ▲滋賀県高島市マキノ町山中554 電話 0740-28-0651
            ▲拝観料 境内自由 ご朱印300円
            ▲時間 9:00~16:00
            ▲JR湖西線「マキノ駅」下車 徒歩3.4km
             国道161号線を北上、「小荒路」を左折。





            ▼禅宗御用達石柱。







▼楼門。

      





▼楼門扁額。正称常栄禅寺と書かれています。







▼楼門から境内を。正面は本堂です。三戸口の左右は仁王さんのお部屋ですが、現在修復中につきご不在です。







▼この鐘楼がまた凄い。屋根下の組み物をはじめ造りに手が込んでます。







▼四方柱の木鼻、梁の彫刻、コーナーの組み物どれをとっても一級品。    













            ▼本堂前の観音立像。







▼本堂。桁裄五間、梁間四間、入母屋造、銅板葺。余分を削ぎ落とした非常にシンプルな造形ですネ。
 これも江戸初期の建造物ルネサンスの新しい形なのか。







▼本堂扁額。読めません。







▼本堂前面。







▼堂内外陣に掛る山号の扁額。







▼外陣から内陣を見ます。外陣欄間のキンピカの透かし彫りには驚き。







▼中央の彫刻。主役は布袋さんのようです。







▼右は龍。







▼左は虎。竜虎対峙するの図でしょうか。







▼内陣奥須弥壇上に本尊釈迦如来坐像。左右は十大弟子のお二人。







▼本尊釈迦如来坐像。小粒の螺髪でお顔は小さめ、この表情こそ慈愛の眼差しと云うんでしょう。







▼本堂正面。







▼楼門前のお庭。           













▼ご朱印です。







▼マキノメタセコイア並木。次の訪ねるお寺の道すがら、チョット遠回りしてこの並木を通りました。







ここ常栄寺は楼門と本堂だけの小さなお寺ですが、その二つがとても立派な建造物、湖国の山の手のどちらかと云うと辺鄙な山里に
これだけの建造物を今に残すのは地域の信仰と祈りの強さの現れなのか。僅か400年の寺歴とはいえ、凝縮された精神の聖域をこの
湖国の山の手に頑に守って行く、その心意気にこちらの精神が洗われた常栄寺でした。が、常栄寺の縁起詳細は不明です。

常栄寺 オ シ マ イ





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