土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

横蔵寺、伝教大師最澄ゆかりの古刹。よこくらじと読みます。

2019年06月11日 | 岐阜の古寺巡り





(2019.06.08訪問)


久々の岐阜遠征、揖斐川町谷汲に法灯を灯す両界山横蔵寺と岐阜市の岐阜大仏金鳳山正法寺を訪ねます。
先ずは横蔵寺を訪ねましょう。大阪から名神をひとっ走り、名神関ヶ原からR303号に入り北上、途中揖斐川沿いの道は中々の風情、
初夏の心地よい川風と共に迷車大和路号は軽快な走り、じゃなく、いつもながらのチンタラ走りで横蔵寺へヨタヨタとまっしぐら、
ようやく30キロほど走ると第一目的の横蔵寺に到着です。





▼駐車場から見える真っ赤な橋、医王橋です。







[ 横蔵寺 ]
●山号 両界山(りょうかいざん) 
●寺号 横蔵寺(よこくらじ)
●宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
●開山 伝教大師最澄 (でんきょうだいしさいちょう)
●延暦20年 (801年)
●本尊 薬師如来坐像 (秘仏・重文) 60年に一度開扉
▲岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲神原1160 TEL.0585-55-2811
▲拝観料 境内自由 宝物殿と舎利堂 500円
▲拝観時間 10時00分~16時00分(宝物殿と舎利堂のみ)
▲JR東海道本線「大垣駅」から樽見鉄道「谷汲口駅」下車 揖斐川町コミュニティバス(名阪近鉄バス)谷汲行き
「谷汲山」下車→揖斐川町コミュニティバス(名阪近鉄バス)横蔵線終点下車すぐ
 名神高速大垣ICから国道258、21、417、303号経由、乙原トンネルより県道40号にて約70分





▼こんな小川が流れています。







▼雰囲気がいよいよ濃くなって来る参道石段。







            ▼堂々の寺号石標。







▼医王橋を渡って境内へ。







▼重層仁王門。楼門、三間一戸、檜皮葺、上層は鐘楼を兼ねています。延宝三年(1675年)建立。







▼仁王門の偏額。情なやまったく読むことが出来ません。







            ▼三重塔。姿形共すぐれた塔です。方三間、檜皮葺、寛文3年(1663年)建立。







▼三重塔初層の組み物。







▼本堂側面です。全景撮り忘れのお粗末でした。方五間、入母屋造、檜皮葺、寛文11年(1671年)建立。







▼正面鰐口と貼りまくられている千社札。







▼本堂内陣。







            ▼本堂前には本尊の大きな幟。







▼このお堂正体不明。







▼観音堂。方三間、入母屋造、檜皮葺、一間向拝付。







▼これまた味のある扁額が掛かっています。







▼観音堂内。奥のお厨子に本尊観音菩薩がお立ちです。







▼舎利堂。







▼舎利堂内陣。見えるでしょうか、奥のお厨子には妙心上人の舎利仏(ミイラ)が安置されています。







▼石垣に囲まれて……、







▼寺門が中へと誘います。







▼石垣の苔もいい味をだしてますネ。







▼門を潜ると正面に客殿の立派な玄関が……。







▼宝蔵も緑に埋もれて。







▼正体不明の石室。







            ▼最後に立派な法華塔にご挨拶をして横蔵寺を辞しました。






        舎利仏一考!
        妙心上人の人となりは不明ですが、その舎利仏が今に残り、そのままの姿を見ることが出来ます。
        妙心上人もご自分のミイラ姿を人目に晒すなんて彼の地からどんな思いで眺めているんでしょうネ。
 
        このお寺、今に残る寺構えからして、寺格の高さと寺勢華やかりし頃の姿が彷彿とするお寺でした。
        横蔵寺、オ シ マ イ 。