土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

役行者の足跡はこんなところまで。神童寺を訪ねました。

2010年11月24日 | 京都の古寺巡り


(2010.11.20 訪問)
海住山寺からR163へ戻りR24へ向かいます。例のひどい道とは大違いでクルマは
スイスイ、土曜日というのにどうしたことでしょう。神童寺への道は茶畑が点在
し、クルマも人も見えません。いい感じの道がつづきますが、お寺に近づくほど
怪しくなってきました。

[ 神童寺 ] じんどうじ
山号 北吉野山(きたよしのさん)
寺号 神童寺
開基 聖徳太子  
宗派 真言宗智山派
本尊 蔵王権現

神童寺縁起
寺伝によると聖徳太子開基寺院の一つと伝えられ、その後吉野山と密接な関係を
持つ修験道の霊地となり、役行者が修行中神童二人の助けを得て金剛蔵王権現を
感得し、刻したと云うことから神童寺と呼称されるようになったそうです。

●山門。この山門は、興福寺一乗院からの移築で、屋根大棟両端の鴟尾が鯱です。
珍しい例だそうです。山門下に立ったときの期待感ワクワクだったのですが…。



●寺石標。名のある書家の墨跡か、落款も朱が。



●本堂。(重文)
本尊 蔵王権現立像。(重文)
1406年建立。山門をくぐるとすぐ本堂です。境内は狭く、往時の寺勢を感じるこ
とは出来ません。重文指定の仏像が多数おられるそうですが、先客グループがお
寺の方の案内で説明を受けていましたので、ボクは今回パスしました。



●本堂横の大銀杏。境内の紅葉はまだまだ、唯一この銀杏がこのお寺の秋を主張
しているようす。



●十三重石塔。本堂横に立つ鎌倉時代の石塔です。



●鐘楼。本堂からは高台になっている地に、鐘楼と宝物館が建っています。



●護摩壇。鐘楼と宝物館に挟まれ、最近護摩行が行われたみたいです。



山門石段下がすぐ道ですが、これまた狭く、行交いもままならず近くに駐車スペ
ースはありません。ズル駐車をしていたので、早々に神童寺を辞し白鳳のお釈迦
様に会いに行きます。

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