
(2016.11.26訪問)
明王寺から水口の街中へと走ります。R307号沿いにこれから訪ねる大岡寺はあります。境内は閑かで参拝者はいません。取り敢えず
庫裏のベルを押しますが反応なし、柱にメモ、人がいない時はこちらに電話して下さいと番号があったので、電話をするも反応なし。
著名な重文薬師如来像に会いにきたんですが、収蔵庫は当然のことながら締め切りでした。
▼参道入り口。

[ 大岡寺 ]
●山号 龍王山 (りゅうおうざん)
●院号 観音院 (かんのんいん)
●寺号 大岡寺 (だいこうじ)
●宗派 天台宗単立 (てんだいしゅうたんりゅう)
●開基 伝 行基 (ぎょうき)
●創建 伝 白鳳十四年 (686年)
●本尊 十一面千手観音 (秘仏)
▲ 滋賀県甲賀市水口町京町1番30号 電話 0748-62-8080
▲拝観料 無料
▲拝観時間 自由
▲近江鉄道「水口駅」から徒歩で15分
JR草津線 「貴生川駅」下車 車10分
JR草津線 「貴生川駅」下車 はーとバス和野行「本水口」バス停下車すぐ
新名神高速道路「甲賀土山IC」から15分
新名神高速道路「甲南IC」から15分
▼大岡寺縁起。

▼山門。

▼山門の寺号木札。

▼山門からは正面に本堂が見えます。

▼境内一望。後の山は282.9mの古城山。

▼こんな樹勢を見ると紅葉真っ盛りと思うでしょ。そうじゃないんですよ、いいとこ撮りです。

▼木製袴腰の鐘楼。

▼まだ緑葉が残っているのですがどこか淋しげ……。

▼本堂。一見今にも崩れ落ちそう、非常に気の毒な姿に見えます。
桁行三間、梁間四間、二重屋根、寄棟造、本瓦葺、享保十三年 (1753年) 建立。 昭和五十四年 (1979年) 上層屋根が崩壊し現在
トタン葺になっています。


▼本堂前面は格子と左右は蔀格子戸。

▼寺号扁額。軒下の地板と垂木の悲惨な状態、波打つ瓦悲壮感漂いますネ。

▼全面の格子の小さな窓から覗いてみました。
内陣は四天柱を建て、後方に須弥壇があり、内部は豪華に荘厳されているようです。

▼本尊は秘仏なのでこのお像はお前立ち像か、両手に錫杖をお持ちの千手さんです。

▼本堂。

▼こんなに元気なのもまだいます。

▼本堂隣の行者堂。

▼堂内背面を繰込んだような室にまるで牢屋のような格子が嵌り中に錫杖を持った像が見えます。どなたでしょうか。

▼行者堂。右に見える大きな鉛筆、奉修鉛筆供養、進学祈願法要と書かれています。

▼これは新しい六地蔵。

▼宝篋印塔。

▼山の紅葉も枯れ葉色になりつつですネ。

▼放生池です。

▼こんな方がお立ちです。お釈迦さんかなァ~、チョット機嫌が悪そうです。

▼鎮守社か、諏訪大社本宮と鳥居額に書かれています。

▼放生池に架かる石橋も波打ってますが。

▼境内一角に石仏が集められています。

▼放生池のきれいなモミジを見ながら大岡寺お暇です。

▼ご朱印です。庫裏玄関の箱の中に一枚残っていた書き置きを朱印帳に貼り撮りました。

水口の由緒ある古刹だそうですが、本堂の酷い姿には驚きました。過去に重層屋根の上層が崩壊し、急遽の修復でトタン葺で赤い
色が塗られ如何にもやっつけ仕事そのものに見え、すでに数年経つそうです。写真をご覧のようにお堂の体を成していません。こ
ういう哀しい姿を見ると、地方のお寺の経営の苦しさ、維持管理のしんどさに同情します。檀家さん頑張ってネ。
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これだけの規模のお寺さんになると維持費が相当かかるんでしょうね。
仰るように、相当酷いことになってます。
文化財保護法の指定対象の建物はないようなので、補修や修理は自腹だと思われますが、
一方で、葬儀場や室内墓地など運営されているようで、ボクたち思うほど経営難とは思えません。
お寺さんの運営維持、よく分かりませんネ。
管理が出来ないというのは辛いところですネ。
折角の宝が、宝の持ち腐れにならないように祈るばかりです。