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(2019.07.06訪問)
今日は京都舞鶴市遠征。遠い遠い136キロ先の目指すは医王山多禰寺。Junさんのブログ「多禰寺へ龍を見に行く」を読ませてもらっ
て、これは是非とも訪ねなければならない。ボクは中井一統彫刻のファンで、多禰寺にそれが有るとなると即決、今日訪ねようと。
早速大和路号は京都縦貫を北へまっしぐら、とまでは良かったんですが、もう少しというところで多禰寺への道は、このところの雨
で山道は山崩れで通行不能、アアなんと云うことでしょう! しかししかし舞鶴市にはユニークな多宝塔を持つお寺、圓隆寺があるん
です。
▼前道路に面して建つ山号寺号が刻された石標。
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[ 圓隆寺 ]
●山号 慈慧山(じけいさん)
●寺号 圓隆寺(えんりゅうじ)
●宗派 真言宗御室派 (しんごんしゅうおむろは)
●開基 伝行基
●開創 奈良時代
●再興 皇慶上人 長徳年間
●本尊 阿弥陀如来、薬師如来、釈迦如来
▲京都府舞鶴市引土72 0773-75-1193
▲拝観料 境内自由
▲舞鶴若狭自動車道舞鶴西ICから約15分
JR西舞鶴駅から徒歩約8分
▼総門。
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圓隆寺縁起
奈良時代に行基が創建、のち長徳年間(998~998)に皇慶上人が中興したと伝えられる。本尊は丹後地方最大の丈六仏で、そのお
だやかな表情、ふくよかな体つき、やわらかな衣のラインは定朝式を伝える美しい仏像。また、この仏像のほか、不動明王立像と毘
沙門天立像は、重要文化財に指定されている。
▼総門。3間1戸、入母屋造。桟瓦葺、袖塀付、宝暦3年(1753年)建立。
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▼慈慧山と書かれた総門扁額。
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▼総門から境内、正面に参道石段が。
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▼最初のお堂は、総門を入って右手に大師堂。
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▼堂前にはお大師さんの若き日の修行像。
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▼正面石段左手に薬師堂が。方3間桟瓦葺きの小さなお堂。
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▼正面小窓から堂内を見ると立派な薬師如来がお坐りです。
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▼境内石段参道。石段を上りきると本堂広場が待ってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/0a/40c27dbe9e88a08010437f4dca1ed6ea.jpg)
▼広場右端に鎮守堂と粟嶋堂。
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▼太子堂と観音堂が並んでいます。左太子堂、右観音堂。
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▼太子堂扁額。聖徳太子殿と書かれた扁額。
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▼観音堂。方3間、宝形造、桟瓦葺、1間向拝付。
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▼観音堂本尊、聖観音菩薩坐像。
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▼出世稲荷神社。
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▼本堂正面。桁裄5間、梁間5間、入母屋造、桟瓦葺、1間向拝付、この向拝がまた豪華、千鳥破風の前部が唐破風で重厚な向拝。
天明6年(1785年) 建立。
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▼本堂側面。
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▼本堂正面は全面格子が嵌められています。
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▼本堂正面屋根裏から向拝屋根裏は相当複雑に組み込まれているようです。
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▼本堂床は全面板敷き、中央奥に豪華な瓔珞、華鬘や羅網で荘厳された内陣須弥壇。
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▼須弥壇中央に金色に囲まれた本尊阿弥陀如来がお坐りです。肝心のお顔がねぇ〜。
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▼岩に刻まれた滝不動明王。
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▼これが珍しい多宝塔。
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▼多宝塔亀腹。珍しいでしょ、瓦を鱗のように葺いています、もう一つ上層に鳥居が備えられています、これも珍しいですネ。
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▼多宝塔初層は2重桁。
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▼鐘楼。
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▼御成門。書院や方丈のエリアです。
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▼客殿。
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▼護摩堂。
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▼宝蔵でしょうか。
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これだけのお寺で、どなたもいらっしゃらない、知りたいこと満載のお寺、仏像ファンにとっては、何とも惜しい気がしました。
せめてお寺ガイドでもと思ったんですが、それも無し、泣く泣く圓隆寺オイトマ、咲き残りの紫陽花が健気に咲いて、健気に見送って
くれました。
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これにて圓隆寺オシマイ。
また懲りずに、数年立ってからでも行かれて下さい。
龍は逃げませんから。
通行止めから一旦戻り、仰せの橋を渡って案内指示通り西側から行きましたが、
結局、どうしたことでしょう、元の道に出てしまいました。
ナビが悪いのか、道路標示が悪いのか、多禰寺には二度と行くことはないでしょう。
舞鶴、奥が深いです。
多禰寺、もしかして舞鶴自然文化園方面から行こうとなさいました?
あの道は以前から通行止めです。
舞鶴クレインブリッジを渡って山の中へ入り、西側の山道から行かれると問題ないと思いますが・・・。