![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/06/4315740cfa2eeeb8676844deae599991.jpg)
(2013.11.16訪問)
幕末京の争乱の一方の主役、会津藩縁の金戒光明寺、タヌキ作、城構のお寺。西門にその名残があるこのお
寺には、会津藩約1000名が駐屯し京都守護職として新撰組とで京を固める。一時の京の治安は回復されたと
伝わりますが、その後の会津藩と新撰組の悲劇は「八重の桜」で描かれていますね。現在その血なまぐさい
名残は会津藩士墓地のみ、本来の浄土宗大本山として、京の紅葉名所として広い境内は参拝の方達で賑わっ
ています。紅葉にはチョッとばかり早いのは玉にキズとは云え、秋の特別公開中なので訪ねてみました。
▼紫雲の庭も、染まり始め。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/ab/ed079c93bb3c7260b15d47d67273b267.jpg)
[ 金戒光明寺 ]
●山号 紫雲山 ( しうんざん )
●寺号 金戒光明寺 (こんかいこうみょうじ)
●宗派 浄土宗大本山
●開創 承安五年 ( 1175年 )
●開山 法然上人(ほうねんしょうにん)
●本尊 阿弥陀如来坐像。
▲京都市左京区黒谷121 TEL.075-771-2204
▲拝観料
山門(修復後の初公開) 大人800円・小学生400円
大方丈、紫雲庭園 大人600円・小学生300円
山門、大方丈、紫雲庭園 共通券 大人1,200円・小学生600円
御朱印300円
▲http://www.kurodani.jp/
▲JR京都駅から市バス100番で岡崎道下車、徒歩10分
阪急京都線四条河原町駅から市バス32番・203番で岡崎道下車、徒歩10分
京阪丸太町駅から市バス204番で岡崎道下車、徒歩10分
金戒光明寺縁起 (金戒光明寺HPから抄出)
法然上人がはじめて草庵を営まれた地である。十五歳で比叡山に登られた法然さんが承安五年 (1175年) 四
十三歳の時お念仏の教えを広めるために、山頂の石の上でお念仏をされた時、紫雲全山にみなぎり光明があ
たりを照らしたことから この地に草庵をむすばれた。これが浄土宗最初の寺院となった。
▼金戒光明寺秋の特別公開ポスター。こんな赤、一回見てみたいですワ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/0a/a19c72727092f795403b2fd3e3651c0f.jpg)
▼西門 ( 高麗門 )。近藤勇、土方歳三ら隊士面面、忙しく行き来したんでしょうネ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/36/379597b44dccf9fd0af952984c48bb6b.jpg)
▼くろ谷の石碑。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/bb/00a7fd5c206a79ec1cdf72a4dc9d5ba2.jpg)
▼修復ホヤホヤ、蘇った山門。万延元年(1860年)の再建。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/36/70e365e0d10e9b34f0e379fb72da9b3a.jpg)
▼山門由緒が書かれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/68/e7b6e0c942fefaef6f89e75db4824c85.jpg)
▼後小松上皇の宸筆の勅額。浄土真宗最初門と書かれています。浄土真宗?
扁額の下、楼上廻廊で僧侶が説明中、説明を聞く皆さん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/8c/b3fce275babb5d23b79efcb926048fb1.jpg)
▼山門楼上に祀られている宝冠釈迦三尊像。回廊からズル撮りでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/c3/d531e600ebfb28e2212afa04f4196334.jpg)
▼鐘楼。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/40/27fdd5b71df5b5204881d9a1b4c46eea.jpg)
▼御影堂。桁行七間、梁間七間、入母屋造、本瓦葺、正面三間の向拝付き。
内陣中央に宗祖法然さん七十五歳の御影をお祀りしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/b7/c8e90df81e6665032985e92a32aae079.jpg)
▼御影堂脇内陣の文殊菩薩。( 金戒光明寺HPからお借りしました )
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/b0/9e6326d02a3e3cf939fd7cb21aa4f0a3.jpg)
脇内陣に祀られている文殊菩薩、運慶作と伝わるそうですが、これが凄い!
像高は安倍の文珠さんより小つぶですが、四人を従えた渡海形式は快慶さんといい勝負です。
ちなみに日本三大文殊とは、奈良の「安倍の文殊」天橋立の「切戸の文殊」とこの文珠さんです。
▼金戒光明寺一番のビュウポイントももう少しですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/e2/68e7b4c53d872ed618baa6457de561a0.jpg)
▼阿弥陀堂。金戒光明寺中最古のお堂。慶長十年、豊臣秀頼により再建。
本尊阿弥陀如来坐像。内陣中央にお一人でお坐りで、恵心僧都最後の作と云われているそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/cb/deab8bf8b1bdf6e9194205fbcfb20c73.jpg)
▼方丈唐門。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/e2/5f43945496e3b288b22e0c651b50900b.jpg)
▼北庭からの方丈。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/21/8be7ab881e71d44b0f38b4a34caf02e5.jpg)
方丈では、秋の特別展で幕末の会津藩や藩主松平容保の遺墨、藩士の鎧兜、「八重の桜」の新島八重の写
真や直筆の和歌など展示されてます。当時ニ十代後半であろう容保さんの書、ここまで書けるかと思うほ
どお見事!その外、仕掛け「虎の襖絵」など面白いですよ。
▼方丈前庭。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/aa/725722177c2cd442c0a066009c1fafc3.jpg)
▼方丈の東に作庭された池泉回遊式庭園「紫雲の庭」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/44/742c12717e2010e27401d9974f542c31.jpg)
法然さんの生涯を三つのシーンで表現、枯山水の白砂が目に染み、それぞれの苔島が時代を主張している
ようです。きれいなお庭です。
前方島状の左、修業時代の比叡山延暦寺。中、浄土開宗金戒光明寺の興隆。右、幼少時代美作の国。
▼法然さん修業時代の延暦寺を表現するゾーン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/12/3926806b07bbe2b5fdf91a5466969bbd.jpg)
▼お庭の中の茶室、「紫雲亭」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/40/3c6f991f4ce41462cf2e1dc671464905.jpg)
▼昔のお嬢様が接待してくれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/8f/1c7079a90569bc5f1cd9dcd7ca1a0073.jpg)
▼ミックスドカラーバリエーション。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/f7/cb9ea190b7acc9e3f0322f34acd01df1.jpg)
▼北庭の放生池の周りをお散歩しましょう。
広い放生池と回遊路ですが、素人目にも急ごしらえの感が否めません。雑然と樹木が植わっている感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/37/122a07625142cb193c499ffe70ec680a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/8d/c63c607d3cb47074df9fd9ff2ba489f1.jpg)
▼ススキを見ながら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/f4/5e0022421169aeff89b90621baea4793.jpg)
▼ふと下を見ると亀が。石畳に亀さん十数匹憎い演出ですよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/e3/ebb54bc1d69aeaafbcaa0ade933d1eb9.jpg)
▼中之島に灯籠が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/5e/d3d0aceddf53760805954e7f5cc6d871.jpg)
▼お庭の北端に「ご縁の道」が誕生。出会いのご縁を大切にされた法然さんの思いを形にしたそうです。
中央の丸い石が出会いの石です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/a6/9323db5a728f1b7b897c1a7cb28bed94.jpg)
▼もう一つの茶室、「花峯庵」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/8f/346c03310f161a397529b6998a44023a.jpg)
▼方丈に続く清和殿。元々は庫裏ですが、今は売店になってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/46/f91cf053df73c9a03eb794f22d2447fd.jpg)
▼清和殿の屋根。煙抜きでしょうか、庫裏の名残が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/21/98c5b22a41f6d6466f333e5ca9f1dc5f.jpg)
▼三重塔石段参道の脇の楓。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/9c/9309efe78799930ed461c93b5e987ba1.jpg)
▼三重塔。徳川秀忠の菩提を弔う為に建立したそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/ff/f298a9daf7aa27b70902ac4ddac2c316.jpg)
▼三重塔扁額。日本三大文殊とありますが御影堂に祀られている文珠さんが、もともとこの塔の本尊だった
んです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/72/433ffc971646a363abe4291a55596839.jpg)
▼御朱印です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/7e/928aa9450085a86f957f6721e6d1bb22.jpg)
特別公開とは云え、境内にクルマを止めさせたり、テント張ったり、団体が一カ所に固まって動かなかった
り、あちこちに張り紙やサインがベタベタ、お寺の景観台無し。
不満タラタラで金戒光明寺 オ シ マ イ
↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。
![](http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1948_1.gif)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます