土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

金戒光明寺は今、秋の特別公開中。

2013年11月18日 | 京都の古寺巡り


(2013.11.16訪問)

幕末京の争乱の一方の主役、会津藩縁の金戒光明寺、タヌキ作、城構のお寺。西門にその名残があるこのお
寺には、会津藩約1000名が駐屯し京都守護職として新撰組とで京を固める。一時の京の治安は回復されたと
伝わりますが、その後の会津藩と新撰組の悲劇は「八重の桜」で描かれていますね。現在その血なまぐさい
名残は会津藩士墓地のみ、本来の浄土宗大本山として、京の紅葉名所として広い境内は参拝の方達で賑わっ
ています。紅葉にはチョッとばかり早いのは玉にキズとは云え、秋の特別公開中なので訪ねてみました。



▼紫雲の庭も、染まり始め。





[ 金戒光明寺 ]
●山号 紫雲山 ( しうんざん )
●寺号 金戒光明寺 (こんかいこうみょうじ)
●宗派 浄土宗大本山
●開創 承安五年 ( 1175年 )
●開山 法然上人(ほうねんしょうにん)
●本尊 阿弥陀如来坐像。
▲京都市左京区黒谷121 TEL.075-771-2204
▲拝観料
 山門(修復後の初公開) 大人800円・小学生400円
 大方丈、紫雲庭園    大人600円・小学生300円
 山門、大方丈、紫雲庭園 共通券 大人1,200円・小学生600円
 御朱印300円
▲http://www.kurodani.jp/
▲JR京都駅から市バス100番で岡崎道下車、徒歩10分
 阪急京都線四条河原町駅から市バス32番・203番で岡崎道下車、徒歩10分
 京阪丸太町駅から市バス204番で岡崎道下車、徒歩10分

金戒光明寺縁起 (金戒光明寺HPから抄出)
法然上人がはじめて草庵を営まれた地である。十五歳で比叡山に登られた法然さんが承安五年 (1175年) 四
十三歳の時お念仏の教えを広めるために、山頂の石の上でお念仏をされた時、紫雲全山にみなぎり光明があ
たりを照らしたことから この地に草庵をむすばれた。これが浄土宗最初の寺院となった。



▼金戒光明寺秋の特別公開ポスター。こんな赤、一回見てみたいですワ。





▼西門 ( 高麗門 )。近藤勇、土方歳三ら隊士面面、忙しく行き来したんでしょうネ。





▼くろ谷の石碑。





▼修復ホヤホヤ、蘇った山門。万延元年(1860年)の再建。





▼山門由緒が書かれています。





▼後小松上皇の宸筆の勅額。浄土真宗最初門と書かれています。浄土真宗?
扁額の下、楼上廻廊で僧侶が説明中、説明を聞く皆さん。





▼山門楼上に祀られている宝冠釈迦三尊像。回廊からズル撮りでした。





▼鐘楼。





▼御影堂。桁行七間、梁間七間、入母屋造、本瓦葺、正面三間の向拝付き。
内陣中央に宗祖法然さん七十五歳の御影をお祀りしています。





▼御影堂脇内陣の文殊菩薩。( 金戒光明寺HPからお借りしました )


 
脇内陣に祀られている文殊菩薩、運慶作と伝わるそうですが、これが凄い!
像高は安倍の文珠さんより小つぶですが、四人を従えた渡海形式は快慶さんといい勝負です。
ちなみに日本三大文殊とは、奈良の「安倍の文殊」天橋立の「切戸の文殊」とこの文珠さんです。



▼金戒光明寺一番のビュウポイントももう少しですね。





▼阿弥陀堂。金戒光明寺中最古のお堂。慶長十年、豊臣秀頼により再建。
本尊阿弥陀如来坐像。内陣中央にお一人でお坐りで、恵心僧都最後の作と云われているそうです。





▼方丈唐門。





▼北庭からの方丈。



方丈では、秋の特別展で幕末の会津藩や藩主松平容保の遺墨、藩士の鎧兜、「八重の桜」の新島八重の写
真や直筆の和歌など展示されてます。当時ニ十代後半であろう容保さんの書、ここまで書けるかと思うほ
どお見事!その外、仕掛け「虎の襖絵」など面白いですよ。



▼方丈前庭。





▼方丈の東に作庭された池泉回遊式庭園「紫雲の庭」。



法然さんの生涯を三つのシーンで表現、枯山水の白砂が目に染み、それぞれの苔島が時代を主張している
ようです。きれいなお庭です。
前方島状の左、修業時代の比叡山延暦寺。中、浄土開宗金戒光明寺の興隆。右、幼少時代美作の国。



▼法然さん修業時代の延暦寺を表現するゾーン。





▼お庭の中の茶室、「紫雲亭」。





▼昔のお嬢様が接待してくれます。





▼ミックスドカラーバリエーション。





▼北庭の放生池の周りをお散歩しましょう。
広い放生池と回遊路ですが、素人目にも急ごしらえの感が否めません。雑然と樹木が植わっている感じ。









▼ススキを見ながら。





▼ふと下を見ると亀が。石畳に亀さん十数匹憎い演出ですよ。





▼中之島に灯籠が。





▼お庭の北端に「ご縁の道」が誕生。出会いのご縁を大切にされた法然さんの思いを形にしたそうです。
中央の丸い石が出会いの石です。





▼もう一つの茶室、「花峯庵」。





▼方丈に続く清和殿。元々は庫裏ですが、今は売店になってます。





▼清和殿の屋根。煙抜きでしょうか、庫裏の名残が。





▼三重塔石段参道の脇の楓。





▼三重塔。徳川秀忠の菩提を弔う為に建立したそうです。





▼三重塔扁額。日本三大文殊とありますが御影堂に祀られている文珠さんが、もともとこの塔の本尊だった
 んです。





▼御朱印です。





特別公開とは云え、境内にクルマを止めさせたり、テント張ったり、団体が一カ所に固まって動かなかった
り、あちこちに張り紙やサインがベタベタ、お寺の景観台無し。
不満タラタラで金戒光明寺 オ シ マ イ  




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