![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/42/ba74d0f539265708354c381102d37537.jpg)
(2017.03.18訪問)
まあなんと上には上があるもんで、ココ轉法輪寺にもビッグな阿弥陀さんがおられるんです。
西寿寺から元来た道を戻り仁和寺の東の道を左折、そして右折、そして左折するとそこに轉法輪寺があります。このお寺歴史は江戸
期と新しいのですが、凄いお寺なんです。何が凄いのか、本尊阿弥陀さんが、お堂からはみ出さんばかりの大きさなんです。
▼本尊阿弥陀如来ですが、皆さんご覧になられて大きさは、どれくらいの像高だと思われますか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/aa/1daa90ceb1525aad0a9140f7ca833b79.jpg)
[ 轉法輪寺 ]
●山号 獅子吼山 (ししくさん)
●寺号 轉法輪寺 (てんぽうりんじ) 通称関通さん
●宗派 浄土宗 (じょうどしゅう)
●開基 関通上人 (かんつうしょうにん)
●開山 岱中良定 (たいちゅうりょうじょう)
●創建 宝暦八年 (1758年)
●本尊 阿弥陀如来坐像
▲京都市右京区龍安寺屋山田町2 TEL. 07-464-2668
▲拝観料 境内自由 朱印 300円
▲時間 10:00~16:30
▲ http://www.geocities.jp/tenpourinji
▲嵐電北野線「御室駅」または「妙心寺駅」下車 徒歩約12分
市バス26系統 「御室仁和寺」バス停下車 徒歩8分
市バス59系統 「塔の下」バス停下車 徒歩5分
▼寺号標。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/4a/14e1ef22205d9b5c2ff14bfaee49841d.jpg)
轉法輪寺縁起 (轉法輪寺HPから抄出)
當山開基、関通上人は洛陽にある轉輪寺におられ、專修念佛の法門を説いていましたが、その地の狭隘を感じ寺地を探しました。そ
んな時一条通りの突き当たり北野の地に気づき「この所こそ求むる西方にして、究竟一乘の浄土門弘通に最も適せる勝地なり」宝暦
六年、円通寺というお寺を譲り受け、彼と此との寺名を換えて、そこに轉法輪寺を創建。宝暦八年四月、堂宇の竣工と本尊阿彌陀如
來の新彫成り開眼供養並びに入佛大會の法要を勤修、ここに轉法輪寺の歴史が始まります。
▼駐車場からスグのこの山門を潜ります。
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▼左右に二石柱その一、大界外相 「聖と俗の結界であるぞ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/23/33b5733216a9c273c10da0ea39f3bc17.jpg)
▼その二、「殺生禁止、臭きもの、酒肉ここより入るべからず」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/25/55bacf4b9900462c31799f2a841aa91f.jpg)
▼山門は重層の鐘楼門。竜宮門で白漆喰の袴部分の大きいこと。
吊られている梵鐘、高さ九尺、直径四尺二寸、重量一千貫。適当に換算してみて下さい、相当大きな梵鐘です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/f6/408495ea28df1721458123c59b5168c3.jpg)
▼扁額は山号が書されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/eb/6a029419714f9a1869a5c3f5f8d94357.jpg)
▼山門トンネル。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/15/76dcdbf1e41f2e6e49925142f4c820fb.jpg)
▼上を見上げると重量一千貫の梵鐘が、ゾクッとしますよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/47/9b40a69a6f6384b3bbc729afa3aad281.jpg)
▼トンネルを抜けると境内です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/06/c2a1d55cc077679e4acf74c8080f44b0.jpg)
▼お庭です。境内は広くはありませんが、きれいに手入れがされています。正面が本堂です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/da/354b616a206d6c1d1072c89e677bb6ef.jpg)
▼お庭の今の色気はこの花、満開です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/07/a6acef7f0c16e6b3386bd1413a7644dd.jpg)
▼本堂全景撮れないのがヘタな証拠。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/0a/068863e8535f31f57f5b1bada6236566.jpg)
▼扁額は寺号。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/95/72ac348bd4dfabac821ae785f2957ebf.jpg)
▼さて本尊阿弥陀さんです。像高750cm、寄木造、仏師不祥、宝暦八年1758年造像。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/f4/0bc98feb4ef1e249d1d8854643bc7bab.jpg)
▼西寿寺本尊にも驚きましたが、この阿弥陀さんにはもっと驚きますよ。デッカイなにしろデッカイ。丈六どころではありません、
なんと坐像で像高二丈四尺、7.5mですよ、もしこの阿弥陀さんお立ちになると15m、長谷の観音さんより背が高いことになりま
す。ヒョットして日本一の木造仏像? 御室大仏と云われる由縁です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/2f/043b8dfc1d49620e57787fd3d21a6476.jpg)
▼阿弥陀さんのお顔。ウ〜ン言葉が出ません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/92/232c5621e6141ca7f2d92a6bfe3d1c22.jpg)
▼この本尊木造に見えます? ボクはてっきり金銅製と思ってお聞きすると木造とのこと。間際まで寄ってみましたが木造には見え
ません。特殊な塗料の上塗りがあるそうで、こういう質感が出るそうです。
像形に大きな特徴があります。衲衣の着方が両肩を覆う通肩。通常は右肩を出し左肩だけ掛ける偏袒右肩が多いですネ。そして衲
衣の皺が翻波式の見本のようで見事です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/56/8c7bce7034151514f7230dbd3444cda7.jpg)
▼釈迦涅槃図。年二回公開されるそうで、今は特注の桐箱に納められています。
縦5.3m、横4.9mの大作。(写真はネットからもらってきました)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/25/8e836fc8f0c6d4459363156f5efe2727.jpg)
▼本堂後堂には袴を付けた阿弥陀如来立像がお立ちです。実はこの阿弥陀さん裸で○ん○ん丸出しだそうで、あんまりなので袴を付け
てるそうです。
裸形阿弥陀如来立像。日本で五体の一体だそうです。像高90cm、一木造、仏師賢問子、江戸時代。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/5b/fee8980b104cdbe49386d2e3baa28ec8.jpg)
▼庫裡玄関。こちらでご朱印を頂きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/ff/9f4d4aedf774f6255f8ea874c98ff36e.jpg)
▼ご朱印です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/46/2f206eca64778f4437e439a3becce057.jpg)
轉法輪寺 オ シ マ イ。
このお寺は、檀家の方々が檀那衆で、持ち回りでお寺の運営や管理をされているようで、今日もお彼岸法会の準備で多忙な中、お相
手をして下さり、本堂隅々まで案内説明をして頂きました。ありがとうございました。
兎に角木造仏でこれだけの大きな座像は、初めて拝見したように思います。京都北山周辺は小さなお寺が多く甍を並べていますが中
にはこんなビッグな仏がいらっしゃるとは……、小は大を兼ねる? 見本のようなお寺でした。
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