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(2017.03.18訪問)
等持院から次に訪ねるのは尼寺です。きぬかけの路から西へ、龍安寺、仁和寺の前を通り、福王寺の交差点を国道162号へ入ります。
小浜に通じる正真正銘の旧さば街道、クルマの量は半端じゃなく街道と云うイメージはもはやありません。2~3キロ走ると神護寺、
高山寺へと続く道を1キロほど行き山手に入ると目指す西寿寺があります。堂宇も本堂だけの小さなお寺なんですが、ビッグな阿弥陀
さんが祀られて尼寺と云う柔な印象はありません。
▼山門。
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[ 西寿寺 ]
●山号 泉谷山 (いずみだにさん)
●寺号 西寿寺 (さいじゅじ)
●宗派 浄土宗世捨派 (じょうどしゅうよすては) 尼寺
●開基 北出嘉兵衛 (きたでかへえ)
●開山 岱中良定 (たいちゅうりょうじょう)
●創建 寛永四年 (1628年)
●再興 明治十二年 (1879年) 阪飯田弥兵衛、颯田本真尼
●本尊 阿弥陀如来坐像
▲京都市右京区鳴滝泉谷町16 TEL. 075-462-4851
▲拝観料 境内自由 朱印 なし
▲時間 10:00~16:30
▲http://saijuji.jp/
▲嵐電「等持院駅」下車 徒歩約10分
▼六字名号碑。
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西寿寺縁起
寛永三年 (1627年) 岱中良定上人に帰依した北出嘉兵衛が、岱中を招請開山とし、念仏三昧道場として開いたという。
万治元年 (1658年) 五世単誉愚故上人は本堂を建立し中興。万治二年 (1659年) 甲賀の新宮大明神社の本地仏を当寺に遷し本尊として
安置。寛延年間、現在の本堂が再建される。明治元年 (1868年) 神仏分離令後の廃仏毀釈により廃寺になるも明治十二年 (1879年) 阪
飯田弥兵衛、颯田本真尼により再興された。
▼簡素で優し気な山門ですネ。
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▼なだらかな石段参道を行きますと……、
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▼わらべ地蔵ちゃんが迎えてくれます。
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▼石段の上、こじんまりした境内です。左に本堂、中央が庫裏です。
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▼振り向くとけむっていますが市街一望です。
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▼右手に鐘楼。
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▼左に三重の石塔。どこかで見た記憶が、滋賀石塔寺の阿育王塔を模した塔です。
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▼こんな石仏がところどころに。
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▼本堂。重層、桁行三間、梁間四間、入母屋造、本瓦葺、一間向拝付。寛延年間に再建。
屋根の大きさがまるで違いますが、どこかバランスがうまくとれているユニークな形状ですネ。入堂は向かって右の障子戸から。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/fd/f190ea0e86e20349bcb7d254a0137df5.jpg)
▼本堂扁額。
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▼本堂前面。
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▼向拝軒の龍彫刻、玉眼が嵌っています。
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▼本堂上層です、面白い雲形窓ですネ。
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▼本堂内陣の扁額。
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▼本尊阿弥陀如来坐像。
像高276cm、寄木造、漆箔仕上げ、金箔は後補。仏師不祥 (円派仏師により造仏された伝わる) 承安二年 (1172年) 造像。
丈六の弥陀と呼ばれているそうで、阿弥陀定印を結び、結跏趺坐しているビッグな本尊です。
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▼阿弥陀さんのお顔。半眼の深い眼差しは静かな祈りの世界そのもの、自ずと畏敬の念がわき上がるようです。
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▼本尊。
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▼本堂。
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▼玄関と中庭。
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▼書院と庭園。
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▼庭園。
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▼蹲踞の機能を果たしていない変な蹲踞を見ながら、
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西寿寺 オ シ マ イ。
久々に印象強烈な阿弥陀さんに会えました。造像年代とお寺の創建年代にかなりの差があるので、どこか他のお寺から移坐されたんで
しょうが、それにしてもお顔を含めて全身の漆箔は見事に残り、850年の径時を感じない見事な阿弥陀さんでした。 合掌
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お寺巡りもだいぶ楽になったことと思います。
こちらのお寺さんの本堂は珍しい形ですね。
中国風のような、韓国風のような、それでいてそう違和感のないのが不思議な建物ですね。
小さいながらどっしりとした重厚さも感じられます。
「変な形の蹲」ですが、全体を見ると「獅子」のように見えます。
もし、そうだとしたらかなりの遊び心ですね。
冬場はどうしても近場訪問が多くなり、縮こまっています。
ボツボツ訪問範囲を広げようかなと……。
この本堂、やはり珍しいですよネ。
ただ何ヵ寺かで見た記憶があるのですが、寺名は定かではありません。
○○なのかな、□□たのかな……。
我家の菩提寺にようこそ。山の斜面のてっぺんあたりにお墓があります。私もそこに。
よくこんなマイナー(お寺には失礼ですが)なところ見つけられましたね。お墓からの眺望はいいですが。(笑)
kotarouさん家の菩提寺ですか、奇遇とはこのことでしょうネ。
ボクも上まで行きました、見晴らし抜群、いいお寺じゃないですか。
ご本尊には魅了されましたヨ。