(2014.01.18訪問)
禅寺の枯山水庭園を見るなら「冬に限るよ」と先輩から云われ、なんでと聞くと「冬は邪魔な色がないから
作庭者の深~い思いがお前でも少しは理解できるはずや」じゃ理解しに行こうと京紫野大徳寺にやってまい
りました。
京の冬は、日頃拝観できない寺院などで色んなジャンルの文化財の数々が「京の冬の旅非公開文化財特別公
開」で期間限定特別公開されています。
大徳寺でも山内塔頭二寺院が公開されてますが、今日はパス。通常公開されている枯山水庭園で著名な龍源
院と瑞峯院を訪ねました。先ず龍源院から。
▼大徳寺三門金毛閣。
[ 龍源院 ]
●寺号 龍源院(りょうげんいん)大徳寺塔頭
●開山 東渓宗牧(とうけいそうぼく)
●開基 畑山義元 大友義長 大内義興
●創建 文亀二年(1502年)
●宗派 臨済宗大徳寺南派本院
●本尊 釈迦如来坐像
▲京都市北区紫野大徳寺町82 TEL.075-491-7635
▲拝観料 一般350円 御朱印300円
▲拝観時間 9:00~16:30
▲地下鉄烏丸線北大路駅西へ徒歩約20分。
市バス大徳寺前下車スグ。
龍源院縁起 (龍源院パンフから抄出)
大徳寺塔頭龍源院は、大徳寺山内で最古の寺。大徳寺南派の法源地本院。室町時代文亀二年(1502年)大徳寺
七十二世東溪宗牧を開祖として、能登の畠山義元、豊後の大友義長、周防国の大内義興らにより創建された。
寺号龍源院は本山山号龍寳山から「龍」と、臨在禅で唯一存続している松源一脈の「源」の字からから成っ
ている。
▼表門(重文)。切妻造、四脚門、檜皮葺。室町時代文亀二年(1502年)建立。
▼参道。方丈に通じる参道、前方唐門ですが閉門です。
▼庫裡。拝観入口になってます。
▼こ沱底(こだてい)。
書院軒先のこ沱底は「阿吽の石庭」と云われ、白砂と聚楽第の基礎石が東西に配されている。
西の「阿の石」
東の「吽の石」
▼担雪井。創建当初からの井戸。
▼こ沱底の西端の棕櫚竹?に淡い光が。
▼方丈(重文)。入母屋造、檜皮葺。桟唐戸は禅宗様。室町時代文亀二年(1502年)建立。
日本最古の方丈建造物で禅宗方丈建築様式唯一の遺構とされているそうです。
▼方丈室中。
▼方丈室中。
本尊 釈迦如来坐像(重文)。像高52cm、木造、漆箔、玉眼。伝快慶弟子行心作。京都八釈迦の一。
▼方丈室中。
右端襖絵に龍の足しか見えませんが迫力満点の龍が描かれています。
お釈迦さんに気を取られ撮り忘れました。
▼方丈礼の間。
▼方丈前庭一枝坦(いっしだん)。
手前苔山亀島、中央蓬莱山、右鶴島を表し白砂が大海原を表現しています。
▼方丈前庭一枝坦。
▼方丈前庭一枝坦。
▼方丈前庭一枝坦。蓬莱山。
▼開祖堂。
開祖東渓宗牧の塔所、桁行三間、梁間三間、入母屋造、檜皮葺、昭和に造られた唐様建築の代表作。
▼開祖堂扁額。開祖東渓宗牧の禅師号が揮毫されています。
▼方丈北庭竜吟庭(りょうぎんてい)。
三尊石組からなる須弥山式の枯山水庭園、相阿弥作庭と伝えられています。全面を覆う杉苔は大海原、石組
は陸地を表している。中央の石組が須弥山で左右に二つの石が組まれ三尊石になり、その前の円板石を遥拝
石と云います。
▼方丈坪庭東滴壷(とうてきこ)。
日本最小の石庭。白砂に五個の石で構成、一滴がやがて小川、大河、大海となる様を表現。鍋島岳生作庭。
▼ご朱印です。
禅問答の意味不明と同じく、枯山水庭園の奥に秘める深~いロジックなどはサッパリ、知識不足を棚に上げ
て「禅の独りよがりの理論」などと云ったら、「お前は相当頭悪いな」とイヤ~な顔をされるでしょうネ。
それではと方丈縁の中央に座り、坐禅のつもりで一枝坦の白砂大海と点在する石小島を三十分ほど眺めるこ
とにしました。
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