土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

玉雲寺、錦繍の彩りが境内を染めています。

2016年11月14日 | 京都の古寺巡り





(2016.11.12訪問)


変幻自在な自然の力は、間違いなく季節変わりのページをめくって行くようで、丹波路も秋の風景の中で錦秋の赤を纏い、見えつ隠
れつその姿を見せています。美しき天然の名フレーズ、春は桜のあや衣 秋は紅葉の唐錦 ……、
紅葉狩りが目的ではないんですが、丹波路には健気に古からの法灯を今に伝える古刹が点在。甍や堂宇に懸かる錦繍の彩りは、古寺
を訪ねるものに取っては大きなインパクト、人がいないのを願いつつ、迷車大和路号は丹波路の名刹玉雲寺を目指しています。
このお寺の奥の山中に名勝琴滝が水を落としているそうです。




▼石柱が門代わり、上の方は相当染まってきてるようです。






[ 玉雲寺 ]
●山号 霊樹山 (れいじゅさん)
●寺号 玉雲寺 (ぎょくうんじ)
●宗派 曹洞宗 (そうとうしゅう)
●開基 須知出羽守慶吉 (しゅうちやすよし or けいきち?)
●開山 太容梵清禅師
●創建 応永二十三年 (1416年)
●中興 明智光秀 (あけちみつひで)
●本尊 釈迦牟尼仏 
▲京都府船井郡京丹波町字市森小字滝見9 電話0771-82-0628
▲拝観料 境内自由 朱印無料
▲拝観時間 不祥
▲JR「園部駅」からJRバス園福線「琴滝道」下車徒歩約10分
 京都縦貫自動車道「丹波IC」から約5分




▼味のある参道石段にも錦秋間もなくの彩り。






玉雲寺縁起
応永二十三年 (1416年) 太容梵清禅師が須知出羽守慶吉の懇請を受けて開山、天正七年 (1579年) 織田信長丹波平定の命で明智光秀
の市森城攻撃によって寺の堂宇伽藍は焼失。現代の境内、本堂、庫裏は明智光秀が禅師の道徳を尊崇し、天正八年 (1580年) に再興
したもの。




▼白壁を覆うように錦繍の彩り進んでいるようです。







▼山門前は黄、朱、赤と見事に染まってます。






            ▼石垣下に禅刹御用達石柱。






▼やがて緑も徐々に染まってゆくんでしょうネ。







▼立派な楼門です。







▼右の方の境内に目をやると、黄と赤のせめぎ合い。







▼楼門を見上げてみました。







▼黄色も見事なもんです。







▼石垣の上に建つ貫禄の楼門。







▼扁額も立派です。







▼楼門から見る本堂です。







▼手水鉢にも赤が覆っています。







▼鐘楼。

 





▼本堂です。桁裄五間、入母屋造、銅板葺。
 境内の各お堂はコの字型に繋がっています。狭い境内の有効利用でしょうか。

      





▼本堂内陣の荘厳。

 





▼黒漆に金泥盛上げの立派な内陣扁額。永平寺三十九世、大清撫国禅師から賜ったと読めます。







▼本堂須弥壇。上段中央に本尊釈迦牟尼如来坐像。







▼本堂を少し横から。格子障子戸が全面に、シンプルですネ。






            ▼九重石塔。相輪部は後補らしく歪んでいるのは愛嬌かナ。

      




▼観音堂。正面戸口が一間左にずらした珍しい様式のお堂です。
 屋根は銅板葺ですが裳階風の桟瓦が張り出しています。






            ▼境内片隅にこんな可愛い観音石像。






▼書院玄関。お堂の繋がりが分かると思います。







▼庫裏です。







▼庫裏玄関上の蟇又、独特の彫刻です。(これを蟇又と呼ぶのが正しいかどうか分かりません)







▼石垣下から錦秋の輝き、紅葉前線間もなく到着。







▼ご朱印です。






お寺から300mほど行った山中に名勝琴滝が琴線の如く水を落としているそうです。
これは何が何でも い か ざ あ な る め え で す ネ。

▼滝への入り口に、兵庫県知事揮毫の碧空を飛瀑の碑。







▼こんな滝道を行きます。







▼途中に五輪塔と石仏が。







▼もう少しで琴滝です。







            ▼琴滝の調べ……、




























色んな方の写真で見るより今日の琴滝の水量かなり少ないですが、ボクにはたおやかなお琴の調べが聞こえましたヨ (ウソですヨ)


曹洞禅のお寺に共通して云えることは、環境整備が完璧、境内の美しいことこの上なく、狭い境内ながら堂宇の配置や見栄えもシン
プルそのもの、これも道元禅精神の教えの徹底なのか。
法要準備で忙しそうにされていたご住職に無理を言ってご朱印とお寺のパンフレットを戴き、少々時間も戴いたのですが、お金は
いりません、じゃお布施ですと云っても受け取ってもらえませんでした。こういう時はどうしたらいいんでしょうネ。
某所の寺院では考えられないことです。                                      合掌





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門戸厄神、名は東光寺、厄除け祈願で余りにも有名。

2016年11月10日 | 兵庫の古寺巡り





(2016.11.05訪問)


方廣寺から南へ約30キロ余、西宮市六甲山系の山麓、門戸厄神東光寺を訪ねます。
方廣寺から現地までの時間と、付近をウロウロしてお寺を発見するまでの時間があまり変わらないアホらしさ。
またまた迷車大和路号のアホナビにやられたと思ったのですが……、
付近は山裾と云うことで坂道ばかリ、細い小さい道が入組んで、行けども行けども着きません。
お寺の受付でそのことをお話しすると「そうですねん、みなさん迷われます。どの社のナビでもマトモに来られた方はいらっしゃら
ないのですわ」市内のそんな場所に門戸厄神東光寺はあります。
皆さん門戸厄神へは阪急電車で行きましょう。



▼中楼門。ウン?厄除け神社?






[ 門戸厄神 ]
●山号 松泰山 (しょうたいざん)
●寺号 東光寺 (とうこうじ) 愛称 門戸厄神 (もんどやくじん)
●宗派 高野山真言宗別格本山 (こうやさんしんごんしゅう)
●開基 嵯峨天皇 (さがてんのう)
●開山 弘法大師空海 (こうぼうだいしくうかい)
●創建 天長六年 (829年)
●本尊 薬師瑠璃光如来 
▲兵庫県西宮市門戸西町2-26 TEL 079-851-0268
▲拝観料 400円 朱印300円
▲拝観時間 不祥
▲http://mondoyakujin.or.jp
▲西国薬師霊場第二十番札所 西国愛染十七霊場第ニ番札所 摂津国八十八箇所第七十六番札所
▲阪急電鉄今津線「門戸厄神駅」下車北西へ約700m
 クルマの場合はナビでも到着が難しいので気をつけて来て下さいとお寺の方が云ってます




▼門戸厄神正門なんですが、門はありません。






門戸厄神東光寺縁起 (門戸厄神HPから抄出)
嵯峨天皇四十一才厄年の時、愛染明王と不動明王が一体の仏が魔障逃散させる夢を感得。弘法大師に告知、大師は愛染明王と不動明
王一体の明王像を三体刻し、その一体が東光寺に伝わる厄神明王です。その姿が厄除護符に描かれ天下流布。その後戦国時代兵火で
東光寺堂宇伽藍総てが焼失。にもかかわらず焼跡から厄神明王が厳然と佇立しているのが発見され、その霊力に信者は日増しに増え、
その威徳を慕って当寺を訪れる人は今日に続いています。




▼厄除け寺院には必ずこれがあります。四十二段の男厄坂。







▼男坂上った所に表門。阪神淡路大震災で全壊し再建されました。







▼開運社と書かれた表門扁額。







表門左右に二神が祀られていますがいずれもお名前不祥。

▼下向きに矢を構えた右神。







▼上向きに矢お構えた左神。







▼表門を潜ると目の前に朱色鮮やかな中楼門。上層に楼観を構えています。







▼こういう様式を見るとどうしてもお寺に見えないのはボクだけかナ。







▼中楼門への石段。左右で三十三段の女厄坂。







▼格子の絵天井から厄神明王と書かれた、径1m以上はありそうなデッカイ提灯が吊るされています。







▼楼門を潜るとお堂がトコロ狭しと軒を寄せ合ってます。







▼真っ先に厄神堂にお参り。愛染明王と不動明王が一体となった厄神明王が本尊 (秘仏)
 厄除け開運諸願成就の祈祷が行われているお堂です。







▼厄神堂扁額。

 





▼厄神堂正面です。

               




▼薬師堂。本尊薬師瑠璃光如来。

 





▼大黒堂、愛染堂。商売繁盛の大黒天と縁結びの愛染明王をお祀りしています。一堂二本尊、効率のイイお堂ですネ。







▼扁額は大黒天になってます。







▼お堂正面です。







▼延命魂 (根)。高野山金剛峰寺から貰った樹齢八百年、樹高六十米の杉霊木の根っこ。
 病気平癒や延命のご利益があるのでドンドンさわりましょう。

             





▼祈願かえる。言わずもがな!







▼大師堂。弘法大師空海さんをお祀り。







▼大師堂の扁額。






            ▼南無大師遍照金剛。






▼不動堂。本尊不動明王。会館みたいな感じの建物ですが、お堂らしいです。







▼不動堂扁額。







▼稲荷社。正一位高安稲荷明神と扁額にあります。







▼稲荷社本殿。







▼厄神堂の真裏の奥の院。正面に石鳥居があり建物は流れ造りのお社、間違いなく神社ですね。






            ▼奥の院のトナリにお不動さんと滝。






▼境内には小さいながら庭園もあり、立派な臥龍松が枝を伸ばしています。







▼人形供養の人形がズラリ。東光寺では、毎年十一月十九日人形供養が行われているそうです。
 こうして大量に並べられると余り気持ちのいいものではないですネ。







▼北門です。こちらからミニ八十八カ所巡りのコースがあります。







▼南門。







▼最後に中楼門の楼観を見納めて門戸厄神東光寺オシマイ。







▼ご朱印です。







東光寺は空海さんが彫った厄神明王三躰のウチ一躰を奉安するお寺で、現存はこのお寺の一躰のみと云うありがたい厄神堂の本尊。
今日は残念ながら、お堂と云うお堂は総て扉が閉まり、堂内を窺うことすら出来ません。厄除け本尊の有り難みは一切感じることの
ない門戸厄神でした。有り難みを感じるのは気持ちの持ちようかナ。





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方廣寺、黄檗禅刹ですが、真っ白で可愛い山門には驚きです。

2016年11月07日 | 兵庫の古寺巡り





(2016.11.05訪問)


刈り取られた田圃の間を縫うように細い県道が続く里山風景の中を、迷車大和路号はお得意チンタラペースで走っています。三田
市の山間部、県道の奥まった所に今日目指す方廣寺があります。
門前に立つとエッ! これお寺の門? 漆喰輝く真っ白で、不自然なほど可愛い門が建ってます。覗くと真っすぐな参道の奥にもう
一つ山門らしきもんが見えますので、エイヤーで入山。

庫裏の前で四五人の方が何やら話が盛り上がっています……。




▼見慣れない瀟洒な可愛い白い山門。






            [ 方廣寺 ]
            ●山号 大覚山 (だいかくざん)
            ●寺号 方廣寺 (かぶらいじ) 愛称 桑鳩寺 (そうきゅうじ)
            ●宗派 黄檗宗 (おうばくしゅう)
            ●開基 青木甲斐の守重兼 (あおきしげかね)
            ●開山 木庵禅師 (もくあんぜんじ) 萬福寺二代住持
            ●創建 延宝七年 (1679年)
            ●本尊 釈迦牟尼像 
            ▲兵庫県三田市末吉211 TEL 079-569-0401
            ▲拝観料 400円 朱印300円
            ▲拝観時間 9:00~16:00
            ▲JR宝塚線「三田駅」下車 神姫バス「小柿」行き「川原」下車
 



            ▼ダブル寺号なのか桑鳩寺と刻された寺号石碑。
             後でお寺のお母さんに聞いた所、方廣寺は郷土出身の現代前衛書家、
             故上田桑鳩さんがこの寺で創作され多数の作品を遺されたそうで、
             師の名前を取って桑鳩寺と云う愛称で呼ばれているそうです。






            ▼禅刹御用達石柱。






            ▼開基の青木重兼、自身方廣寺二代住持となり、この寺で遷化。
             裏山に廟があるそうです。






▼方廣寺縁起 (方廣寺拝観券の裏に書かれた縁起をスキャン)







▼白い門。お寺では唐門と呼んでるそうですが、どう見ても唐門には見えないな〜。







▼花崗岩に刻字され、白漆喰に嵌められたモダンな扁額。三文字目が読めません。







▼瀟洒な門を入ると、いきなりダイナミックな参道、石畳が一直線に山門まで続きます。
 左右の植栽はきれいに剪定されている貝塚息吹。






            ▼スクッ!






▼石畳の終点、山門です。







▼門を通して本堂が見えます。







▼本堂。茅葺き屋根を覆っている急斜面の鉄板屋根。雪害防止で急斜面になってるそうです。
 堂前の枯れ木風二本の樹、枝垂れ桜で春はそれはそれはお見事らしいですヨ。







▼桟瓦に見えますが、そうでもないみたい。聞き漏らしました。







▼本堂前面入り口。入堂は出来ませんでした。

 





▼本堂床は全面板張り。中央奥の須弥壇中央に本尊釈迦牟尼仏、右脇壇に開山木庵禅師、左脇壇に開基青木重兼二代住持瑞山禅師
 が祀られています。

            




            ▼本尊釈迦牟尼仏。和風のお顔じゃないエキゾチック仏陀、黄檗宗だもんネ。

 




▼いかの干し物に見えません?







▼妙に屋根の大きい鐘楼。本堂にくっ付かんばかり、広い境内なのに。







▼だいぶきてますね。







▼裏山を背景にした龍安寺型石庭。             













▼旧方丈跡の広場、周りがもうすぐ真っ赤に染まるそうです。







▼外側からだんだん染まってきてます。







▼50%の染まり具合。







▼あと一週間ほどで全山こんな感じだそうですヨ。なにしろ約180本のモミジがあるんですから。







▼樹々鬱蒼の間に……、






            ▼弁天堂と






▼茶亭がひっそりと佇んでいます。







▼水はないんですが、おじさん曰く「放生池やろ」







▼庫裏です。







▼庫裏の壁にご住職自作のユニークな開版。一枚板の節がうまい具合に目になってます。







▼庫裏の屋根にかかる紅に今年の紅葉を期待してお暇しましょう。







▼貝塚息吹の参道を戻ります。







▼ご朱印です。






庫裏前でお寺のおおお母さん中心に、おじさん四人談笑中。
皆さんボランティアでお寺の掃除にきている近隣の方々、一時の休憩タイムだそうで、いつの間にかボクも話の輪に入ってました。
フッと思い出して、おおお母さんに「ところで拝観したいんですけど」「あんた拝観来たん」「そうですねん」……、
一人のおじさん「わし案内したるついといで」
皆さん暖かい本当に親切、柔らか〜い空気が境内を包んでました。それにしても長~い休憩タイムようで。

紅葉ファンの方、10日頃から全山真っ赤で埋まるそうですヨ。





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高野山、テッペンの紅葉は見頃でしょう。

2016年11月04日 | 花巡り





(2016.11.03訪問)


高野山に行こうとウチの奥さんが云うので、行ってきました。
「金剛峰寺に行く気になったん」と聞くと「違う、紅葉」
まだちょっと早いんと違うかと云うと、
どこからか紅葉情報を得たんでしょうネ「高野山は山やから早い」
と云う訳で、高野山で奥さん孝行してきました。



▼取り敢えず壇上伽藍へ。蛇腹路の入口鐘楼に掛る紅葉。  







▼結構来てます、僅かな距離に人もイッパイ。       






























            ▼東塔の横。






▼不動堂の近くです。                  













▼蓮池です。







▼橋の真ん中の人、池に飛び込もうとしているのではありません。ウチの奥さんがポーズをとってるんです。







▼六角経堂前。







▼西鐘楼前。







▼一の橋。           













▼英霊殿の近く。                    
























紀の川を渡り西高野街道に入った途端、すでにクルマがイッパイ。
坂道ノロノロ、ズーッとノロノロ、中途の山肌は緑一色、紅葉なんてちっともしてません。テッペンはどうなんやろ……、
壇上伽藍や参道、塔頭寺院と、いい案配の紅葉が見ることができました。ほぼ見頃でしょう。
ただ、人とクルマの多さにはうんざり。





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