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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

Jリーグの未来像

2009-10-19 19:44:36 | 日記
 僕は将来のJリーグは、世界でも稀な「宗教と階級、思想に左右されないサッカーのプロリーグ」として、認知されると考えます。
 本で読んだだけの情報で申し訳ないのですが、欧州や南米、そして近隣のアジア諸国は僕たちが考えている以上に、宗教と階級が人々の生活に結びついています。ですから当然彼らが立ち上げたサッカークラブも、立ち上げた人々の思想や階級が如実に反映されています。
 例えば僕の好きなインテルは、母体となるミランの関係者たちが、外国籍の選手を認めないことに意義を唱えた形で誕生しました。これは「思想」の違いによるものです。
 スコットランドを代表する2チーム。セルティックとレンジャーズ。これは前者がカトリック、後者がプロテスタントという「宗教の解釈の違い」によって、ライバル関係が生まれました。
 アルゼンチンのリーベル・プレートとボカ・ジュニオルス・前者のファンは裕福層、後者のファンは貧しい人々が多いそうです。ですからここではファンの「階級」の違いが見てとれます。
 日本は宗教的価値観に左右されない珍しい国です。例えばクリスマスとお盆を分け隔てなく尊重しますし、太陽や山に向かって手を合わせる方もいます。つまり僕たちにとってはそうした行動全てが、「神様を大切に扱う」という行動に基づいたものであり、他人から咎められることはまずありません。
 ですから、宗教の違いがサッカーに波及し、対戦相手への憎しみに姿を変えるとはとても考えにくい。僕はそう思うのです。 
 思想にしてもそうです。例えばエスパルスや横浜FCのように、核となる母体を持たず誕生したチームでも、根底にあるのは「サッカーが身近な存在として溶け込んで欲しい、僕らの生活を豊かにする原動力として、僕らも手を貸すよ。」という意味合いだと思うのです。
 確かにダービーでジュビロ、F・マリノスに負ける事が悔しい。でもそれは純粋に競技として競って敗北した事が悔しいのであって、思想とは別の感情であるはずです。
 階級が波及する事も考えられません。僕が長野パルセイロを応援しているのは、パルセイロが地元のチームであった為です。もし僕が松本近郊に住んでるなら、松本山雅を応援しています。
 ファンのきっかけの多くはは、「地元にプロサッカーのチームができるから行ってみようか」という軽い気持ちでスタジアムに出かけたというものだと思います。クラブが無料チケットを配った例もあります。 
 地元のチームが奮闘している。選手達は子供達のためにクリニックや学校訪問をしてくれる。熱心なファンはホームとアウエー関係なく応援するようになった。その姿を見て各地に将来のJリーグ入りを目的にしたチームが刺激を受ける。
 これが今のJリーグの全体像だと僕は認識しています。
 少なくとも今のJリーグには、黒人選手を侮辱する横断幕もなければ、暴力を働く輩も見られません。売店に行けば美味しい食べ物が簡単に手に入りますし、シャトルバスも時間どうりに動きます。
 Jリーグの現状はむしろ他国のリーグが参考にすべきも模範点が沢山あります。その背後に存在する物が「宗教と階級、思想に捉われない日本の生活」にあると僕は考えています。
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FC東京石川選手の怪我

2009-10-19 13:24:54 | 日記
 今日石川選手の検査結果が判明するそうです。映像をみた限りでは、随分重い怪我のように見受けられます。
 城と小倉、そして財前。代表クラスの選手が大怪我をすると、僕は怪我のため自分の思い描いていた将来とは、かけ離れた将来を歩むしかなかった選手の顔が浮びます。選手は故障と紙一重のところで戦っていることは重々承知しているでしょうし、相手の接触が怪我の理由であっても、相手は怪我をさせる為にボールを追いかけているわけではないですしね。
 今は石川選手の怪我がひどいものでないことを祈りたいと思います。
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ワールドカップ予選と日本の強化

2009-10-19 12:55:24 | 日記
 僕は今から覚悟しています。
 いずれ日本が予選で敗退し、ワールドカップ出場を果たせない事が起こりえることを。
 日本代表のいないワールドカップを、再び目の当たりにしなければならない現実が、起こりえるかもしれない事を。
 悲観的なことを書いてしまいましたが、日本が自分たちで考えられる、最善の強化を進めたとしても、それでも勝てない時代がくる可能性は大いにあると思うのです。特にバーレーンのかつての日本のように、右肩上がりで成長をとげていますし、バーレーンの成長に刺激を受けて、カタールやUAE、クエートなどの湾岸諸国が、代表チームの見直しに着手する可能性もあると思います。
 インドでもプロリーグが始まり、シンガポールにタイ、ベトナムといったサッカー人気の高い東南アジア諸国も、これからますます侮れない対戦相手に成長してゆくでしょう。 確かに現状では、日本がワールドカップへ進めない事は想像できません。日本が東南アジアの国々と戦う事は、欧州で例えるとサンマリノやフェロー諸島が、フランスやイタリアと戦うようなものだからです。
 誰もが強豪と弱小の対戦の場合、どんな人間でも強豪が勝つと予想します。でも番狂わせが起こる事を、どこかで期待しています。何故ならサッカーでは番狂わせが起きる可能性が少なくない事を、私たちファンは知っているからです。
 今回のワールドカップ予選、欧州も南米も伝統国や常連国がプレイオフ、もしくは予選敗退など波乱がおきています。同様にアジアでも常連国のサウジアラビアとイランが予選敗退しています。 
 日本が進歩の歩みをとめないように、僕達ファンもじっくり考えてみるべきですね。
 僕は遠征先を欧州に限定するのではなく、中南米やアフリカ、オセアニアと満遍なく海外遠征にでかけ、ありとあらゆるサッカースタイルを、選手の皆さんに吸収して欲しいと考えています。地域ごとに行われているサッカーを数多く体験すればするほど、日本のサッカーのスタイルの確立に、さらに1歩前進できると僕は考えます。
 指揮官選びも重要な強化の要素になります。さすがに岡田監督がオシム前監督のように、体調不良を訴えることは考えられませんが、いざというときのリスクマネージメント。これもこれからの日本の強化策に、不可欠な要素になることは間違いないでしょう。
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90年代インテルの最大の失敗(2)

2009-10-19 00:45:01 | 日記
 パート1で記した90年代のインテルの失敗をまとめると、以下のようになります。
 1.たび重なる指揮官の交代
 2.国籍を問わず多くの選手の獲得と放出を繰り返す
 3.ペジェグリーニからモラッティへのオーナー交代
 そしてこれが決定的な低迷の理由です。
 4.クラブに明確な強化方針が存在しない。理由1と2はクラブが場当たり的な補強を繰り返してきた証拠でもあります。
 でも僕はベルカンプが、移籍先のアーセナルで光り輝く姿をみるにつけ、インテルにとって一番の損失は、ベルカンプの存在を活かせなかった事にあるのではと、強く思うようになったのです。
 ベルカンプが在籍したのは1993-95年の2シーズンですが、彼自信にもインテル、言い換えれば馴染めなかった理由があるのです。
 実はベルカンプは、イタリア語ではなく英語で周囲とのコミュニケーションを図ろうと考えていました。これが彼の犯した痛恨のミステイクでした。やはりサッカー選手に限らず、海外に出た場合現地の言葉を話そうとすると、現地の方々も好意を抱いてくれますよね。海外渡航の経験の無い僕ですが、それは理解しているつもりです。ベルカンプはイタリア語を覚えようとする気配が無かったようなので、まずこの姿勢を改めるべきでした。
 またイタリア流の厳しい練習に、とまどいを見せている姿もはっきり見て取れます。彼は当時のインタビューで、「オランダの練習は1時間から、長くて1時間半がいいところだ。それに引き換えイタリアは凄い。あさの8時から夜の8時までみっちり絞られる。」と環境の変化へのとまどいを、正直に述べています。
 ベルカンプが移籍した時期も、彼には向かい風でした。当時のイタリアはまさにゾーンプレスの真っ只中。バッジョやゾラといった名手も、己の存在価値が揺らいだ時期でもありました。タイトな守備に加え、攻撃の選手にも守備が求められる。それ以上にスペース存在しない当時のセリエAは、攻撃サッカーで知られるオランダで育った彼が得てきたものと、完全に正反対の存在でした。
 ベルカンプ移籍初年度の1993-94シーズン、インテルはUEFAカップを獲得していますが、リーグでは13位とクラブ史上初のセリエB降格が取り立たされるほどの低迷振り。結果のでないベルカンプが苦悩する姿が想像できます。
 もし今ベルカンプが選手として、一番脂の乗った時期と仮定して今のインテルに在籍したとしますね。スナイデルのようにベルカンプも、大車輪の活躍をしているような気がします。モウリーニョは自分の言葉で意志を明確に伝えられる監督ですし、彼は英語が話せますからイタリア語がわからない選手にも対応できます。
 そして今はイタリアにも、MFとFWの選手が自由に使えるスペースが存在します。ベルカンプは選手としてイタリアに来るのが10年早かった。移籍先のアーセナルでミラクルなプレイを連発するのを見て、僕はつくづくそう思ったものです。
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