塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

敵地で戦うこと

2009-10-29 20:36:31 | 日記
 敵地で戦うという事はどれだけ選手の神経をすり減らすのでしょうか。観客からの理解できない言葉の罵詈雑言と圧倒的な圧力。時差の問題と慣れない芝との格闘。様々な苦難が選手を苦しめます。
 僕は世界のサッカーシーンでも、中東の地が最も戦いにくい地域だと考えています。まず女性が生観戦できませんし、男性の衣装は白装束一色の上、湿度と気温は快適とはほど遠いときている。
 仮にワールドカップの予選が現在のように大陸別でなく、全世界をシャッフルして組み合わせを決める形と仮定します。例えばブラジル対バーレーン、イラン対アルゼンチンという組み合わせが出来たとします。実力だけならブラジル、アルゼンチンの優位は動きませんが、中東の地では伝統国の力を持ってしても、相当苦戦するような気がします。もちろんビジターとして、ブラジルとアルゼンチンを訪れる国も、相当なやりにくさでしょうが。
 日本は梅雨と真冬の時期を除いては、サッカーに適した国ではないでしょうか。加えて競技施設と宿泊施設のどちらも整っている上、南米や中東のような妙な圧力は感じられないはずです。ですから遠征に来たチームはさほど困難を感じていないように思います。
 僕は相手選手の人格や親兄弟までをなじる南米や欧州の応援は好きではありません。でも相手選手が、我らがホームで本来の力を発揮できないくらいの圧力はかけるべきだと思います。
 ここの匙かげんがとても難しいのですが、日本が競技レベルを向上させるには、選手だけでなく僕たちの観戦方法も向上しないといけませんし、僕らにはそれができると重います。
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選手にかかる負担の大きさ

2009-10-29 19:15:09 | 日記
冷静になって考えてみると、サッカー選手の肉体にかかる負担は、僕らの想像を越えていまよね。それはオン・ザ・ピッチよりも、オフ・ザ・ピッチでの出来事の方が負担になっていると思うのです。僕が考えるオフ・ザ・ピッチでの負担を書き出してみます。
 1・移動の負担
 飛行機にしろバスにしろ、移動が好きという選手はいないでしょう。各国代表のようにチャーター機が用意されても負担は消えませんし、何より負けたときのお通夜のような重苦しい空気は、写真を見ただけで伝わってきます。やはり勝負事は勝たないといけませんね。 
 2・休みが無い
 特に欧州リーグはそう感じますね。シーズン閉幕から新シーズン開幕まで3ヶ月のインターバルしかありません。選手はその間に休暇と新シーズンへの準備を同時に計画しなければならない。おまけにシーズン終了後、ワールドカップや大陸ごとの選手権、アジアならアジアカップがある際は、休める選手のほうが代表選手よりも恵まれている気さえしますね。
 僕はコンフェデ杯、そしてリーグカップなどプライオリティがやや軽い類の試合を、見直したなら選手にかかる負担が随分減るのではないかと考えています。例えばコンフェデ杯がワールドカップの試金石になるのなら、1995年の欧州選手権のリハーサル、「アンブロカップ」のようなミニトーナメントに切り替えてみたらと思うのですがどうでしょうか。
 3・移籍報道の節操の無さ
 誌面を読む僕たちが楽しいことは確かです。こんな噂があるんだなと想像する事も面白いです。その影で選手達にかかる負担を、改めて僕たちは考えなくてはいけませんし、ファンはメディアの誤報を批判しなければなりませんし、メディアは誤報、でっち上げ記事を排除する自制が必要ですね。僕も自戒する必要があります。
 選手やクラブは「勝てたのはファンのおかげ」と言いますが、むしろ逆でしょうね。ファンがいなくても試合はできますが、選手が不在なら試合はできません。僕たちは選手達が常に高いレベルの試合を見せられるような、彼らの環境の改善を考えねばならない時期にさしかかっていると思います。
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ピクシーとグランパスエイト

2009-10-29 11:16:52 | 日記
 グランパスエイトがアルイテハドに敗れました。惜しかったですね。やはり初戦の退場者がでたことが、プランの全てを狂わせてしまいました。
 でもピクシーの実践しているサッカーは、基本に忠実なオーソドックスなものなので、選手も非常にやりやすいと思いますし、このまま経験を積み重ねていけば、J1制覇も近いうちに現実になるはずです。
 ピクシーの目指すサッカーはの基本は、以下の2点だと僕は思います。
 1・4-4-2の3ラインを崩さない
 2・両翼を活かしたサッカーをすること。
 ピクシーはグランパスエイト就任前、師と慕うアルセーヌ・ヴェンゲルの下を訪ね、指導者の「いろは」を学んだそうです。アーセナルのサッカーも基本布陣は4-4-2ですし、3ラインの間にギャップができないよう注意しています。
 例えば最終ラインと中盤の4人の間にギャップ、つまりオープンスペースができてしまうと、相手に付け入る隙を与えてしまいます。最終ラインと中盤、そしてFWの2人が常に連動することで、チームに一体感が生まれるのと同時に、体力の消費を避けられる形になります。
 グランパスエイトは指揮官を欧州、南米、そして日本人と様々な形で指名してきました。ただ招いた指揮官がそれぞれ独立した戦術を持っていたため、「継続」という概念がかけていたように思うのです 
 また大岩、平野そして望月の3選手をチームの不満分子と捉え、トレードに出した事もありましたが、その処分は随分曖昧に見えました。グランパスはチームとしての指針が欠けていましたね。
 でもピクシーはグランパスという枠を超え、J1に偉大な足跡を残した選手。グランパスにとって伝家の宝刀です。粗末に扱ったならば現場とファンからの罵声は目に見えています。
 ですから今シーズンの補強もまさに理に適ったものでした。
 アダム・ケネディは左右からのクロスに抜群の決定力で答えていますし、右サイドバックの田中隼磨選手もレギュラーとして欠かせない存在です。指揮官の補強希望にフロントが答える。プロとして当たり前の光景がグランパスに存在するようになったことは、チームとしても非常に有意義な出来事だと思います。
 ピクシーの残留は間違いありません。しかしクラブの英雄も目に見える結果が出せなければ、支持するファンも減少していきます。ピクシーも来シーズン勝負の時と捕らえているでしょう。グランパスの鍵はピクシーが握っていると僕は思います。
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