塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

鬼平から学ぶクラブの運営術

2011-01-13 01:14:16 | 日記
 先日再読していた鬼平犯科帳を全巻読み終えましたが、鬼平は多くの方が指摘している
ように、現代のビジネスにも通じる点が幾つもありますし、サッカークラブを運営してい
くにあたっても、大きなヒントを与えてくれると思います。

 ヒントその1 「連絡は密に取り合う」

 鬼平の主人公である長谷川平蔵は実在の人物ですが、作品に中では彼の下で働く同心や
与力など、盗賊を捕らえる為の話し合いが盛んに行われます。

 平蔵自身も変装をして江戸の街を絶えず巡回しますし、同行する部下と酒色を共にし、彼
らが悩みを抱えていないか、裏で卑しい真似をしないか、長官である自分で常に気を配って
いるんです。

 例えばサッカーの場合選手と監督だけでなく、GMを含むフロントの3者の風通しが良い
とおのずと結果がついてきます。

 例えばフロント主導で選手を獲得しても、監督は不必要と判断すればお金の無駄遣いでし
かありませんし、逆に故障者がでてもGMと監督の意志疎通が図れていれば、

 「下部組織からの召集」
 「レンタルや新規選手の獲得」

 など迅速な対応が可能になります。

 ヒントその2 「必要なお金は惜しまない」

 鬼平は盗賊を捕らえる為、与力と同心の他に「密偵」と呼ばれる、盗賊あがりの下働きの
人間を数多く従えています。

 でも鬼平は彼らを差別するどころか、他の部下と同様に労いもすれば激しく叱りとばす事
もある。

 要はわけ隔てなく接しているんです。

 ですから彼らの働きを助ける為に、自分の懐からお金をだして助けてやる。しかもそのお金
は自分の父親が残した遺産を売却して作ったこともあるんです。

 選手が法外な給料を要求したり、練習に遅刻した際はクラブが厳罰を与えて良いと思います。

 でも選手が額面以上の働きをしたならば、その活躍に見合った報酬を与えるべきでしょうし、
設備投資が必要ならば投資をすべきでしょう。

 でもこのお金を使うことは、サッカーだろうが個人の生活だろうが、なかなか出来る物では
無いんですね。

 皆さんも鬼平犯科帳を機会があったら是非読んで見て下さい。

 ビジネス書とにらめっこするよりも、遥かに楽しい時間が待っていますから。
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