映画「ニューシネマパラダイス」では
戦後の貧しいシチリア周辺の風景
映画が人々の心をどれだけ慰めたか
主人公のトトとアルフレードの間で沸き起こる感情
が丹念に描かれています。
僕の所有するブルーレイ・ディスクは通常版で、30分近い追加映像で構成された版もありますが、僕は入手に至っていません。
ナポリからやってきた人間が、トトカルチョ、つまり「サッカーくじ」で大当たりすることが、脚本の伏線となりますね。
ただ、興味深いのは、ナポリはシチリアからすればすでに北部に相当するという考え、そこには
首都のローマ以南を南部とする、現在の考えとは大幅に異なる
従って、ミラノやトリノ、ボローニャなどはまさに別世界
という感覚でしょうか。
トトも陸軍に徴兵されてふるさとを後にし、結果的にローマに出て働き始めます。
アルフレードの他界により、30年ぶりに故郷に戻り
「神父様、僕にどうして敬語を使うのですか」
「僕は母さんを捨てたんだよ」
というトトの心境は、無関係の僕でさえ考えることが多々あります。
イタリア南部のクラブ、カターニャ、メッシーナ、パレルモなどは相当過激な宿敵意識があり、特にカリアリは別世界ですよ。
そこに中村俊輔が飛び込み、3シーズン過ごしてセルティックに向かったことは、とんでもない凄い出来事というしかないですね。
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