面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

ベトナム人新聞奨学生を酷使する朝日新聞販売所

2022-06-19 22:25:56 | マスコミ
~~引用ここから~~
(50)朝日新聞販売所では法律違反の就労が常態化…週40時間以上働く奨学生も|水際対策緩和で蠢くベトナム人利権の闇

(50)朝日新聞販売所では法律違反の就労が常態化…週40時間以上働く奨学生も|水際対策緩和で蠢くベトナム人利権の闇

 都内の朝日新聞販売所で新聞奨学生として働き始めたキエット君(21)は、留学生に認められる週28時間を超える就労を...

日刊ゲンダイDIGITAL

 


(略)

■我慢を強いられるベトナム人奨学生

「法律に違反して働いているのは僕だけではない。知り合いのベトナム人奨学生は、ほとんどがそう。皆、仕方なく我慢しているんです」

 私はそれぞれ別の朝日販売所で働くベトナム人奨学生たち数人から、タイムカードの写真を送ってもらってみた。すると全員が週28時間を超えて働いていた。中には600部もの朝刊配達を任され、週40時間以上働いている者もいた。

 もちろん、これだけでベトナム人奨学生が皆、違法就労を強いられているなどと言うつもりはない。しかし昨年7月、朝日新聞が電子版「GLOBE+」の記事で、ベトナム人奨学生たちは<1週間28時間までに制限された労働時間の範囲で新聞を配る>と当然のこととして書いたのは、明らかに事実に反している。自らの奨学生制度を正当化したい意図があるのかどうか知らないが、ベトナム人たちの実態が全く伝えられていないお手盛りの記事だ。

 私が取材したフエさん(仮名.20)という女性の奨学生も、週40時間働いていた。勝ち気な彼女は販売所の経営者に対し、就労時間を減らせないなら残業代を支払ってほしいと訴えた。だが、軽くあしらわれてしまう。

「留学生は週28時間までしか働けないことになっている。だから残業代は払えない」

 実に身勝手な論理だが、弱い立場のベトナム人たちにはどうすることもできない。

 フエさんの不満は他にもある。「4週4休」を販売所が「月4休」と解釈し、月の5週目は休みを取らせてもらえない。就労6カ月が経過すれば10日認められるはずの有給休暇もない。

「奨学会には相談しました。でも『仕方ない』と言われるだけでした」

 フエさんは月10万~12万円の手取り給与から毎月1万円の「奨学会費」を天引きされている。にもかかわらず、奨学会に助けを求めても取り合ってもらえない。それどころか、奨学会はベトナム人奨学生に対し、日本人との差別待遇まで制度として課しているのだ。
~~引用ここまで~~


朝日新聞の新聞配達の実態がこれだ。十中八九朝日新聞に限ったことではないだろう。新聞はどこも構造不況だから末端に皺寄せが行くわけだ。この場合はベトナム人新聞奨学生だ。

しかし酷い実態だなこれは。週40時間働かせて留学生は週28時間までしか働いてはいけないことになっているからと残業代を払わない。ブラック企業の典型のようだ。

労働基準監督署は何をやっているのだろうか。外国人は搾取しても構わないということなのだろうか。安倍晋三も珊瑚を揶揄するのではなく朝日新聞の新聞配達の事態を糾弾すれば良いものをそれは絶対にしないのだ。

調査するのが面倒ということもあるだろう。だがそれ以上に安倍晋三と仲良しの読売新聞や産経新聞、日経新聞も新聞配達の実態は似たり寄ったりだから朝日新聞の新聞販売所の不正を暴けば御用系三紙にも火の粉が飛ぶ。それは避けたいわけだ。

新聞配達の実態がベトナム人新聞奨学生を搾取して成り立っているのに新聞各社は「新聞は日本の民主主義を支えている」と嘯くのだ。だが国民がこの現実を知ればどうなるか。新聞の信用は地に堕ちよう。

だから次のような記事で実態を隠すのだ。

>朝日新聞が電子版「GLOBE+」の記事で、ベトナム人奨学生たちは<1週間28時間までに制限された労働時間の範囲で新聞を配る>と当然のこととして書いたのは、明らかに事実に反している。自らの奨学生制度を正当化したい意図があるのかどうか知らないが、ベトナム人たちの実態が全く伝えられていないお手盛りの記事だ。

米国が黒人奴隷を酷使して民主主義国家を成り立たせていたことと酷似している。「大義」のために犠牲になる名もなき移民労働者。

労働基準監督署がひとつふたつの新聞販売所を摘発しても朝日新聞は「取引先の労働違反を遺憾に思います。今後とも労働法の遵守の徹底を求めてまいります」などとコメントを出して終わりだろう。政府も自民党も新聞各社とは「持ちつ持たれつ」だからそれ以上は調査しないし、罰を与えたりしない。朝日新聞の「弱味」を握ったわけだからまた新聞の政府批判の筆が弱まるわけだ。

押し紙もそうだが、新聞は違法の上に成り立っている。押し紙は詐欺で、新聞配達はベトナム人新聞奨学生だけではなく新聞配達員の犠牲のもとに成り立っているのだ。政府も莫迦じゃない。そんなことは承知している。だが新聞各社の「弱味」を握れるから摘発しないのだ。

使命感に溢れた現場の労働基準監督官や警察官、消費者庁などが摘発しても「個別の例」で終わらせてしまう。新聞各社の「不正」は溢れ返っているのにだ。そうしてまた政府と新聞各社は「持ちつ持たれつ」の関係が深まるわけだ。

朝日新聞は反日かつ経済の主張が「財務省の犬」だから大嫌いなのだが、それでも読売新聞よりはマシなのではないかと思うことがある。読売新聞の社説は現実主義で念仏平和主義の左翼系新聞より確かにマシだが、政府批判の記事がない。読売新聞が政府や財界の不正を暴いた話はとんと聞いたことがないのだ。それではジャーナリズムとは言えまい。政府の広報紙でしかない。

日本はマスコミが機能していないのだ。国民はそれにどこまで気づいているのか。マスコミを信用していないとの世論調査結果が出ることもあるので薄々は気づいていると思うのだが、「中間団体」がない限り国民一人一人に分断されていては声を上げられない。ネットでバズってもそれだけでしかない。

「嘘」「不正」「違法」「詐欺」の上に成り立っている日本のマスコミの正体を満天下に知らしめてやりたい。そうすれば政治もまた変わるのではないだろうか。

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