ロシアのウクライナ侵略を受けて日本もロシアにかなり打撃になる経済制裁を科した。当然ではあるが、このことについては岸田文雄を評価したい。
ロシアは激怒して北方領土問題に悪影響があるなどと述べているが、元よりロシアはプーチンは北方領土を返還するつもりなどなかった。北方領土の「交渉」に応じて日本から経済協力を引き出すだけだった。安倍晋三はそれにまんまと乗せられたわけだ。愚か過ぎよう。
それについて皮肉をレコードチャイナが記事にしているので引用したい。
安倍晋三はプーチンと「経済協力」を約束して事実それらは実行に移された。3000億円と言われるが安倍晋三主導の「経済協力」でロシアに投資された額はいくらなのかかわからない。書いている記事を見かけないのだ。3000億円なのだろうか。
また邦銀がロシアに持つ債権は1兆円ほどらしいが、債務不履行になるか国有化されるかはわからないが、不良債権化することは間違いあるまい。ソ連時代からロシアは投資するには不適格な國なのだ。債権が守られずすぐ不良債権化する。投資しても元本が守られない。私は海外に投資すること自体あまり賛成ではないが、ロシアに投資することは投資した資本を捨てることと同義だ。
マキャベリの「隣国を援助するものは滅びる」を踏まえればそれ以上に現在の大陸最強国である支那には投資すべきではない。投資すべきではないのだが、財界は目先の利益に目を奪われ国益を考えず前のめりで困る。
おそらく安倍晋三は北方領土返還を為し遂げると同時に支那とロシアの関係に楔を打ちたかったのだろう。支那包囲網を築く上でロシアをこちらに付ければ確かにそれは外交上大成果だ。しかし机上の空論そのものだ。日本が少し投資した程度で支那とロシアの「反米同盟」に楔を打つことなどできない。
支那とロシアはがっちり結び付いている。支那は連合国総会のロシア非難決議に反対ではなく、棄権だから、支那はロシアに最後まで付き合うつもりはないのだが。
結局ロシアとの「経済協力」は見直すことになった。岸田文雄の基盤はいくらか不安定だから最大派閥の長である安倍晋三の面子を潰さないように配慮するだろうが、これは安倍晋三の対ロシア外交の失敗に他ならない。その金を国内に使っていれば何十万人の国民が救えたことか。安倍晋三の愚かさは許しがたい。
野党は安倍晋三をロシアに特使として派遣しろと皮肉めいた要求をしているが、それより安倍晋三の対ロシア外交の統括を迫るべきだろう。安倍晋三のロシア外交は失敗だったのではないかと。経済協力の3000億円はどうなるのか。その責任を取らせるべきなのだ。
岸田文雄と安倍晋三の仲は微妙で良くもない。しかし岸田文雄の支持基盤では自民党最大派閥の長である安倍晋三を敵に回せない。だからこそ野党が付け入る隙がある。
経済協力をいくらしても外交でプーチンに下手に出てもロシアには北方領土を返還するつもりはないのだ。経済協力は金を無駄にした。その金を自衛隊に使ってロシアを圧迫していた方がまだ効果があっただろう。
ロシア海軍が津軽海峡を通過して日本を牽制しているようだから日本も北海道でもう少し踏み込んで北方領土周辺で「演習」をしてロシアの東で圧力を掛けるべきではないか。ウクライナへの側面支援にもなろう。
ロシアは激怒して北方領土問題に悪影響があるなどと述べているが、元よりロシアはプーチンは北方領土を返還するつもりなどなかった。北方領土の「交渉」に応じて日本から経済協力を引き出すだけだった。安倍晋三はそれにまんまと乗せられたわけだ。愚か過ぎよう。
それについて皮肉をレコードチャイナが記事にしているので引用したい。
~~引用ここから~~
安倍晋三氏の北方領土での27回の献身を岸田文雄首相が一撃で破壊―華字メディア
7日、日本華僑報網は、「安倍晋三元首相が北方四島のために行なった27回の献身を、岸田文雄首相が一発で破壊した」とする記事を掲載した。写真は、...
Record China
2022年3月7日、日本の華字メディア・日本華僑報網は、「安倍晋三元首相が北方四島のために行なった27回の献身を、岸田文雄首相が一発で破壊した」とする記事を掲載した。以下はその概要。
北方四島返還を目指す日本によるロシアのプーチン大統領との関係づくりは森喜朗元首相の時代から始まった。プーチン大統領が2000年に大統領として初めて訪日した際、森元首相が自ら接待の陣頭指揮を取り、当時の天皇陛下との会見もセッティングした。そして、森元首相が築いた土台を十分に利用したのが安倍元首相であり、プーチン大統領との間で「堅実な盟友」と称される個人関係の構築に尽力した。安倍元首相は首相在任中27回にわたってプーチン氏と対面での会談を実施し、地元山口県でフグを振る舞ったり、秋田犬をプレゼントしたりしたのである。
森、安倍両元首相による努力により、確かにプーチン氏から少なくとも表面的な友好を得ることができた。プーチン氏は6回日本を訪れ、日本側と北方領土問題を協議するとともに、共同開発プロジェクトに合意した。そして、安倍氏と平和条約締結、二島返還などの意向を示しさえした。かくして日本はなんとか北方四島返還という「ジャパニーズ・ドリーム」実現を目指してきたが、ロシアとウクライナとの開戦で日本が欧米に同調してロシアに制裁を加えたことで、「ジャパニーズ・ドリーム」を短期間のうちに実現するのは不可能というべき状況になった。
岸田政権は欧米側に立つことを選択し、まずロシアを世界的な金融決済の枠組みであるSWIFTから排除すること、プーチン氏を含むロシア政府関係者の資産を凍結することへの支持を表明した。また、その後もロシアの金融機関を対象とした資産凍結などの金融制裁、半導体などの汎用製品の対ロ輸出を制限する経済制裁などを含む追加制裁を発動した。
そして、2月27日の記者会見では「ロシアとの関係をこれまで通りにしていくことは、もはやできない」と語った。そこにロシアへの敵対意識があることは言わずもがなだ。日本政府の敵対姿勢はロシアを激怒させ、ガルージン駐日ロシア大使が「重大な対抗手段」を取ると語るとともに、日本の行動が北方四島問題の解決に必ずや影響を及ぼすとの認識を示したほか、3月3日には北海道で2日にロシアの武装ヘリコプターと見られる飛行機が日本の領空を侵犯したとの情報が防衛省から発表された。
日ロ関係が現在ここまで変化し、長年にわたる努力の成果が一瞬にして破壊された安倍氏の心境は、いかばかりか……。(翻訳・編集/川尻)
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安倍晋三はプーチンと「経済協力」を約束して事実それらは実行に移された。3000億円と言われるが安倍晋三主導の「経済協力」でロシアに投資された額はいくらなのかかわからない。書いている記事を見かけないのだ。3000億円なのだろうか。
また邦銀がロシアに持つ債権は1兆円ほどらしいが、債務不履行になるか国有化されるかはわからないが、不良債権化することは間違いあるまい。ソ連時代からロシアは投資するには不適格な國なのだ。債権が守られずすぐ不良債権化する。投資しても元本が守られない。私は海外に投資すること自体あまり賛成ではないが、ロシアに投資することは投資した資本を捨てることと同義だ。
マキャベリの「隣国を援助するものは滅びる」を踏まえればそれ以上に現在の大陸最強国である支那には投資すべきではない。投資すべきではないのだが、財界は目先の利益に目を奪われ国益を考えず前のめりで困る。
おそらく安倍晋三は北方領土返還を為し遂げると同時に支那とロシアの関係に楔を打ちたかったのだろう。支那包囲網を築く上でロシアをこちらに付ければ確かにそれは外交上大成果だ。しかし机上の空論そのものだ。日本が少し投資した程度で支那とロシアの「反米同盟」に楔を打つことなどできない。
支那とロシアはがっちり結び付いている。支那は連合国総会のロシア非難決議に反対ではなく、棄権だから、支那はロシアに最後まで付き合うつもりはないのだが。
~~引用ここから~~
政府、日ロ経済協力は当面見合わせ 民間プロジェクト「事業別に検討」:時事ドットコム
松野博一官房長官は11日の衆院内閣委員会で、安倍政権時代にロシアと合意した8項目の経済協力プランを見直す方針を表明した。ロシアによるウクライ...
時事ドットコム
松野博一官房長官は11日の衆院内閣委員会で、安倍政権時代にロシアと合意した8項目の経済協力プランを見直す方針を表明した。ロシアによるウクライナ侵攻を受けたもので、松野氏は「当面見合わせることを基本に、国際的な議論も踏まえてエネルギーの安定供給や人道上の配慮に留意しつつ対応していく」と述べた。
8項目の協力プランは、2016年5月にロシア南部ソチで行われた日ロ首脳会談で、当時の安倍晋三首相がプーチン大統領に提示した経済・民生分野の協力計画。エネルギー開発協力や医療水準の向上などが盛り込まれている。
松野氏は11日の記者会見で、「現下のウクライナ情勢を踏まえれば、ロシアとの関係で新たな経済分野の協力を進めていく状況にはない」と強調。一方で、サハリンでの石油・天然ガス事業など既存の民間プロジェクトについては「それぞれの事業ごとに必要に応じて検討がなされていく」と説明した。
~~引用ここまで~~
結局ロシアとの「経済協力」は見直すことになった。岸田文雄の基盤はいくらか不安定だから最大派閥の長である安倍晋三の面子を潰さないように配慮するだろうが、これは安倍晋三の対ロシア外交の失敗に他ならない。その金を国内に使っていれば何十万人の国民が救えたことか。安倍晋三の愚かさは許しがたい。
野党は安倍晋三をロシアに特使として派遣しろと皮肉めいた要求をしているが、それより安倍晋三の対ロシア外交の統括を迫るべきだろう。安倍晋三のロシア外交は失敗だったのではないかと。経済協力の3000億円はどうなるのか。その責任を取らせるべきなのだ。
岸田文雄と安倍晋三の仲は微妙で良くもない。しかし岸田文雄の支持基盤では自民党最大派閥の長である安倍晋三を敵に回せない。だからこそ野党が付け入る隙がある。
経済協力をいくらしても外交でプーチンに下手に出てもロシアには北方領土を返還するつもりはないのだ。経済協力は金を無駄にした。その金を自衛隊に使ってロシアを圧迫していた方がまだ効果があっただろう。
ロシア海軍が津軽海峡を通過して日本を牽制しているようだから日本も北海道でもう少し踏み込んで北方領土周辺で「演習」をしてロシアの東で圧力を掛けるべきではないか。ウクライナへの側面支援にもなろう。
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