バラのシーズン
今朝、一枝活けて
何年になるのか忘れてしまうほどケヤキの皮で作った大皿に
父が朽ちた木皮を持ってきてくれたあの頃を思い出す
アイディアが決まるまでしばらくかかる
持ち手には父がくれたは多摩川の流木を革ひもでつける
サラダオイルでフィニッシュ 数日かかる
自分で手をかけたものに囲まれていること
「それぞれに物語がある」
バラというよりも私には山シャクヤクのように映る
山中で出会ったとき思わず息をのみ込む
控えめな凛としたあのいでたち
八ヶ岳の初夏を想う