ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

白夜シーズン到来

2022-06-03 12:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
さあ、夏到来です。
ムルマンスクでは5月中旬まで雪が降ってましたが、その後+15℃を越える日々が続き、5月31日から集中暖房が止まりました。
風が温かく、人々もTシャツにウィンドブレーカーを羽織って散歩してたり日向ぼっこしてたり。気持ちよさそうです。

こんな感じでいつもと変わりない夏の日々を過ごしている・・・・・・ようですが、市中心にあるカフェのメニューを見てると、尋常でない現実にいることを思い知らされます。

メニューによると、ラテ300ccが最高値350RUB(740円)で販売されています。

5月22日から白夜シーズンが始まりました。真夜中でも、夕方4時ぐらいの明るさが62日間続きます。


学校の授業も終わり、9月の新学期を迎えるまでの3ヶ月間、子ども達はは夏休み。長いですね~。
テスト、評価、執筆活動などの仕事が立て込んでましたが、ひと段落つきました。

夏休みを快適に過ごすため、ムルマンスク州の大半の人はソチ、アドレル、ロストフ・ナ・ダヌー、クラスノダール、クリミア半島など南方へ移動します。それで交通手段や宿泊先を押さえるために、通常4月からネットで自力で手配したり、旅行会社に照会したりします。

でも今年は・・・・南方はきな臭いことになってますよね。ひょっとして流れ弾に当たるかもしれない・・・。
南方移動を躊躇っている方々もいらっしゃいます。


こんな記事を見かけました。
年金受給者は無料で南方へ飛行機移動可能
https://www.tv21.ru/news/2022/05/18/pensionery-iz-murmanskoy-oblasti-smogut-sletat-na-yug-besplatno
年金受給者はムルマンスクからモスクワ、サンクトペテルブルク、ソチ、ゲレンジーク、カリーニングラード、ロストフ・ナ・ダヌー、アナパへの航空往復旅費が無料になるというもの。
ロシアの年金受給者の多くは、年金だけでは足りないので働いて生活しています。特に高齢者は、新型コロナで労働移動が制限されていたので、生活が苦しいです。それで年金機構が希望している年金受給者にクーポンを発行し、それを航空会社で引き換えます。
「おっ、これは今期限定の強行手段か?」なんて思ったりもしましたが、そもそも極北および同等の地域に住んでいる非就労年金受給者は、2年に1回ロシア連邦の領土を通過する旅行の補償を受ける権利があるそうです。年金基金の報道機関によると、年金受給者が保養地への往復旅費を補償された年の1月1日から翌年の12月31日までの2年間が考慮されるそうです。


そうそう、旅行関係でこんな記事も見かけました。
ムルマンスク鉄道駅で質の悪い切符が販売されている!
 
通常なら写真右のような長方形のしっかりした紙質の切符を渡されます。
しかし現在は、写真左のような感熱式レシートに打ち出されるそうです。
これだと写真のように印字が薄れてくるし、大事なQRコードが役に立ちませんね。
全くどうしたことでしょう・・・。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。