ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

ムルマンスク発ノルウェー行き 陸路の旅(5)

2007-12-03 03:34:50 | ムル⇔キルケネス(ノルウェー) 218kmの旅
 領事館へビザ更新申請後は、街を少しブラブラしました。

 朝早くしかも朝食を少ししか食べてなかったので、お腹が空きました。
 いろいろうろついた結果、コンビニエンスショップGYDAで軽食を摂ることに。
 プレーンホットドッグを注文、25クローネ也(写真)。
 飲み物はお茶を持参していましたのでこれを摂取。
 店内明るくのんびりできます。奥のカフェルームで落ち着いて食しました。

 テーブルで合席となったお婆ちゃん(写真)はスクラッチゲームにご執心。スクラッチカードを1枚購入してはテーブルに着き、コインで一生懸命こそげ取り。この席からレジまで何往復したことでしょうか。結局1枚も当てることなく、店を出て行きました。
 ノルウェーの自由気ままな老後というものを、垣間見たようなひととき。
(つづく)

ムルマンスク発ノルウェー行き 陸路の旅(4)

2007-12-02 02:56:53 | ムル⇔キルケネス(ノルウェー) 218kmの旅
 こぢんまりとした街・キルケネス。そこに建っているロシア領事館へ行きました。黄色い大きな建屋が2つありますが、領事館は奥の方、つまり教会とは反対側に建っている方です。

 中を入るとこれまたとても綺麗。窓口は1つしかないものの、木調の作りでなぜか落ち着きます。
 その1つしかない窓口に行くと、糊の効いたブラックシャツにネクタイをカッチリ締め、髭を若干蓄えた、ちょっとブラピ似の端正な顔立ちをしたお兄さんが、ロシアのお役人にしては珍しく丁寧に対応してくれてます。申請中にも電話がひっきりなしにかかってきます。ノルウェー人からの照会、ロシア人からの照会、英語を話す人からの照会・・・これに対してもお兄さんが一人で取り次ぎます。ノルウェー語、ロシア語、英語を実に流暢に使いこなします。見た目もさることながら、その仕事ぶり&対応ぶり。おにーさんなかなかカッコイイぢゃないですかー!!!

 ビザ更新申請料金を支払う。ムルパソチームから金額は知らされてはいましたが、そのカッコイイ領事のお兄さんから「1,600クローネ(約32,000円)です。」と聞かされ・・・金額が倍近く違うぞー!恐らく申請カテゴリーが異なるせいだろうけど。ノルウェーに来たら腰を据えて落ち着こうと思ってたら、落ち着くどころか、お尻に火がついた状態で翌日の帰路までオロオロしたままでした。

 領事のお兄さんから振込書をもらい、近くの銀行で振り込みます。カッサに行きユーロで支払いました。クローネでなくとも出来るようです。ただドルは受け付けませんでした。ムルパソチームから聞かされていましたが、両替すると手数料をかなり取られるそうです。試しに換金をしてみたところ、ユーロの単位をクローネに書き換えた分が手数料のようでした。つまり、

 250ユーロを両替 → 250クローネ(5,000円!)が手数料
  50ユーロを両替 →  50クローネ(1,000円!)が手数料

・・・ゲロ高いお尻に火がついた上にお尻にマスタードを塗りたくられたようでした。

 振込みも終わり、翌日受領するだけに。街ブラしたあとで宿泊施設へ行きました。
(つづく)

ムルマンスク発ノルウェー行き 陸路の旅(3)

2007-12-01 04:45:45 | ムル⇔キルケネス(ノルウェー) 218kmの旅
 ロシア国境に到着したのはムル時間11時。つまりすでに4時間バスの中で過ごしていたことになります。国境を越えるので普通に荷物検査と出国手続をするわけです。パスポートの照合に時間かかっています。ここには嘗てムルパソメンバーや関係者が幾度か通過しているので、すんなりいくかと思ったら、私が日本人ということが災いしてか。

 なんとかパスポを受け取り、マルシュルートカに乗り込みノルウェー国境に急ぎます。すぐ着きました。
 入国審査と荷物検査です。ロシア以外の外国へ行ったことがありません。ちょっとどきどきしています。英語がよく話せません。文書は当たりつけてさっと読めるのに、会話だとどうもドモリます。とっさにでてくる言葉がロシア語しかでてきません。コマッタ。コマッタ。やはりここでも時間かかる羽目に。やれやれ。

 それも済ませ、一路キルケネス市へ。国境からキルケネスまでは20km。15分くらいでキルケネス市の降車場、エヴロプリース駐車場に到着しました。

 ノルウェー入りすると驚くことばかり。まず、積雪が白い!・・・当たり前のように思う方が大半だと思いますが、ロシアの積雪は凍結防止用の土をしょっちゅう蒔いているので雪が灰色しています。見た目に汚いです。それから、路面が滑らか!積雪があるのにマルシュルートに乗車しててわかります。高い建屋が殆どなく、多くは三角お屋根のスイートホーム。レンガ色や黄土色の壁面の家が多いため、雪国なのに温かみを感じます。童話の世界にいるようです。家の中からでてくるのは、木こりのお爺さんに違いない、と想像してたり。

 さて妄想はほどほどにして、露領事館に急ぐことにします。
※写真はエヴロプリーズ。降車場になったところです。このお店はホームセンターのような感じで、DIY、装飾品、衣服やお菓子などが販売されています。中はとにかくノルウェーと言うより、アメリカンな・・・
(つづく)