私はイコン画家ではありません。
自分の好きな聖人、イケメン、美女、赤ちゃん、だけを描いています。
イコンに出てくる爺さんは好みの爺さんしか描かない。
介護中の画家です。
おしりふきながら、
糞便にまみれながら、描いているだけです。
昨年、公民館の日本画教室の展示のために、
F50号の日本画を3枚描きました。
2枚はイコンをモチーフにしたもの、1枚は母の絵でした。
そのうちの1枚に、
医者と看護師の守護聖人である、
聖ルカと聖アナスタシアを描きました。
2人を並べたのは、両親が90歳近くまで長生きした感謝と、
母が聖路加の卒業生だからです。
私はクリスチャンですが、嵯峨美時代には、
仏画も勉強させていただきました。
ですから、イコンを描くのは、信仰心より、
画家として描いてみたい気持ちが強いです。
今年、このような新型コロナウィルスのパンデミックになるとは、
地球上の誰ひとりも予測してなかったと思います。
自分で描いた絵に願うのも、おかしな話ですが、
新型コロナウィルスの終息を、聖ルカと聖アナスタシアに願ってみます。
聖ルカは医者と画家の守護聖人です。
父が最期、お世話になった大学病院の若い医師には
彼らの顔に似せた聖ルカのイコンを、
また、お世話になった12人の看護師たちには
看護師の守護聖人である聖アナスタシアのイコンを12枚、
描いて差し上げました。
パンデミックと闘っている地球上の医師や看護師をお守りくださいますように。
介護士たちも、どうかお守りください。