母が亡くなって1年経ちました。
ちょうど、今日、母の命日に
岡山大学解剖体慰霊祭が行われました。
聖路加看護学校出身だった母の40代の頃からの遺言で
岡山大学病院への献体は生前から決めており、
母が寝たきりになった後、
私が手続きをしていました。
今年は109体の献体と病気で亡くなられた数体(覚えていません)の方々の慰霊のお式です。
109体の中に母もいました。
慰霊祭は、2年生の医学部、歯学部、薬学部の学生たちも参加して、
勉学のためになった御慰霊に感謝をしてくれました。
学生さんたち、ありがとうございました。
遺族代表の方が、お母様が自ら献体を望まれたことや
他大学医学部の献体不適切問題にも触れた謝辞を述べられ、
きちんとした立派な慰霊祭をしてくださった岡山大学医学部に感謝されました。
1年前、母が亡くなった時に、
母を引き取りにきてくださった職員の方がきちんとされた方々であったことで
岡山大学医学部は大丈夫と私は安心していました。
母は移植の折田薫三先生と障がい者の方々の仕事をしたことがあり、
私は時々、折田先生にランチをご馳走になったりしていました。
友人のお父上も岡大医学部出身の医師だったりしたので、
岡山大学医学部は安心する場所でもあるのです。
慰霊祭の後、
母の遺骨を受け取り、
母が亡くなって1年、
やっとうちへ帰ってきました。
遺骨と一緒に感謝状とお花、お供えのお菓子をいただきました。
母が家に帰ってきた。
1年間の留守から帰宅しました。
なんだか、とても落ち着きました。
岡山大学医学部、歯学部、薬学部の先生方や
職員のみなさん、
そして、学生のみなさん、
とてもよい慰霊祭を
ありがとうございました。
生命の色合い薄き病室に
便の匂いのふいに鮮し
俵万智
16年間、ほとんどひとりで両親の在宅介護をしましたが、
最後までやり切れて
本当に心からよかったと思います。
そして、また生命が続いていきます。
大変、素晴らしいことです。