イコンの先生から
「しみったれた年寄りばかりみていないで、イコンを描きなさい」と言われたときに
「この人、絵の先生としてはダメだな。
みんなが話している通りで、
自分に甘くて、人にいろいろ要求する人だな」と思いました。
自分は自宅で年寄りを介護した経験もなく、
私にイコンを描け、と言うわけですから、
この画家こそ介護のいる人間ではないか?と思いました。
「主人と私の作品はすばらしいのよ。
ギャラリーで買ったら10万円もするの。
あなた、欲しかったでしょ」と
失敗作の花瓶や曲がったコップを
欲しくもないのにもってきたり、
金銭のトラブルも他の何人かの生徒と起こり
こうなると、もう絵を教えてもらう状態ではなく、
画家の家族が画家をみなければならない状態なので
はっきりと本人に
「あなた、おかしいですよ。
私はもう絵を教えてもらうことはできないから、
あとは家族に助けてもらってください」と伝えました。
画家の娘さんにも知らせました。
イコン教室をしてくれるように
美術館に紹介したのも私ですから、
学芸員にも知らせました。
あとのことは知りませんが、
私は精神的に何らかの病気のある方に絵を習うつもりは全くないので
おつきあいはその後ありません。
家族が家族の変化、
認知症や脳神経の病気に気づいていない例が
けっこう多くて、他人に言われて初めて気づき
そのときにはかなり進行しているのだそうです。
知っている高齢の日本画家には、
孫やお弟子さんがきちんとついて、
絵の仕事のサポートをしています。
イコン画家の家族は全く絵の仕事に関わっている様子がなく、
こういう仕事、特に精神性の仕事をする人は、
若いときから、自分の仕事を家族に理解させておく必要があると思いました。
私はイコン画家に「娘さんにイコンを教えられたらどうですか?」と何回か言いましたが
「あの子が描けるわけないじゃないの」と言うばかりでした。
私は家族に教えられないのに、
他人に教えられるんだろうか?と疑問がありました。
仏画も家族間の伝承というものがあり、
祖母も仏画家でしたが、
母や私に教えたがりました。
精神的な変化、脳の病気の初期には
「人を見下す、他人を蔑む」ということがあり、
人が何か一生懸命しているのを見て
「そんなことして、何になるのよ」とはっきり言葉に出して言います。
「そんなことは無駄だ」とか
「あなた、いったい何してんのよ」とか
人のすることを否定し、見下し、バカにします。
自分には関係ないことが理解できず、
気に食わないのでそんな言葉になります。
何人か、そんな人と関わったので、精神科医に聞いてみると
「自分との関係性が理解できなくなるので、
他者を受け入れられなくなる」とのことでした。
他者を受け入れられない、のであれば
当然、社会生活でのトラブルは起こるだろうと思います。
ぼーっとしていて、他人の言っていることの理解がしにくくもなるので
おかしな人だな、と思われます。
私は美術関係のおつきあいが多く
そんな方にも会ったりしたので、
今は関わることなく、過ごしています。
精神的な病気には、他人は関われません。
家族でないと理解はできません。
そんな病気に宗教が関わると
詐欺と言われたり、
ますますおかしな人と言われます。
これは、離れるしかありません。
離れて、よかったと思います。
あとは家族か親しくしている人がみればいいわけです。
「イコンに金銭の要求があったり、トラブルがあるのは、詐欺ではないか?ニコライ堂に確かめて欲しい」とも言われましたので
私がニコライ堂に連絡しました。
自分の生き方をはっきりさせておかないと、とんでもないことになります。
宗教に、人間個人の欲がからむと、
純粋な信仰ではなくなります、
それは、宗教を利用した詐欺です。
私は、そんな奇妙なことには一切関わりたくはない。
絶対に嫌です。
今は、今までできなかったことを、できるまでやり抜く。
それは、4つの泳法を美しい形でマスターすることなのですが。
毎日、最低2時間泳いでいます。
私の中では、ビラティスも絵を描くことも水泳も等しく私の中にあります。
なので、
今はプールに身を委ねる時間です。
今は、
徹底的に泳げる環境なので、泳ぎまくります。
泳ぎまくって、自分のものにしていきます。
プールの中で、絵の題材と出会います。
それを描こうと準備中です。
水の中は美しい。