夢にまで かけておのれに なきものと なりしをみなの あはれなるかな
*馬鹿な女というものは、痛い勉強ができていないものですから、自分以外の美人を見ると、つい夢中になって、すぐその真似をしてしまいます。
それは愚かなことだといっても聞きはしない。ほかの美人の真似をすれば、簡単に美人になれるものですから、長い年月をそればかりでやってきてしまったのです。
人の顔を盗み、いろいろなものを盗み、まるで自分とは違うものになってしまう。それがどんなに本当の自分を痛めつけるかということがわかっていない。
女の甘さと言いましょうか。つらいときはだれかがなんとかしてくれるものと思って、自分の努力というものを怠るものが多い。その自分の努力というものが、自分を美しくするものなのだが。そのような正しい道を行って自分が美しくなった女性がいれば、みんなで嫉妬して、つぶして、殺そうとしてしまう。
馬鹿な女というものは、昔からそういうことばかりしてきたのです。大勢に紛れて、逃げることはできない自分から逃げて、ほかの美人をみんなでいじめ、その美人が死んだあとに、みなで一斉にその真似をするということばかりやってきたのです。世の中に、似たようなタイプの美人がたくさんいるのはそのため。馬鹿女がモデルになった美人の真似をみんなでやっているからなのです。
本当の自分は、いやなことばかりをしてきてとてもきつい感じになっている。醜いというより、バカみたいな感じになってしまっている。それが本当の姿だというものを見るのが嫌で、彼女らはずっと、他人の顔ばかりかぶってきたのです。何もしてこなかった。やってきたことはといえば、ほかの美人の悪口をいうことくらいなのです。なんでもかんでもいいものは他人から盗んで得てきた。自分の努力で得たものは少ない。
そういう怠けブスともいえる馬鹿女は、この時代で全部落とされます。残念ながらもう二度とこの世界に生まれてくることはできない。人類世界とは別の世界にいき、そこで一から修業をやり直すのです。
勉強をしなければ美しくはなれないのだということを、馬鹿女はそこでいやというほど、教え込まれるのです。