・・・「私はアスリートである前に黒人女性です」・・・
女子プロテニスプレイヤー大坂なおみは、8月23日のウィスコンシン州で起きた警官による黒人に対する背後から7発の拳銃発砲事件を受けて8月26日、ツイッターでこう発信して、全米オープンテニス選手権の前哨戦ウエスタン&サザン・オープンの準決勝棄権を申し出た。大会主催者はこのことを受け大会を1日延期して準決勝を8月28日に。この試合で大坂なおみは、下記の文字をプリントしたシャツを着て戦い勝利したが太腿を負傷して決勝を棄権した。
「ブラック・ライヴス・マター (Black Lives Matter) ・・・黒人の命は大切・・・」

人は・・・人種も国籍も出自も生まれるとき選べません。障害者もまたそうです。
黒人の差別、貧富、格差・・・アメリカの負の部分の影は濃い。
1492年石国作るコロンブスがアメリカ大陸を発見してから500年、西欧諸国の植民地化、アメリカが英国の植民地から独立したのは1783年、いまから247年前のことです。植民した開拓者たちは先住民を排除し、アフリカから奴隷を輸入して広大な農地を開き、豊かな富める国を作っていきました。奴隷制度という非人道的、前時代的な制度はさすがに崩れていき、奴隷解放をめぐる南北戦争が1865年に終結し奴隷制度は崩壊します。日本では明治維新のころです。あれから160年奴隷制度はなくなりましたが差別、格差はなくならなかったようです。
アメリカに行ったことも留学したこともホームステイしたこともありませんからリアルなことは知りません。
黒人だけでなく有色人種入店お断り(Colored race refused) ということも聞いたことがあります。
1960年ローマオリンピックの金メダリストのカシアス・クレイはその後、金メダルを川に投げ捨て(伝説?)カシアス・クレイという奴隷名を捨てモハメド・アリに改名、徴兵を拒否。
1968年のメキシコオリンピックでは表彰台に立った黒人がブラック・パワー・サリュートという示威行為を行いました。
警官による容疑者への過剰反応は銃砲所持が認められている銃社会アメリカと銃砲刀剣類所持等取締法で厳しく管理されている日本では比較することはできないでしょうが、死に至らないような対処法の訓練はできないものでしょうか。相手が前科者であろうが、ナイフ、銃砲所持者であろうが、膝で踏んづけて窒息死させるとか背後から撃つとか・・・そんな無法行為は許されることではありません。日本でも西欧諸国でもありえない行為です。おそらく独裁国家でもないでしょう。
抗議デモに対してトランプ大統領の州兵を出して鎮圧せよとか(どこかの国と同じになってしまいます)、逃げる黒人を背後から至近距離で撃った警官の行為を「ゴルフのショートアプローチのミスショット」というコメントは「病めるアメリカ」そのもの。
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