比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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小説「雪国」の舞台・・・清水トンネル

2011-12-03 | 鉄道と駅 関東編
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった」。

ノーベル文学賞受賞作家の川端康成の小説「雪国」の冒頭に書かれたトンネルです。


JR上越線、群馬県と新潟県の県境の谷川岳直下を穿った清水トンネル
群馬県側の土合駅を出て湯檜曽川の鉄橋を渡ると谷川岳、一の倉岳の真下に進んでいきます。

清水トンネル・・・9702m・・・1931年開削、上越線の開通です。湯檜曽駅あたりと越後中里駅あたりで高度を上げるためにループトンネルがあることで有名です。1963年に新清水トンネル13490mがループなしで開通して複線化。1979年に新幹線用の大清水トンネル22221mが開通。
写真の清水トンネルは上越線上り線専用、新清水トンネルは下り線専用。
清水という名前は水上から新潟県六日町清水に抜ける古い街道(十五里尾根、いまは国道291号線)の清水峠にちなんで。

小説「雪国」は1935年の発表。当時は単線、このトンネルだけでしたから、主人公はこのトンネルを抜けて雪国に出たわけです。

余計な話》冒頭の「国境」は「くにざかい」か「こっきょう」か・・・どう読むのでしょうね。
※国境(こっきょう)というと国家間の境界という感じ、国境(くにざかい)というと律令時代からの上ッ毛国と越後国の境ですね。ホンとは県境というべきですが・・・どうでもいいことです。

11月23日、水上でSLを撮ったあと、時間稼ぎに谷川岳を見に来ました。国道291号線、土合駅前を過ぎると清水トンネルが見える踏切り、ここを過ぎると天神平ロープウエイ駅はもうすぐ。

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