比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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彩の国・・・丸木原爆美術館・・・2016ひろしま忌・・・坂田明さんのサックスの祈り

2016-08-07 | 語り継ぐ責任 ひろしま ナガサキ
8月6日、第二次世界大戦で広島市に原子爆弾が落とされてから71年目の夏です。
ここ彩の国東松山市下唐子、丸木位里、俊夫妻が心血をそそいで「原爆の図」を製作した原爆美術館、毎年8月6日に「ひろしま忌」を行っています。



猛暑です・・・でもあの日、原子爆弾の閃光に焼かれて逃げまどった人たちはもっと熱かったでしょう。
・・・黙祷・・・ 

2016ひろしま忌」のイベントは・・・
日本を代表するミジンコのオジサン、日本を代表するジャズ・サックスプレイヤー・・・坂田明さん。お話しとサックス演奏と歌。

平家物語・・・浜辺の唄・・・貝殻節・・・死んだ男の残したものは・・・ひまわり




坂田明さん・・・1945年2月広島県呉市広長浜に生まれる。広島に原爆が落とされて日本が負けた年、あれから71年です。広島大学水畜産学部卒業、ミジンコにはまったのはそのころでしょうか。広島県呉市といえばかつての軍港、戦艦「大和」を建造した海軍工廠の街。今も呉市広、江田島町秋月、東広島市川上に巨大アジア・太平洋地区最大の弾薬庫が現存しています。ミジンコの研究では2003年日本プランクトン協会から特別表彰。
ミジンコ・・・水面や水中を自力ではなく漂っている浮遊生物、あっちへ流されこっちに流され今の日本の大衆みたいだと坂田さんは言ってました。
サクソフォーン・・・クラシックから、現代音楽まで幅広く使われている金管楽器ですが、ジャズに、特にブルースに合うように思います。「浜辺の唄」は福島での演奏会の時に、「ひまわり」はベラルーシで演奏会の時に演奏した曲だそうです。時には激しく、時にはサックス特有の小節を効かせたビブラートの演奏は感動しました。
坂田さんはここ丸木原爆美術館で演奏できたこと感激していました。

※2016年8月6日撮影 カメラはPanasonicDSC-WX350(ポケットカメラ)F3.5 1/60 ISO3200 当たり前ですがフラッシュなし


映画「ひまわり」・・・1970年公開の伊・仏・ソ連の合作映画・・・主演ソフィア・ローレン・・・そのテーマミュージックは世界中にヒット、いまも耳にします。映画のエンディングでソ連邦支配下のウクライナの大地にひまわり畑が果てしなくひろがります。
その美しい大地のひろがるウクライナの北部チェルノブイリで原子力発電所事故が起きたのは1986年、放射線被害はウクライナだけにとどまらずベラルーシ、ロシアに及び今も白血病、甲状腺ガンに苦しんでいる人たちがいます。
坂田さんは2005年、鎌田實さん(日本チェルノブイリ連帯基金理事長)とチェルノブイリを訪れ、各地の病院で演奏会を開きます。その音楽を鎌田実さんのプロジュースでCD[ひまわり」に、2006年発売。このCDの収益金は、チェルノブイリやイラクの子どもたちの薬代になるそうです。



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2 コメント

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坂田さん (こきおばさん)
2016-08-08 07:00:21
坂田明さんの、サックスを吹いているお顔から、この場所で拭けることの喜びさえ感じとれます。
終戦の年に生まれた坂田さんは、ヒロシマに寄せる思いは人一倍強いと思います。
豊かな自然の中に立てられた丸木美術館。
平和を発信する場として、丸木夫妻の想いを伝え続けていくことでしょう。
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坂田さん (こきおばさんへ・・・ヒキノ)
2016-08-08 08:15:39
テレビには出ていませんが、日本有数のサックス奏者です。
広島市には10㎞も離れていない呉市・・・軍港に生まれ・・・米駐留海軍の中で育っている。今も米弾薬庫のある周辺、そのことは誰も言いません。沖縄にも嘉手納飛行場のそばに巨大弾薬庫があります。観光パンフレットには何も書いてありません。
「浜辺の唄」は福島の被災地で、「ひまわり」はベラルーシのチェルノブイリに近い病院(甲状腺障害、白血病の子どもたちが)の演奏会で、「ひまわり」は1970年公開のソフィア・ローレン主演の映画。映画は見ませんでしたが主題歌のメロデーは今もBGMなどで聞くことがあります。
暑い日でした。「演奏している人も聞く人も暑い、被曝して逃げ惑った人たちはもっと熱かった」・・・坂田さんの言葉です。
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