比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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桐生の街を行く・・・大川美術館

2010-02-08 | 絵画、彫刻
2月5日に桐生市の大川美術館をたずねました。
1988年開館、大川栄二というかたの個人最大のコレクション(7500点余)です。

大川美術館に興味を持ったわけ・・・司馬遼太郎の「街道をゆく」の挿絵画家須田剋太・・・この人の作品を見たのが埼玉県吹上町(剋太の生地)の公民館。ちょっと興味を持って調べたら大川美術館に作品があるということがわかりました。いつかたずねてみようと思っていたのです。

桐生市の水道山公園の山の中腹にヒッソリと・・・
元第一勧業銀行社員寮を改造。正面は地味ですが山の斜面に沿って4Fに展開する素晴らしい空間です。

美術館の下側から見た景観。

玄関の横の階段を下りた庭に・・・
北村西望(長崎平和祈念像の作者)の「将軍の孫」・・・ブロンズが。

大川栄二(1924~2008年)・・・旧制桐生高等工業(現群馬大学工学部)、三井物産、ダイエイ副社長、マルエツ社長、ダイエイファイナンス会長。実業人として最高峰を極めた人ですがサラリーマン重役です。40年間コツコツとコレクションしたそうですが凄いですね。
引退後、財団法人大川美術館を設立、建物、コレクションを寄贈。
所蔵品はピカソ、ルオー、藤島武二、中村不折、中川紀元、青木繁、藤田嗣治、三岸好太郎、三岸節子、国吉康雄、ルノワール、ローランサンなど・・・知ってる名前だけあげました。ほかに(安宅産業のオーナーの)旧安宅コレクション、(パイオニアの創業者の)松本コレクションなどが所蔵

各展示室には椅子もあり、監視人もいないのでユッタリとした時間を楽しめ、最下段のフロワーには喫茶室があり、庭をとおして桐生の街を見下ろすことができます。
美術館・・・真剣になってみるも良し、リラックスして癒しを求めるのも良し、人それぞれの見方があります。何回かたずねてみたいところです。
帰るとき受付の美しい女性にいろいろ尋ねました。至福の時間です。

桐生といえば織物の街、むかしは織機の音が街中に響いていたそうです。ノコギリ屋根の工場、いまではほとんど見ることができません。見学可のノコギリ屋根工場もあるようです。美術館の美形のかたに教えていただき訪ねてみようと思いましたが時間がありません。次の機会にします。


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