マルクスでわかるアメリカ発恐慌 不破さんの本

なぜ恐慌が起こるのか、不破哲三さんは、３つの柱があると解明しています。
第一は恐慌の可能性で、市場経済の仕組みそのもの、昔の物々交換ではなく貨幣取引が介在することによる交換挫折の可能性。
第２が、恐慌の根拠・原因　資本は労働者の賃金（私の不正確な表現ですが）を引き下げようする傾向と、そのことが、商品の需要をせばめるという矛盾。
第３が、恐慌の運動論として、架空信用が世界市場という形で大規模に広がったことをあげています。
　こうした、分析の基本から、アメリカのサブプライムローンを解明しており、民主的規制の役割と未来社会の必然的な発展方向をしめしています。
　いまの政治経済をどうみたらいいか、政治を変える必要性、生活のあり方も考えさせてくれる本です。