海中鳥居

有明海に面する佐賀県太良町の多良漁港には、
「豊漁と海の安全」を願う大魚神社の
朱に塗られた3基の海中鳥居が建っている。
有明海は干満の差が大きい。ここ太良町は6㍍もあり、
「月の引力が見える町」とさえ言われている。
この海中鳥居も干潮時は干潟に屹立するが、
潮が満ちてくると鳥居の半ばまで海に没するのだ。
(2019年4月19日午前6時撮影)
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我が家、と言っても夫婦2人だが、
いよいよガラケーからスマホへの時代がやってくる。
いや、そんなに胸を張る話ではなく、むしろ恥ずかしいほどなのだが、
ついにスマホに変えることを決心した。
電話とショートメール、たまに写真撮影と録音。
この程度の機能があれば、ガラケーで十分、不便なことはない。
そう思っていたのだが、娘や孫たちから
「スマホがあれば何かと便利。絶対スマホにすべきよ」と会うたびに言われていた。
それで少し、気持ちが動いたのは確かだ。

加えて、「ガラケーは間もなく使えなくなる」との話も聞くようになった。
「それじゃ否応なしじゃないか。業界の陰謀だ」なぞといきり立ってはみたが、
「やはり、時代なんだろうな」と、これでまた少しだけ背を押された。
もっとも、調べてみると2022年3月末で終わるのは、3Gのガラケーで、
所持している4Gガラケーは当分使えることが分かった。
だが、「じゃ、このままガラケーを使い続けよう」という気はすでに薄れ、
スマホに気持ちは傾いたままだった。
話は少し飛ぶが、例の10万円の特別定額給付金。
これを申請しようとした際の話だ。
マイナンバーカードを所持しているから、当然オンライン申請を考える。
申請開始は5月1日9時からとなっていた。
それで9時になるのを待ち構えるようにして、PCで申請手続きを始めたのだ。
比較的順調に進んだ。と思ったら、
もう少しで完了となるあたりで頓挫してしまった。
マイナンバーカードを「ICカードリーダライタ」で読み取れというのだ。
何だ、この「ICカードリーダライタ」って。そんなもの持っているわけがない。
では、役所まで行かなければならないのか。
それじゃ、オンライン申請の意味はないではないか。腹が立った。
もう一度、手続き手順をよくよく見てみた。すると、最初のあたりで
「ICカードリーダライタ」は持っているかを問う☑項目があった。
意味が分からず、そのまま「次へ」と進んだ結果がこうだったから、
責めるべきは自分だったのかもしれないが……。

そして、もう一つ気付いたことがあった。
スマホでもオンライン申請が可能で、
その場合は「ICカードリーダライタ」は不要だったのだ。
ガラケーからスマホへの乗り換えは、これでほぼ決定的となった。
それでは、ということで早速あちこちのショップを巡って、
スマホに変えた場合の見積書を集めている。
もちろん比較検討するためだ。
「Gを増量するには料金はこれくらいになります」とか言われ、
いかにも爺らしく「そのGとはいったい何なの」と聞き返しつつ、
あれやこれや笑い交じりの交渉を続けている。
大丈夫かいな? 自分にそう問いかけながら、
間もなくスマホを手にするはずだ。

そう言えば、給付金の申請書類、まだ届いてないぞ!!