Toshiが行く

日記や趣味、エッセイなどで描く日々

長崎ぶらり ぶらり

2023年02月01日 11時07分29秒 | 旅行記


4年ぶりになるか。故郷・長崎へ1月30、31の2日間帰ってきた。
このところ帰郷するのは、老人ホームで療養中の姉を見舞う時だけだ。
しかし、コロナによって面会できず、これほどのご無沙汰になってしまった。
それが、15分だけの面会が許されるようになった、
と姪から連絡があったのだ。もちろん、勇んで帰ることにした。

実は、すっかり忘れていたが1月30日は姉の89歳の誕生日だった。
姪は母に僕が面会に来ることを知らせず、
サプライズな出来事にしていたのだ。
4年ぶりに会えた姉。
幼い頃、僕を半ば母親代わりに育ててくれた恩人だ。
その誕生日の日に面会できるなんて。何よりの誕生祝になった。
姪も味なことをする。
姉は長年の療養で車いす生活を強いられ、
会話も姪、あるいは介護の人を通じてしか出来ないが、
体そのものはいたって元気なようで、
以前からそうだったが今でもYOU TUBEで
若い歌手を追いかけ回しているそうだ。
そして、僕自身が発表会で歌っているスマホの動画を見せると
手を伸ばして取り、じっと見、聞いている。
終わると、拍手までしてくれる。

89歳といえば、母の享年と同じ年。
当家では母と並び最年長になる。
この様子だと、母を超えるのは間違いなさそうだ。
嬉しくて、安心しながら手を握り合った。

姉を見舞ったついでに墓参りをし、2人の姪と昼食を共にした。
互いの近況、あるいは昔話を笑いを交えながら語り合った。
こんな楽しい団欒はいつ以来、いや初めてだったかもしれない。

              主会場の湊公園


                新地中華街

               浜町アーケード街

                   孔子廟


             昼(上)と夜のめがね橋

加えて、長崎ランタンフェスティバルが開催中だった。
これまた3年ぶりの開催だそうだ。
鮮やかに彩られた長崎の街をぶらりぶらり。
やっぱ、長崎はよかばい。

古都巡り ④

2022年11月11日 10時07分44秒 | 旅行記
4、5日は京都市内を散策した。
順不同で振り返ってみた。


まずは清水寺。やはり京都きっての観光名所とあって、
人出がすごい。相変わらず着物姿の外国人客が目につく。
ただ、そのたたずまいが何となくしっくりこない。
外股だと日本では「品がありません」となる。
裾の乱れをもう少し気にしてください。
いたらぬことに気を回す。

夕陽を浴びる三重塔


伏見稲荷神社へは京都駅から2駅。真ん前に着くから便利だ。
ここは、やはり千本鳥居。ここをくぐりご利益を願う。




それから東福寺に回る。紅葉の名所だが、残念ちょっと早かった。


ここには薩摩藩の菩提所となっている即宗院がある。
その庭に少しばかりの紅葉。
また、明治維新で戦死した薩摩藩士を供養する
西郷隆盛直筆の「東征戦亡の碑」が建立されている。


さて、安楽寺という所を訪ねようとしたものの
スマホのナビではなかなか見つけ出せなかった。
すると、目の前に法院然があった。
苔むした山門はなかなかの風情である。


ここからだと銀閣寺(慈照寺)が近い。
哲学の道を辿れば、すぐであった。


もう1カ所行きたいところがあった。
南禅寺だ。もう日が暮れかかっている。
タクシーで乗り付けた。


南禅寺の水路閣


南禅寺境内から見た夕月


この旅最後の訪問となったのが西本願寺だった。




若い夫婦に幸あれ!



4泊5日。よく歩いた。
一日1万7000歩から1万8000歩いている。
少々疲れた。これからは年齢を考え、
ゆるりとした旅をしようと思う。




古都巡り ③

2022年11月10日 09時18分00秒 | 旅行記


鹿 鹿 鹿 鹿……
初めての奈良は、東大寺も春日大社も法隆寺も、
そんな名だたる寺社をまともに訪れることも出来ず、
もっぱら鹿とたわむれるそんな旅に終始した。
それでも満足、満足。








これほどすり寄ってきて、鼻でお尻のあたりを小突き、
せんべいを催促する。せんべいを両手高くに掲げると、
頭をびょこん、ぴょこんと下げ、「お願い、ちょうだい」と
これまた催促する。
そんな仕草がいちいち可愛いのだ。



小、中、高校の修学旅行生は特に鹿君には人気で、まとわりついて離れない。
彼らは露店でせんべいをよく買うことを鹿君たちは知っており、
それで彼らを標的にし、追いかけ回すのだ。
ただ、うまくせんべいをやらないと執拗に追いかけられ、
女の子なんか悲鳴を上げることになりかねない。
 
          

また妻のバッグから少しだけのぞいていたビラが
食いちぎられるということもあった。
このようなこともご用心だ。

鹿なんて動物園に行けばいくらでも見られる。
ごもっとも。でも、これほどすり寄られると可愛いんだな。
といった具合で、奈良公園の鹿たちとたわむれた一日となった。



もっとも、11月3日のこの日は祝日。
観光客であふれ東大寺も南大門あたりまで。
肝心の大仏さんの拝観も諦め、
ミュージアムに展示してあった両手を拝むにとどまった。




南大門にある金剛力士像


春日大社にはまったく近づけなかった。

わずかに京都へ戻る道すがら夕暮れの興福寺を訪れた程度だった。






奈良はもう一度訪ねなければならない。


古都巡り ②

2022年11月08日 06時40分08秒 | 旅行記


琵琶湖東岸にある滋賀県近江八幡市。
豊臣秀吉の甥であり、養子ともなった秀次が築いた城下町を基礎として、
近世は商業都市として発展した。いわゆる近江商人発祥の地だ。

古都巡り2日目は、京都駅から電車で40分足らずのこの地を訪ねた。
目的は今から400年前、秀次が雅な宮中の舟遊びに似せて始めたという
水郷めぐり、それと秀次の時代から交通の中心として
町の発展に寄与してきた八幡堀。
国の重要文化的景観第一号に選定されたものだ。

早速、水郷めぐりに行こう。
近江八幡の開町以来の歴史を守り、
また水を浄化する「よし地帯」を保護するため、
手漕ぎ船にこだわった80分ほどの行程だ。

         





迷路のような狭い水路を抜けていく。



すると広い湖沼に出てきた。


よしの群生地帯が随所にある。
ボランティアの人たちも参加して、その保護を欠かさないという。


途中、他社の舟と行き交い、乗客同士手を振ってあいさつする。

「我は湖(うみ)の子 放浪(さすらい)の…」
巧みな櫓捌きの船頭さんが歌う『琵琶湖周航の歌』に
舟上の5人の客が口ずさむように合わせる。
なんと、のどかなことか。身の内も外も。


水郷めぐりの次は八幡堀巡りだ。






交通の中心として町の発展に寄与してきた堀だが、
一時ヘドロのたまる無残な姿になっていた。
それを市民が立ち上り、再び美しい姿を取り戻したのだという。
ここも舟でめぐれるのだが、堀沿いに散策しながら
その情緒をたっぷり楽しんだ。



ついでながら、水郷めぐりの乗り場近くに
洋・和菓子で有名な「たねや」グループの旗艦店
「ラ コリーナ近江八幡」があった。
もちろん、バームクーヘンをいただく。


古都巡り ①

2022年11月06日 11時46分07秒 | 旅行記


2度目の京都、初めての近江八幡、奈良と
          古都を巡る4泊5日の旅だった。

初日、11月1日の京都は雨だった。
昼前、京都へ着くと荷物をホテルに預け、
傘をさして、あるカフェへ一目散。
テレビで紹介された店で「昼食はここで」と決めていた。
スマホのナビを頼りに「あちらかな、こちらかな」と探し回り、
最後は道掃除をしていたご婦人に頼り、やっとたどり着いた。

見つけにくいはずだ。
奥まった道路に見覚えのあるシルエットが見えた。
店のオーナーがコーヒーを炒れている姿をシルエットにし、
それを店のトレードマークにしているという。
店には外国人が3人おられたが、観光客ではなさそうだ。
コーヒーを味わいながら本を読まれたりしているから、
ここに住まわれているのではないだろうか。



         

妻はスパゲティ、こちらはカレーライスを昼食とし、
食後はそれぞれコーヒーをいただいた。
カップ、コースターにも例のシルエットが……。

さて、どうしようか。
この天気だし、近くの綾小路通など町家小路をぶらつくことにした。
京都は神社・仏閣の存在感が圧倒的であるが、
こんな町家の佇まいが古都の息遣いを感じさせる。
道は狭い。それが縦横に走り、それに沿って町家が軒を並べる。

気ままに歩いていたら錦市場という所に行き着いた。
「京の市場」とも言われ、400年を超える歴史があるらしい。
写真ではたまたま客が少ないが、とんでもない。
外国人観光客を含め、人が通路一杯に溢れる盛況だった。













東本願寺そばを通りながら京都駅へ。
屋上の展望所から街並みを見回せば、
何と宇宙船が……。
実は窓ガラスに映った京都タワーだった。



           雨の京都にしっとり濡れた。