車中泊を始めて10年ほどになる。
写真撮影を趣味とする妻。それも主に自然の営みを撮るのに夢中で、
特に朝日や夕日が織りなす自然の輝きは、格好のテーマになる。
それを逃さず捉えるには、時間に縛られるホテルなどの宿泊施設では
思うように動けない。
その点、撮影ポイント近くに車中泊していれば、まだ明けやらぬうちから、
あるいはすっかり陽が落ち、暗くなるまで撮影できる。
こんな思いから、車もセダンからバンに買い替え、
本やネットでいろいろと調べながら、車中泊の旅を始めたわけだ。
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何せ自由気ままだ。
一応事前にどこに行き、どこに泊まるか計画を立てておくが、
ここはつまらないと思えば、ではあちらへ行ってみようかと
気軽に、自由に予定変更できる。
あちらこちらナビを頼りの気ままな旅、これこそ車中泊の良いところ。
とは言っても、最初は怖くて不安な夜を送ったものだ。
とにかく周囲の物音、話し声が気になってしようがない。
道の駅に暴走族らしい若者がエンジン音を吹かせ、たむろすることもたびたび。
襲われはしないかヒヤヒヤのし通しだった。
そう言えば、宮崎のえびの高原の駐車場では、
夜中に女性の〝叫び声〟に飛び起きた。
実は鹿の鳴き声だったのだが、まさに悲鳴であり、大いに驚かされたものだ。
また夜が明け、さて出発とエンジンキーを回したところ、
スカ、スカと音がするばかり。バッテリーが上がっていた。
他に誰もいない駐車場だ。
さて、どうしようと思っていたところに一台の乗用車がやって来た。
駆け寄って助けを求めると、幸いにケーブルをつないでいただき
無事エンジンを始動することが出来た。
こんなことが、たびたびだった。
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だが、何事も慣れというものだ。
回を重ねるたびにそうした不安もなくなっていった。
旅程も1泊2日から4泊5日まで延びるようになった。
これまで島根、鳥取方面へ、また四国西部の愛媛、高知へ
共に4泊5日の車中泊に出かけている。
走行距離はどちらも約1400㌔だった。
今は長くても300~400㌔がせいぜいだが、
それでも気の向くまま、あちらへ、こちらへ。
その地、その地の四季折々、さまざまな自然に触れ、
思い切り空気を吸い込めば心和んでいく。
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近いところでは、前週、今週と2週続けて佐賀県へ出かけた。
前週は養殖ノリの種付けが始まったので、
その撮影のため鹿島方面へ。
そして今週はバルーンフェスタを狙って佐賀市へ行ってきた。
妻の指示に従い撮影ポイントを求め、あっちへ行き、こっちへ行き。
往復の走行距離はどちらも約200㌔程度だった。
4泊5日、1400㌔の車中泊は、さすがに無理になってきたが、
1泊2日程度なら、まだまだ大丈夫。
次の楽しみはどこだろうか。あちこちから紅葉の知らせだ。
早朝、夕暮れ、そこに行かないと見れない景色を楽しまれて素敵です。参ったなあ、お若いです。
上から4枚目の写真がとても好きです。列車もいい!
目の付け所がさすがですね。
大いに楽しまれてください。