Toshiが行く

日記や趣味、エッセイなどで描く日々

車中泊を楽しむ

2023年11月04日 21時02分03秒 | エッセイ


車中泊を始めて10年ほどになる。
写真撮影を趣味とする妻。それも主に自然の営みを撮るのに夢中で、
特に朝日や夕日が織りなす自然の輝きは、格好のテーマになる。
それを逃さず捉えるには、時間に縛られるホテルなどの宿泊施設では
思うように動けない。
その点、撮影ポイント近くに車中泊していれば、まだ明けやらぬうちから、
あるいはすっかり陽が落ち、暗くなるまで撮影できる。
こんな思いから、車もセダンからバンに買い替え、
本やネットでいろいろと調べながら、車中泊の旅を始めたわけだ。




何せ自由気ままだ。
一応事前にどこに行き、どこに泊まるか計画を立てておくが、
ここはつまらないと思えば、ではあちらへ行ってみようかと
気軽に、自由に予定変更できる。
あちらこちらナビを頼りの気ままな旅、これこそ車中泊の良いところ。

とは言っても、最初は怖くて不安な夜を送ったものだ。
とにかく周囲の物音、話し声が気になってしようがない。
道の駅に暴走族らしい若者がエンジン音を吹かせ、たむろすることもたびたび。
襲われはしないかヒヤヒヤのし通しだった。
そう言えば、宮崎のえびの高原の駐車場では、
夜中に女性の〝叫び声〟に飛び起きた。
実は鹿の鳴き声だったのだが、まさに悲鳴であり、大いに驚かされたものだ。
また夜が明け、さて出発とエンジンキーを回したところ、
スカ、スカと音がするばかり。バッテリーが上がっていた。
他に誰もいない駐車場だ。
さて、どうしようと思っていたところに一台の乗用車がやって来た。
駆け寄って助けを求めると、幸いにケーブルをつないでいただき
無事エンジンを始動することが出来た。
こんなことが、たびたびだった。





だが、何事も慣れというものだ。
回を重ねるたびにそうした不安もなくなっていった。
旅程も1泊2日から4泊5日まで延びるようになった。
これまで島根、鳥取方面へ、また四国西部の愛媛、高知へ
共に4泊5日の車中泊に出かけている。
走行距離はどちらも約1400㌔だった。

今は長くても300~400㌔がせいぜいだが、
それでも気の向くまま、あちらへ、こちらへ。
その地、その地の四季折々、さまざまな自然に触れ、
思い切り空気を吸い込めば心和んでいく。



近いところでは、前週、今週と2週続けて佐賀県へ出かけた。
前週は養殖ノリの種付けが始まったので、
その撮影のため鹿島方面へ。
そして今週はバルーンフェスタを狙って佐賀市へ行ってきた。
妻の指示に従い撮影ポイントを求め、あっちへ行き、こっちへ行き。
往復の走行距離はどちらも約200㌔程度だった。
4泊5日、1400㌔の車中泊は、さすがに無理になってきたが、
1泊2日程度なら、まだまだ大丈夫。
次の楽しみはどこだろうか。あちこちから紅葉の知らせだ。



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2 コメント

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Unknown (ブン子)
2023-11-05 11:18:06
車中泊の旅、いいですねー!
早朝、夕暮れ、そこに行かないと見れない景色を楽しまれて素敵です。参ったなあ、お若いです。
上から4枚目の写真がとても好きです。列車もいい!
目の付け所がさすがですね。
大いに楽しまれてください。
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Unknown (Toshiが行く)
2023-11-05 12:10:31
ブン子さん こんにちは。2、3日と車中泊したのですが、2日はバルーンを撮るには良い天気だったのですが、3日は朝早くから霧がかかり、さらに薄曇りとあって色とりどりのバルーンの撮影は難しかったですね。実は、工場が映っていますが、ここにバルーンを入れて撮るのが狙いで、多くのカメラマンたちがやって来ていました。だが残念ということだったですね。
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