スマホデビューして1週間経つ。
ガラケー時代に必須だった電話、メールの仕方、
写真の撮り方、歩数計の設定など基本的なことは
デビューしたての人相手の「スマホ教室」に通うなどして、
何とか出来るようになっている。
教えられれば、なるほど小さなパソコンと言われるように
いろんなことが出来ることを知った。
アプリをあれこれ触って、新たな発見をすると、
何だかすーっと引き込まれていくような気がする。
バスや電車の車中では皆スマホとにらめっこしているし、
スマホを手にして歩いている人もいる。
それらを見れば
「何とまあ」と少々批判的な眼差しを向けたものだが、
ほんの少しだけ、
そうする人たちに対する眼差しが和らいできている。
スマホデビューするのに、うっとうしく、面倒臭いなどと
ぼやいていたのに現金なものだ。
我ながらあきれる。
そんな気持ちの変化に追い打ちをかけたのが
「友だち」関係となった孫とのLINEだ。
LINE設定したら、たちまち娘や孫たちが
「友だち」になってくれた。
そして早速、一番年長の孫娘からのトークだ。
彼女は4月1日に正式入社となるのだが、
すでに社員同然に勤務しており、ちょっとした仕事上の
アドバイスを求めてきたのだ。
すぐに解決してやると、
「素晴らしい。天才」とまで持ち上げてくれた。
たちまち顔が崩壊状態となってしまった。
すかさず「えっへん」と返答する。
すると「じいじへの課題。スタンプを覚えること」ときた。
何だこれ。分からない。そう聞けば、
「ヒントなし。自力で考えてください」と突き放された。
幸い、「スマホ教室」の日だった。
早速、指導員のお嬢さんに習って、何なく覚えた。
すぐにパンダ模様のスタンプを添え、
「スタンプ マスター」と送ると、
「よく出来ました」だと。
孫とのこんなやり取りにほっこり。
スマホも捨てたものではないぞ。
我ながらの現金さがさらに増してくる。