蝿も大虎も、本当に、元を断てられるのか?:
先日、小さな記事ではあるが、上海48の総選挙が、日本人メンバーを排除するかたちで、無事に、行われたというではないか?成る程、政治的な自由がない中国でも、CDを購入することで、選挙権を取得できるという金満疑似・模擬選挙なのであるが、それに気が付いている人間は、そんな非民主主義的な選挙には、初めから、参加はしないであろう。もっとも、上海という土地柄は、考えてみれば、常に、政治闘争の渦中である。北京大学の小さな壁新聞に始まった文化大革命の時にも、上海閥は、常に、北京と抗争していたことを想い起こすと、まだ、歴史的に、未解明な文化大革命の政治変革も、今後、歴史的な内部資料などの公開と共に、その真相解明が待たれるが、またもや、上海閥に関係して、薄事件の余波が、いよいよ、四川省だけ出なくて、上海にも、及んできたようである。中国の民衆というのは、本当に、物事を何かに喩えて、揶揄するのが得意であることに、驚いてしまう。もっとも、蝿も大虎も、何を意味するかは、常に、中国では、歴史を後付けで、時間を逆廻しにしないと専門家である中国ウォッチャーでも、未だに、見透せないのが、実態である。しかしながら、少なくとも、太子党・上海閥・共青同というおおよそのくくりは、ある種の派閥を表すものであっても、決して、既得権層の横のマトリックスを適格に表しているかどうかは、定かではない。とりわけ、人民解放軍の元総参謀長格への汚職調査とか、今般のNo.9の周永康に対する調査などは、まさに、時間を逆廻しにしてみて、初めて、成る程、あれは、そういうことだったのかということが、再認識されよう。考えてみれば、薄事件も、ベトナムとの石油開発を巡る南沙諸島の海洋進出利権紛争も、成る程、そういうことだったのかと頷ける。ましてや、公安・司法・石油利権などは、日本で考えている以上に、莫大な利権であって、軍による利権と相俟っても、凄まじい権力闘争であっても決して不思議ではない。ましてや、ここに、民衆へのポピュリズムとしての反汚職キャンペーンは、一種のガス抜きではないが、「蝿も虎も」捕まえるという断固たる意思の表明で有り、それは、まさに、虎の尾を踏んだことにこれから始まる激動の権力闘争のプレリュードなのかも知れない。常に上の顔を伺って仕事をし、まるで戦国時代さながらの上司の乗り換えに長けた官僚・官吏層は、この何千・何万という蝿同様に、本当に、意識改革できるのであろうか?要するに、冷めた見方をすれば、只単に、コップの中の嵐で、既得権層の利権構造が、Aから、Bへ、すげ替えられるだけの話ではないかとも、思われる。そもそも、習金平の出身母体である太子党自身が、子弟・親族の海外留学とか、海外資産の公表をしてみたら、(米国は、そういう情報を持っているはずであるが、、、、、、)横軸のマトリクスは、既得権集団であって、それが、軍・公安・警察・司法・経済界といったくくりで、マトリックス化されて、その中のマトリックスの内部で、それぞれ、ピラミッドが、形成されているのであろうから、虎を捕らえても、蝿は、それこそ、雲散霧消して、逃げ回ってしまうのではないだろうか?せいぜいが、ウジ虫程度は、殺すことが出来るであろうが、、、、、、所詮、利権内部での首のすげ替えで、本質的には、全く、変わりは無いのではなかろうか?それにしても、北朝鮮・韓国・中国・ロシア・米国と、何と、日本という国は、厄介な隣人・隣国と、地政学上、付き合ってゆかなければならないのだろうか?もっとも、日本の歴史というのは、そういうものなのであろうが、実に難しい舵取りであることは、間違いないし、それが現実なのだろう。
先日、小さな記事ではあるが、上海48の総選挙が、日本人メンバーを排除するかたちで、無事に、行われたというではないか?成る程、政治的な自由がない中国でも、CDを購入することで、選挙権を取得できるという金満疑似・模擬選挙なのであるが、それに気が付いている人間は、そんな非民主主義的な選挙には、初めから、参加はしないであろう。もっとも、上海という土地柄は、考えてみれば、常に、政治闘争の渦中である。北京大学の小さな壁新聞に始まった文化大革命の時にも、上海閥は、常に、北京と抗争していたことを想い起こすと、まだ、歴史的に、未解明な文化大革命の政治変革も、今後、歴史的な内部資料などの公開と共に、その真相解明が待たれるが、またもや、上海閥に関係して、薄事件の余波が、いよいよ、四川省だけ出なくて、上海にも、及んできたようである。中国の民衆というのは、本当に、物事を何かに喩えて、揶揄するのが得意であることに、驚いてしまう。もっとも、蝿も大虎も、何を意味するかは、常に、中国では、歴史を後付けで、時間を逆廻しにしないと専門家である中国ウォッチャーでも、未だに、見透せないのが、実態である。しかしながら、少なくとも、太子党・上海閥・共青同というおおよそのくくりは、ある種の派閥を表すものであっても、決して、既得権層の横のマトリックスを適格に表しているかどうかは、定かではない。とりわけ、人民解放軍の元総参謀長格への汚職調査とか、今般のNo.9の周永康に対する調査などは、まさに、時間を逆廻しにしてみて、初めて、成る程、あれは、そういうことだったのかということが、再認識されよう。考えてみれば、薄事件も、ベトナムとの石油開発を巡る南沙諸島の海洋進出利権紛争も、成る程、そういうことだったのかと頷ける。ましてや、公安・司法・石油利権などは、日本で考えている以上に、莫大な利権であって、軍による利権と相俟っても、凄まじい権力闘争であっても決して不思議ではない。ましてや、ここに、民衆へのポピュリズムとしての反汚職キャンペーンは、一種のガス抜きではないが、「蝿も虎も」捕まえるという断固たる意思の表明で有り、それは、まさに、虎の尾を踏んだことにこれから始まる激動の権力闘争のプレリュードなのかも知れない。常に上の顔を伺って仕事をし、まるで戦国時代さながらの上司の乗り換えに長けた官僚・官吏層は、この何千・何万という蝿同様に、本当に、意識改革できるのであろうか?要するに、冷めた見方をすれば、只単に、コップの中の嵐で、既得権層の利権構造が、Aから、Bへ、すげ替えられるだけの話ではないかとも、思われる。そもそも、習金平の出身母体である太子党自身が、子弟・親族の海外留学とか、海外資産の公表をしてみたら、(米国は、そういう情報を持っているはずであるが、、、、、、)横軸のマトリクスは、既得権集団であって、それが、軍・公安・警察・司法・経済界といったくくりで、マトリックス化されて、その中のマトリックスの内部で、それぞれ、ピラミッドが、形成されているのであろうから、虎を捕らえても、蝿は、それこそ、雲散霧消して、逃げ回ってしまうのではないだろうか?せいぜいが、ウジ虫程度は、殺すことが出来るであろうが、、、、、、所詮、利権内部での首のすげ替えで、本質的には、全く、変わりは無いのではなかろうか?それにしても、北朝鮮・韓国・中国・ロシア・米国と、何と、日本という国は、厄介な隣人・隣国と、地政学上、付き合ってゆかなければならないのだろうか?もっとも、日本の歴史というのは、そういうものなのであろうが、実に難しい舵取りであることは、間違いないし、それが現実なのだろう。