小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

海野和男、昆虫写真展を覗く:

2014年08月14日 | 社会戯評
海野和男、昆虫写真展を覗く:
小諸高原美術館での写真展であり、ミマキ・エンジニアリングによる業務用プリンター・カラー印刷に基づく大画面印刷のパネルと、ビデオでの昆虫の生態に関する展示である。又、その写真印刷を立体的に製作した展示も併せて展示されている。昆虫の顔つきやら身体の細部の体毛や、羽の紋様やら、体毛の一本一本までもが、はっきり、くっきりと、目で確認出来るのには、改めて驚き入る。何故、こんな恰好になったのか、どうして、進化の果てに、こんな紋様になったのでアロウかと、想像してみるだけでも、実に、面白いものである。それにしても、小諸の地でも、絶滅危惧種の蝶蝶や昆虫が、その自然保護活動にも関わらず、徐々に、危険水準になりつつあることは、大変、残念なことである。タイやマレーシア、ベトナムでの撮影も含めて、蝶やカブト虫・クワガタなどのビデオを眺めていると、こうした環境がいつまで、保たれるのであろうかと、おおいに、心配になってくる。環境破壊と経済活動最優先で、果たして、いつまで、こういうたくさんの蝶蝶や昆虫が、集うことが可能なのであろうか?少なくとも、自然に任せているだけでは、自然消滅に至ることは、近い将来、必至であろう。パネルの中でも、説明があったように、蝶の食草が、雑草と共に、刈り取られることで、その生態系が破壊され、その生存基盤を失われて、存在を脅かされる事実、自然保護活動も、なかなか、難しいものである。栗の木の葉を、まるで、宮大工仕事のように、器用に、小さな虫が、丸めて卵を産み付ける姿には、驚き、感動そのものである。野鳥も昆虫も、植物も含めて、自然と共に、共生できるような環境の中で、共に、暮らして生きてゆきたいものである。それにしても、カブト虫の身体がつややかで、その側面に、カメラマンの姿がうっすらと反射して映っているのには、驚いてしまう。玉虫の飛行姿は、まるで、ヘリコプターが、飛び立つときの姿を彷彿とされるし、器用に脚を拡げてバランスをとる様にも、驚ろかされる。