和裁には「絎ける」という縫製が必ず含まれます。
布をピンと引っ張って作業します。
その道具は針箱と同じく、鈴木春信の浮世絵「座敷八景、手拭いかけ帰帆」に登場しています。
仕立物をしている女性の膝元にあるこれです。描きだして見ました。
畳に金具を打ち立てて使います。
畳が傷む、膝に敷きこんで使う道具が生まれました。
針山には頭髪を集めて作ってあると祖母は言っていました。
水道が無かった昔の人は、入浴時にシャンプーはしませんでした。
櫛の抜け毛の油が運針を滑らかにしたそうです。
洗髪は天気の日にお湯を沸かして庭先で行いました。
開いてみるとやはり。
気持ち悪いので捨てて、綿をくるんで作り直しました。
収納には折り畳み式と着脱式です。
小さいサイズの絎け台が発案されました。
掛け針で布を挟みます。
時代によってアルミからクロームメッキの鉄へと素材が変化しました。
赤い木製の物は。戦時中の学校教材でしょうか。名札がついています。