同じ呼び名のゆきお君

幸夫君は、元飼い主の方から話を聞いて、
土佐犬とセパード犬の合いの子だと分かりました。
だから耳から目元は土佐犬の様で、口元はセパード犬かな、
足の踏ん張り方は土佐犬の様にも見えます、
身体はどちらに似てもガッチリしてますよね。
ともかく、どっしりとして大きい犬でした。私がお世話係でしたが、
ある日、風呂場でシャンプーをして身体を拭く前に、
ちょっと目を離したら、
たまたま開いてた玄関から外へ飛び出してしまいました。
さあ大変・・私幸夫君を追っかけます・・
「幸夫君～、幸夫～、ゆ・き・お～」幸夫君家の前を右に左に
楽しそうに走ります、濡れたままで・・
「幸夫～おいでー・ゆきお～おかえりー・ゆきお～」
その内遊び疲れたのか玄関に入ってくれました。やれやれでした。
さて、次の日・・お隣へ町内の回覧板を持って行って・・私ビックリ!
なんと・・お隣の御主人の名前幸雄さんです、
表札に書いてありました。そ～っと家に帰り、
Ｔさんに「お隣の御主人の名前知ってました?」すると「知らんよ!」。
ま～どうし様・・昨日の私の呼び声聞かれてないかしら、
それ以来、幸夫君の呼び方は「ゆきくん」になりました。