ゆきくん娘の代わりに天国へ

ゆきくんは強いけど優しい子でもありました。
ある日私と散歩に出かける時、散歩紐を持っていたのですが、
ゆきくん勢い余って飛び出して、私転んでしまいました。
そのままゆきくんは１００メーター位すっ飛んで行き・・
「あれ・・変だな？」と思ったのでしょう、
振り向いて私を見てました。そして倒れている私の元へ
申し訳なさそうに走って近寄ってくれました。
そして顔を覗き込んで・・「お母さん大丈夫？ごめんなさい」と
言ってるみたいでした。
そんなゆきくんが、私が娘をお産する為に入院している時に
病気になってしまいました。
実は娘は３ヶ月早く、緊急手術で生まれました。
一刻も早く手術しないと娘も私も危ないとの先生の説明でした。
帝王切開で生まれましたが、１０日間は顔も見せて貰えなかった娘、
赤ちゃんは諦めていて下さいと言われていましたが、
先生のお力で助けていただきました。
私達夫婦・家族皆感謝の気持ちで一杯でした。
ただその間に、ゆきくんが・・天国へ行ってしまったのです。
私達は思いました。きっと、ゆきくんが娘の代わりになって
天国へ旅立ってくれたのだ・・と・・
このことは、娘が成長する時の中で時々実感することの出来る
思いでした。