This is the football !長野市で活動していた吉田サッカークラブです。

活動期間1997年4月~2021年3月です。活動時はチーム公式ブログ、休止後はサッカー関係の随想をつづっています。

あと5分だった

2007年06月26日 | サッカー
第3節、後半20分2-2からの勝ち越しゴール。

これで勝った!
前半2-0から追いつかれて嫌なムードになっていたけどこれでとどめだ。

県大会進出に王手を掛けたと誰もが考えたと思います。


だいたい当事者が、しかも勝負事の最中に勝点勘定を始めるとろくなことが起きないと散々痛い目にあって分かっているはずなのに、ついついやってしまう悲しさ。
でもそれも楽しみのうちですよね。


相手の闘志はうちのさらに上を行っていました。


県大会という言葉が頭に浮かんだのは一瞬のこと。
ゴール前の混戦から立て続けに2失点を喫して逆転負けでした。


試合後、あいさつに来た相手チームの主将はもう感極まってろれつも回らず、ふと見ると向こうのベンチは全員うれし泣きしてました。

いい試合を見せてもらいました。


仮にあと5分持ちこたえてその試合に勝ったとしても、今度は逆に最終節、プレッシャーでどうなったかわかりませんが、もっとも県大会が近づいた時間だったのは間違いないです。


見るも無惨な落ち込みようでしたがなんとか立ち直り、最終節2-1で勝ったことにこのチームの成長ぶりを感じました。



負けたショックで顔も上げられなかったり
試合に出られずずっとベンチで唇を噛んでいたり
得点や勝利にみんなで喜び合ったり

こうして少年達は成長していくのでしょう。

そして、当事者として

2007年06月12日 | サッカー
前回は一応クールに大会の経過を追ってみましたが...

現場ではそんなクールにいられるわけないですよ!!

”事件は現場で起こってるんだ!”


ということで

今回はエモーショナルなレポートをお送りします。


初戦に負けたときの選手達の落ち込みようといったら無かったです。
僕は今大会は帯同審判以外に外部コーチという肩書きをいただいてベンチに座らせてもらうことができたのですが、
それこそ、もうサッカー人生の終わり!!といった感じで泣き崩れる選手多数...。

おいおいもう終わりかい!?まだ2試合もあるんだぞ!!


それでも第2戦、豪雨でピッチが田んぼ状態となった中での試合で、前半リードしたためサブの選手に交代を始めた先生に

”まだわからないんだからもっと点取るために替えちゃ駄目だ!!”と抗議する選手がたくさんいて、まだあきらめていないというのがよくわかりました。


2日目のグループリーグ最終戦。
ああいうのがベンチもサポーターも一体となった試合というのでしょう。

2年生が出場してベンチを暖めている3年生が、大声で応援しています。

怪我で交代したキーパーが交代した選手に
”自信持っていつも通りやれ!!大丈夫だ!”
と叱咤しています。

3年生が痛んで2年生がドクターバックを持って駆け回ります。

ベンチ入りできなかった2年生と1年生、そして父兄の皆さんは最初から最後まで大声で応援を続けてくれました。


そして勝利!!
感極まって、2点決めたFWが泣いています。


みんなさっぱりした顔で全員で応援団席に挨拶に行きました。
やるだけやったぜ!

その様子を見て、こりゃもしかすると何か起こるかもな。と思いながら用事のあった僕は会場を後ろ髪を引かれる思いで後にしました。

先日も書きましたがいまのチーム状態は
”士、別れて三日。刮目して相待つべし”
で、1試合ごとに成長しています。

もう少しこのチームを見ていたい、まだまだ強くなるのにこれで終わりじゃ残念だなと考えていました。


そして最終試合終わった頃に電話が来ました!!
取れなくて着信ありが点滅。
恐る恐る留守電を聞いてみると...

”何と得失点差で1位通過です。・・・。”

と先生からの伝言入っていました。

”サッカーの神様が降りてきました。なぜだかわからないけど、もう少しサッカーをやれってことでしょう。”


がんばれ!!また応援に行きますっ!!



来年息子達の代はここまで来れるのだろうか?
来て欲しいな!!

グループリーグのおもしろさ

2007年06月11日 | サッカー
サッカーの各種大会で予選グループリーグというのは大抵、4チーム1回戦総当たりで1位のみか1,2位抜けというのが多いと思います。

4チームの1回戦総当たりというのは試合数が少ないようでいて実は、いろんな勝ち抜けパターンがあり、当事者達にとってははらはらどきどきものです。


先週の土日2日間を掛けて行われた中学の大会でそのはらはら感を十二分に味わってきました。

会場の都合上ワールドカップのように最終節は同時開催という事はできないので順番に試合が消化されていく事でその組合せの妙も楽しめました。

今回のブログは少し込み入りますが、試合経過と順位表を追いかけながらその劇的な結末を再現したいと思います。


1日目を終了した時点で
1位 K 試合数1 勝点3 得失点差4 1勝0分0敗
2位 S 試合数1 勝点3 得失点差1 1勝0分0敗
3位 T 試合数2 勝点3 得失点差3 1勝0分1敗
4位 TY 試合数2 勝点0 得失点差-8 0勝0分2敗

1日目は試合消化数の多いチームが下位に沈みました。
明日は天気も回復する模様。残り試合数の違いがどう影響するか?


2日目第1試合

○T 4-1 ●K

終了時点順位
1位 T 試合数3 勝点6 得失点差6 2勝0分1敗 
2位 K 試合数2 勝点3 得失点差1 1勝0分1敗
3位 S 試合数1 勝点3 得失点差1 1勝0分0敗
4位 TY 試合数2 勝点0 得失点差-8 0勝0分2敗

Tは難敵Kを終了直前の2ゴールで突き放して勝利。
勝ち点を6に伸ばし一足早く全日程を終了。他チームの結果を待ちます。


この2ゴールが最後に効いてきます。


2日目第2試合

○S 5-0 ●TY

終了時点順位
1位 S 試合数2 勝点6 得失点差6 得点6 失点0 2勝0分0敗
2位 T 試合数3 勝点6 得失点差6 得点8 失点2 2勝0分1敗
3位 K 試合数2 勝点3 得失点差1 得点5 失点4 1勝0分1敗
4位 TY 試合数3 勝点0 得失点差-13 得点0 失点13 0勝0分3敗

Sは最下位TYを下し、1試合を残して首位に立ちました。
試合を見ていないのでわかりませんが、計算しながら戦える有利さを生かしてもっと点を取れなかったものか?

最終節はS-Kの対戦です。

そしてこの時点で3チームに1位抜けの可能性がありました。

ここでレギュレーションの確認ですが勝点が並んだ場合の順位の決定方法は
1.当該チーム同士の勝敗、2.得失点差、3.総得点
となっています。

@Sが1位となる場合@

Sが勝つか引き分けた場合。
Sの勝点が7以上となりSが1位。



@Tが1位となる場合@

Kが4点差以下で勝った場合。
3チームが勝点で並ぶ。
当該チームの勝敗は3すくみとなるので勝敗では決まりません。
4点差以内勝利の場合、得失点差でTが上回るためTが1位。



@Kが1位となる場合@

Kが5点差以上で勝った場合。
3チームが勝点で並ぶ。
当該チームの勝敗は3すくみとなるので勝敗では決まりません。
5点差の場合得失点差はTと並びますが総得点で上回るためKが1位。
6点差以上の場合得失点差で上回るためKが1位。



単純に確率からいってS70%、T25%、K5%位ですか。


さあこの机上の計算結果を、全チーム関係者は試合前に知っていたのかどうか?
最後の試合が始まりました。
会場はS中グランドです。



2日目最終試合
●S 1-2 ○K

そして順位はこうなった!!

終了時点順位
1位 T 試合数3 勝点6 得失点差6 得点8 失点2 2勝0分1敗 
2位 S 試合数3 勝点6 得失点差5 得点7 失点2 2勝0分1敗
3位 K 試合数3 勝点6 得失点差2 得点7 失点5 2勝0分1敗
4位 TY 試合数3 勝点0 得失点差-13 得点0 失点13 0勝0分3敗

Sは先制ゴールを守りきれず逆転負けを喫しました。
3チームが勝ち点で並び得失点差1の差でTの1位抜けが決まりました。

まるでドーハの悲劇です。

残念ながらその劇的な瞬間に居合わせることはできなかったのですが、試合直後、顧問の先生のうわずった声で掛かってきた電話から現場の臨場感が伝わってきました。


This is the Football!!

キリンカップ!

2007年06月06日 | サッカー
コロンビア戦おもしろかったですね。

戦う姿勢が伝わってくるいい試合でしたね。

遠藤らしい、ゴール正面でシュートフェイクから右に流したボールを、最後に長躯疾走してきた憲剛が外してしまったシュートも、始まりは高原の強引な体ねじ込みボール奪取からでしたね。

ジャンピングエルボースマッシュ食らっても、水面蹴り食らっても、延髄斬り食らっても笑顔で立ち上がって、淡々とプレーでお返しする高原君を見直しました。

なんというかレベルは全く違うんですけど、僕たちのサッカーのようにルーズボールを巡ってがちがちと当たり合う両チームの選手達にとても親近感を持ちました。

あっやべっ、ミスった。でボールがルーズになる僕たちと、アプローチが早すぎて結果としてルーズになる大きな違いはありますけど。


TV中継中に某解説者が日本の中盤の守備に”もっと行かなきゃ!!”と何度も叫んでましたが、息子と、それは違うんじゃない。追いつめてからのパスカット狙ってるんでしょ。と言っていたら

案の定

@中村俊輔@
”良かったのは前半の守備。変に飛び込んだりせず、連動して守って、人のために走る。”

とコメントしてました。

J監督経験者としてまずくね?



キリンカップといえば1983年にケビン・キーガン、クリス・ワドル擁するニューキャッスル・ユナイテッドと長澤まさみの親父がキャプテンだったヤマハ発動機の対戦を、学校帰りにサッカー部の友達とチアホーン持って瑞穂陸上競技場へ見に行ったことを思い出します。
いま調べてみると 山本昌邦 柳下正明 石神良訓 吉田光範 などそうそうたるメンバーがスタメンに名を連ねています。そして監督は杉山隆一。
当時はキーガン目当てだったんで日本人なんて眼中無かったですけど。

キーガンと言えば試合前に観客がピッチに走り込んで何するかと思ったら、何とキーガンにPK対決を申し込み、またそれを受けて立ったってもんだ。
お約束通りキーガンは全力シュートを見事にポストに当てて外し、観客から喝采を浴びてました。

のどかな時代だったね。
ヤマハにはチアガールがいたし。

キリンカップの歴史

6月ですね!

2007年06月05日 | サッカー
毎週、芝生の上で空と地面から焼かれて、サッカー焼けが進んでいるtetsuです!
(注@サッカー焼けとは:顔、ひじから先、ひざ周辺のみが日焼けする現象)


連休明けから先週にかけて社会人リーグは2,3,5節と消化し通算2勝1分1敗という成績です。

昨年の3連敗からのスタートからするとまずますと言えますが、これから昨シーズン上位のチームとの対戦が数多く残っているので、いよいよ佳境に入ってきたという感じですか。

今シーズン、サイドバックの新境地にチャレンジ中です。真ん中から見るのとサイドから見るのがこれほどピッチの景色が違うとは思いませんでした。
毎試合勉強です。



社会人がオフだった週には中学部活の菅平フェスティバルに土日と2日間とも上ってきました。
本当に中学生達の変わり振りには驚かされます。

まさしく

”士、別れて三日。刮目して相待つべし”
です。


とここまで書いて驚くべき事実を発見。
1ヶ月間、全て芝生の上でサッカーをしているっっっ!!

なんと恵まれているのか。
思わず僕がスパイクを買ってしまう訳がわかったでしょう。

今週末のカップ戦も芝です。


6月と言えば日韓ワールドカップの開催された月ですね。
しかし長野県の少年サッカーを経験した人なら
全少のあった月だなあという感慨を持つことでしょう。
我が家ではY新聞を購読しているので(T田、許せ)1週間くらい前からメンバー表が掲載されたりと盛り上げてくれます。

絶対に負けられない戦い
からまだ2年しか経っていませんが、なんだかずいぶん昔に感じます。
そのときの彼らを今も中学サッカーで見ているからかな。

おとといも長野県内の4分の3のサッカー少年達が悔し涙を流したのでしょう。

またそれが糧になるんだ!がんばろう!

吉田少年サッカークラブは次ラウンドへ駒を進めました。
トーナメントはますます厳しくなるけど負けずにがんばろう!