以前うちの両親に
「芝居を観に行くとしたら何観たい?」と訊いた所、
「藤山直美」と言う返事が返ってきた。
ほー。
いいチョイス。
私も観たい。
と言う訳で、
この日携帯&家電のダブル攻撃で取ったチケット。
「太夫(こったい)さん」「はなのお六」の2本立て。
まずは「太夫さん」
舞台は京都島原の遊郭。
兄に連れて来られたきみ子(藤山直美)は、2万円と引き換えに遊郭で働く事に。
しかし兄だと言ったのは真っ赤な嘘。
しかもきみ子は妊娠していて、遊郭を産婆さんと思ってついて来たとの事。
騙された遊郭の女将おえい(波乃久里子)が悔しがっても後の祭り。
どうにも賢いとは言えないきみ子を引き取る事に・・・。
2年後どうにか太夫(こったい)になったきみ子こと喜美太夫に身請けの話が舞い込む。
きみ子は、兄だと偽っていたあの男が忘れらないと泣くのだが・・・。
いやー、面白いですねー。
笑って笑って、ホロリと泣かせて。
ただ、バックの音の方が大きくて、役者さん達のセリフがほとんど聞こえないシーンがあったりして残念。
声も枯れてたのかしら?
辛そうな所がありました。
続いて「はなのお六」
大和吉野から立身出世を夢見て江戸へやって来たお六。
江戸へ来たものの、会う人会う人から
「江戸は恐ろしい所だから早く在所へ帰れ」と言われ不満顔。
そこへ徳川家から頂いた三ツ葉葵の白旗を探している、江戸の大親分と出会い、
しばらく大親分の家に厄介になることに。
実はお六は大和吉野で「鼻利きのお六」として知らぬ者はいないと言う程、鼻が利く。
「自分の鼻で白旗の在処を探ってやろう」と自信満々で鼻をうごめかすと・・・・。
これは面白かったー。
もう文句なしに、ただただ笑えました。
藤原直美の真骨頂なのでしょう。
しかしお父さんそっくりだよね。
ちょっとした表情やセリフ回しなんか、すっごく似てました。
とは言え、私は生の藤山寛美は観た事ないんだけどさ。
テレビで見た限りの印象でしかないけど、本当にそっくり。
連れて行った両親も満足した様子。
また来る事があったら、また行こうっと。