5-16:頼りすぎてはイケナイ
近年の建物は、地震に対する構造強度について、ことさら注意をはらった建物造りをしている。一般の木造住宅においても同じで、耐震補強金物や面材耐震パネル、剛床パネルといった類いの技術製品のおかげで強度を上げていった。
それで大丈夫か?という疑問を投げかけるとする・・・計算上は・・・と答えるしかない。残念ながら、これが今日の大多数を占める木造住宅の生産である。
これらの製品は一度根を上げるともろい物となる性質を持ち合わせているのです。同時に使う場所ひとつで意味の無い耐震補強になるわけです。特に、これで大丈夫!これなら安心!的な使い方には注意が必要で、あくまで補強ということを忘れてはいけないのです。
次回より、解かりやすく耐震性能を見抜く力を考えていきましょう。