「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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署名を巡る思索と長井健司さん代表作(ドキュメンタリー)放映

2007-10-23 04:24:51 | その他
ここ数日、署名をされる方が少し鈍化していて
なかなか長井さんが殺害されたこの事件に関心を
持ち続けていただけない状況をすこし悔しく思っています。
皆さんが声の届く範囲に声をかけていただいていることは、
僕もよくよく理解しているのですが、
難しいかもしれませんが、身の回りよりももう少し広い範囲に
次は声をかけていただけないでしょうか。
もしかしたら普段は親しくなかったり、
実は嫌いな人間だからと、声をかけていない方はいないでしょうか。
お嫌かもしれませんが、長井さんのことを思って、
声をかけてみていただけないでしょうか。
抗議文はこの記事の末尾にあります。

署名フォーム(クリック→)https://hal.sakura.ne.jp/syomeis/sign
携帯電話はこちら(クリック→) http://hal.sakura.ne.jp/sign.html
署名フォームはhttps使用のため、セキュリティアラームがでますが
安全上の問題は何もありませんので、先に進んで署名してください。



まだ一ヶ月たっていません。忘れるには早すぎます。
起こった出来事は
丸腰で取材をしていた日本人のジャーナリストが
至近距離から無警告で撃たれ殺害されて、
彼が最期まで握り締めたビデオカメラさえ
戻ってきていないという事件です。
しかもミャンマーは友好国であり、
過去に多額の資金援助を日本から得ている国です。
その国での出来事です。
戦争中の国や国交がない国での出来事ではありません。
しかもミャンマー当局は
「不幸な事故」として言い逃れを続けようとしています。
まずミャンマー政府が少しでも誠意があるのなら、
たとえば駐日ミャンマー大使が
愛媛の長井さんのご両親の元にきちんと謝罪に訪れるべきです。
現在のところ、
軍人上がりのこの大使にそういう人間としての誠意はみられません。
またビデオカメラはあきらかにミャンマー当局が保有しています。
少なくとも専制体制のミャンマーであの現場にあったカメラを
治安当局が突き止められない可能性はありません。
これも保有していないと子供のような言い逃れを続けています。
たぶん子供でももう少しましな言い訳をするでしょう。

ある意味日本という国に住む、僕ら日本人が、
ミャンマーの軍人や役人に馬鹿にされているのです。
もちろん市井のビルマ人でなく、
現実にミャンマーで権力を握る奴等にです。

日々いろいろなニュースがおきます。
亀田一家をめぐる話や細木和子氏の朝青龍取材話の方が
確かに一見面白そうな話であると思います。
でも、どちらも、人の命がかかった話でもないし、
社会に何か大きなことをもたらす話では
おそらくないと思います。

しかし、今回の長井健司さん銃殺という事実を、
あれだけ明瞭に映像で見せ付けられた事実を
なかったかのごとくスルーしてしまえば、
日本社会に、日本国民に大きな禍根を残すことになると思います。
しかも今回は僕らは過剰な要求はしていません。
究極的には、「盗んだビデオカメラとテープを返せ」だけです。

あなたはどうされますか。

この事件をなかったことにして知らぬふりをされますか。

それとも、あなたの頭でもう一度この事件を考えていただけますか。

最初の一歩。署名。

署名フォーム(クリック→)https://hal.sakura.ne.jp/syomeis/sign
携帯電話はこちら(クリック→) http://hal.sakura.ne.jp/sign.html
署名フォームはhttps使用のため、セキュリティアラームがでますが
安全上の問題は何もありませんので、先に進んで署名してください。

なお署名の用紙のPDFファイルも設置しました。
ダウンロードして手書きで署名する方のためにお使いください。
https://hal.sakura.ne.jp/shomei.pdf

送付先は下記まで郵便かFAXで。
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
FAX 03-5772-1127



肩書きは具体的な所属先でも、
「会社員」などの一般的なことばでもかまいません。
もちろんネット環境になんらかの問題がある場合は
メールやファックス、郵便物などで署名を頂いても結構です。
なお、会には電話も一応ありますが、
電話番をお願いしているだけの状態ですので
何かご連絡のある方は(メディアなども)
できるかぎりまずメールでご連絡をお願いいたします。

「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/(ブログ) 
nagaikenji20070927@mail.goo.ne.jp(メール)
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
TEL 03-3746-0065
(平日10時から17時で対応)
FAX 03-5772-1127

抗議文を引用しておきます。
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ミャンマー連邦
タン・シュエ国家平和開発評議会議長殿
駐日ミャンマー連邦大使館
フラ・ミン特命全権大使殿

抗議文

 2007年9月27日午後、貴国のヤンゴン市内にあるスーレーパゴダ付近で、
取材中だった映像ジャーナリスト、長井健司氏が、貴国軍治安部隊の軍人に
至近距離から銃撃され、殺害されました。
自国の国民に対するミャンマー軍の一方的な暴力による制圧行動について、
国際的な取材活動をしていた日本人ジャーナリストの生命を、
警告もなく銃で奪ったことは、
殺害を前提とした意図的かつ残虐な取材妨害行為であり、
国際社会の一員として、また日本人として、
我々はこの行為を断じて許すことはできません。
しかも貴国の当局は、
長井氏が亡くなるまで手離さなかった
ビデオカメラとテープを未だ返却していません。

われわれは貴国治安部隊軍人による長井氏の殺害について強く抗議します。
また、長井氏の殺害の経緯を明らかにするとともに、
犯人の特定と厳罰を求めます。
遺品であるビデオカメラとテープも内容の消去など一切の改竄を許さず、
返却することを求めます。

       

ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会
(事務連絡先)
〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  

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お知らせです
10月28日(日)午後11時40分より総合・NHKアーカイブスで放送

長井さんの代表作
ETV2001
 
 「急増するエイズ孤児~タイ・75000人の子どもたち」

長井さんの代表作のドキュメンタリーが
テレビで見られるラストチャンスかもしれません。
是非チャンネルを回し、録画してください。

NHKというのは本当に大きくかつ不思議な組織で
長井さんの事件をきっかけに
このようなラインナップを組む方もいれば
先日の署名会見は民放のキャスターが出ているせいか
NHK記者はいるのにカメラも回さずニュースはスルーしました。
僕はNHKの中でも心のあるメディア人を応援したいですし、
僕も未見のこの作品は是非見たいと思っています。
楽しみです。
なお放映時間は変更もありえるので
必ずご自身でご確認下さい。