正確な情報がいまだつかめておらず、
チベット動乱のときよりも本当に判断が難しい
今回のウルムチでの事態です。
僕はこのウルムチからクチャ、カシュガルまで
鉄道で移動したことがあります。
何日もかかる本当に大変な旅でした。
ウイグル自治区自体は大変な荒野、砂漠、山脈、岩の
連続で、まさに未踏の地です。
そして、シルクロードのイメージも重なり
事態が起きているウルムチは辺境の地のように
思っていらっしゃるかもしれませんが
これは、大間違いです。
ウルムチは内陸部にありますが
中国でも有数の大都市ですし、
かなり近代化された町です。
そして
この大都市の当時最大の地下街で
ショッピングモールは
日本人が運営建設しているものです。
最近亡くなったらしい、大阪の辰野さんという
実業家によるもので、
ウイグルでもっとも著名な日本人と聞きました。
ウルムチは
人口は200万人を超えているはずです。
民族構成も漢民族が七割を超えていて、
ウイグル族は一割程度しかいないはずです。
このウルムチでウイグルを意識することは
実は難しい感じです。
逆に、
ウイグル自治区全体では
ウイグル族などの少数民族が多数派になり
漢民族が少数派になります。
本当の辺境の地、カシュガルはまさに
イスラムの国のようで、
モスクから聞こえてくる礼拝の声や音を聴くたびに
中華人民共和国の領土でいるとは思えませんでした。
今回の事態がウルムチで起きていることを
考えると、
ウルムチというウイグル族が少数である街で
漢民族を惨殺する略奪行為が本当に一方的に
はじめられたのかということです。
もちろん一時の激情で騒乱状態となり
ウイグル族が漢民族に暴力をふるう事態も
なかったはずはないと思います。
しかし、多数の漢民族居住地域で、
少数のウイグル族がそのような行動を起こしたとすれば
どのような報復があるのかは
すぐにわかります。
それにも関わらず、中国政府の主張は
「ウイグル族が騒乱をはじめた」として、
それに呼応する映像ばかりが流れています。
僕の考える
ポイントは事態の発生時に客観的な政治的立場の
ジャーナリストのカメラはなく、
中国政府当局サイドのカメラの映像提供が
ほとんどだということです。
しかも、今回は
後から取材に入った外国プレリスに
プレスルームも用意され、
当局広報による取材ツアー状態です。
このような時に真実にメディアがたどり着くの
実は至難の業です。
簡単にできるときほど
ジャーナリストは眉につばする必要があります。
独裁国家ミャンマーの大きな後ろ盾でもある、
中国で、明確に火を噴いたウイグル問題。
21世紀の民族の勃興は避けがたいです。
もし長井さんなら
今、どのような取材をしているのでしょうか。
ミャンマーにおける
「長井健司」の立ち居地となるカメラは
存在していないのではないのかという
懸念は、僕にはほぼ確信になっています。
チベット動乱のときよりも本当に判断が難しい
今回のウルムチでの事態です。
僕はこのウルムチからクチャ、カシュガルまで
鉄道で移動したことがあります。
何日もかかる本当に大変な旅でした。
ウイグル自治区自体は大変な荒野、砂漠、山脈、岩の
連続で、まさに未踏の地です。
そして、シルクロードのイメージも重なり
事態が起きているウルムチは辺境の地のように
思っていらっしゃるかもしれませんが
これは、大間違いです。
ウルムチは内陸部にありますが
中国でも有数の大都市ですし、
かなり近代化された町です。
そして
この大都市の当時最大の地下街で
ショッピングモールは
日本人が運営建設しているものです。
最近亡くなったらしい、大阪の辰野さんという
実業家によるもので、
ウイグルでもっとも著名な日本人と聞きました。
ウルムチは
人口は200万人を超えているはずです。
民族構成も漢民族が七割を超えていて、
ウイグル族は一割程度しかいないはずです。
このウルムチでウイグルを意識することは
実は難しい感じです。
逆に、
ウイグル自治区全体では
ウイグル族などの少数民族が多数派になり
漢民族が少数派になります。
本当の辺境の地、カシュガルはまさに
イスラムの国のようで、
モスクから聞こえてくる礼拝の声や音を聴くたびに
中華人民共和国の領土でいるとは思えませんでした。
今回の事態がウルムチで起きていることを
考えると、
ウルムチというウイグル族が少数である街で
漢民族を惨殺する略奪行為が本当に一方的に
はじめられたのかということです。
もちろん一時の激情で騒乱状態となり
ウイグル族が漢民族に暴力をふるう事態も
なかったはずはないと思います。
しかし、多数の漢民族居住地域で、
少数のウイグル族がそのような行動を起こしたとすれば
どのような報復があるのかは
すぐにわかります。
それにも関わらず、中国政府の主張は
「ウイグル族が騒乱をはじめた」として、
それに呼応する映像ばかりが流れています。
僕の考える
ポイントは事態の発生時に客観的な政治的立場の
ジャーナリストのカメラはなく、
中国政府当局サイドのカメラの映像提供が
ほとんどだということです。
しかも、今回は
後から取材に入った外国プレリスに
プレスルームも用意され、
当局広報による取材ツアー状態です。
このような時に真実にメディアがたどり着くの
実は至難の業です。
簡単にできるときほど
ジャーナリストは眉につばする必要があります。
独裁国家ミャンマーの大きな後ろ盾でもある、
中国で、明確に火を噴いたウイグル問題。
21世紀の民族の勃興は避けがたいです。
もし長井さんなら
今、どのような取材をしているのでしょうか。
ミャンマーにおける
「長井健司」の立ち居地となるカメラは
存在していないのではないのかという
懸念は、僕にはほぼ確信になっています。