「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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何度伝えても分からない人がいますが、開架型のホールボディカウンターは意味はありません。

2013-12-09 10:45:00 | 福島第一原発と放射能

熊本報告会と福岡報告会をおこないました。両会場とも120人程度の参加者です。

二つの報告会をおこなって、よくわかったのですが、各人の反応に開きが大きいということです。
この報告会は、そもそも、ウクライナのキエフでどの程度の状態なのかをつまびらかにする為に開催しています。これはキエフと東京の汚染程度が、似た様な状態の可能性が高いことから、その比較的な意味が大きいです。

このため、一定程度、前提知識が無いと分からないことも多いです(これは僕のブログ読者ならふつうにある前提知識ですが)。
また、映像を伴って、解説したことにより、受け取り可能な情報量は飛躍的に増えるのですが、おそらく映像に影響されて、その内実の情報を脳に刻んでいく作業がうまくいかない状態もあるようで、これまでの講演会よりも、一定数以上の人には、さらに理解していない状態が続いています。
映像を見せれば、分かりやすくなる場合が多いと、ふつうは理解するようですが、実はそんなことはありません。映像はイメージの影響は大きく受け止められますが、逆に中身を精査する手段としては、有効ではありません。
おそらくそういうことも影響して、非常に反応が微妙な状態です。
僕はすこし困惑しています。

そろそろ三年近い時間が経過していて、被曝のことを踏まえて行動している人達にも、はっきりと差が出始めています。情報をきちんと精査して、必要な防御をして、対処を考えているタイプの人達とそんなことが出来ずに混乱が続く人達。

場内からの質問でもそうした類の質問が多く、今更のように、開架型のホールボディカウンターの話をし続けるような人がいて(誤検出やBGの問題があるにきまっている)、本当に僕は辟易しています。

そもそも事故から年月日が経過していて、被曝影響で、体内にある放射性物質をWBCで測定できる可能性はほとんどありません。よほどの高濃度のモノを食べ続けていない限り、計測できる可能性もありません。しかも開架・椅子型の機械は、まわりの遮蔽はないですから、適正に測れる可能性もほぼありません。こんなものに、お金をかけるのは、溝に捨てるのと、本質的な差異はありません。

こんなことは何回も何回も何回も伝えています。


すいませんが、レベルが低すぎます。こういう人は、2度と僕の講演会やブログに来ないで下さい。迷惑です。絶対に来るな。

関東では反応がないという問題を考えましたが、九州、特に福岡の講演では、あまりにもレベルが低いと言う問題を思わないとなりません。福岡講演の後は、その点で、僕はずっと考え込んでいます。こちらが説明している内容を聞いていたら、既に話し終えている中身を、繰り返し、聞き返してくるような質問もありました。すでに話している話を聞いていません。

まずこうした状況が、九州、特に福岡報告会について報告しないとならないのは、とても残念です。

更に後程、本日、別記事も挙げます。