下の写真は、100円均一のUSBカードリーダライターです。マイクロSDおよびSDHC専用で、32MBまで携帯電話やデジカメのメモリカードがPC側で読み書き出来ます。
100均では確かに不安ですが、かといって一般の市販品では転送中に100%データが安全かというと、それは言い切れません。むしろ、USBリーダーライターそのものでなくて他の要因でデータ消失事故が起こる場合があるからです。
つまり、具体には、①PCのUSB端子の接触不良、②安全な取り外し方の不履行、③電源供給タイプでない多分岐のUSBハブの使用等による破損・消失事故が起こり得ます。
私の経験の範囲内でも、そういうことがありました。ですから、逆に言えば、正しく丁寧に使えば100均であろうがなかろうが、まず事故は起こりませんから、消費税率引き上げの対策としての節約目的でこういうアダプタ類の100均を買うのはアリかな?と思います。
ただし、強度については安価ゆえのリスクがあって耐久性がないので使っているうちにすぐ割れますから使えなくなるでしょう。そこで、下の写真のようにバリバリに割れてしまう事もありますが(これは普通サイズのSDカード)、私は接着剤とセロテープで補修して、もう3年ぐらい使っていますが接点に異常が起きていないので、まだまだ使えそうなタフな製品です。
反対に、一般の市販品の1000円程度のものでも、4つ口のものでコンパクトフラッシュ、マイクロSD、SD、メモリスティックの4種類が使えるものは、プラスチックの筐体が丈夫に出来ているので割れにくいですが、接点が壊れやすいです。4分岐ゆえに基盤の配線が複雑ですし、アダプターを4個も小さい筐体に詰め込まねばならないので、故障が出やすいのです。老舗の某周辺機器メーカー製で大丈夫だと思っていましたが、このような製品を使っていて、私は3度ほど大切な家族旅行のデジカメの写真データなどを大量に失っていますから、あまりこの手のマルチタイプのアダプターは信用していないのです。
ですから、最近は古い携帯電話や古いデジカメで撮ってから接続ケーブルでPCに転送することが多いです。この場合では、データを失った経験は皆無です。というのは、携帯電話や旧式のデジカメでは、本体に保存されたデータを外部メモリにコピーしたり、また逆の方向の内部コピーをしたりもできるような方式ですから、データ消失事故が仮にあったとしても、本体あるいは外部メモリにデータが残っていますので大丈夫であるわけです。
何事も完全に安全ということはあり得ませんので、データのバックアップをしておいてから転送する習慣を身につける事が大事です。