アクセスが超遅い無料サーバーでも、私はある意味、大好きです。むしろ、快速にアクセスできるような無料サーバーは便利ではあっても、諸刃の剣という面がありますから危険です。つまり、快速なサーバーほど、ハッカーにも便利にできていてスパムコメントやトラックバックにウィルス・トロイの木馬などを仕込まれ易いような餌食として狙われやすいからです。攻撃されれば即廃止になるのが目に見えているからイヤなのです。反対に、宣伝だらけでそのために起動が超遅くて、何かウィルスを仕組んでも容易にはそのプログラムが動かないような低容量で制限だらけの無料サーバーであるならば、ハッカーも全くやる気をなくします。だから、高速・大容量・制限なしの贅沢なサーバを借りて快速なWEBページを運営したい・・・というような考え方を私は採用しません。いわば、大金を持っているのを見せびらかすようなことだけはしたくないのです。そういう豪華なサーバーほど、セキュリティ-にお金をかけないとハッカーやネット犯罪者の踏み台として狙われやすいのではないかと思われます。要は、サーバーは速さよりもセキュリティーが第一なのです。
実際、外国の無料サーバーで、容量が10GB~20GB、月間転送量100GB、データベース5個、CMSインストール数5個、メルアド3つ、FTPアカウント3つ等々の好条件が並ぶ豪華版の優れものがありますが、そういうものに限ってごく短期間でアカウントごと、ひどい場合はサーバーごと消滅してしまったケースが私の経験上ではかなり多いです。まあ、これは大抵の場合、維持管理できないのが現状だからではないかなと思われます。
そりゃあ、本音では、無料で超快速なアクセスを楽しみたいですが、喩えて云えば蜜に群がるアリの群れやバクテリアが多くて虫食いだらけのりんご・イチゴ・桃などの規格外の果物にならないように、結局、多くの人手と手間隙をかけて丹念に育てないと、市場に高く売れませんので、苦労が絶えません。高速・大容量回線など便利なサーバーを運営する場合は、それ相応の個別SSLやセキュリティーを駆使しないと、一発にハッカーに踏み台に使われて餌食にされてしまいます。
物事には裏表があります。つまり、作用があればその反作用も必ずあり、三倍返しで強烈にウィルスやマルウェアのばら撒きの踏み台にされないとも限らないわけであります。
結局、話を元に戻しますが、高速・大容量の豪華版の無料サーバーを安全に長期間維持しようとしても、ハッカーの執拗な攻撃を必ず受けますから、費用対効果の面で無料版では無理です。だから、有料のサーバーを運営するためのテストパターンとして、ごく短期間だけユーザーに無料体験版として提供するに過ぎないのです。精精3ヶ月~半年ぐらいで設置しては廃棄するような無料サーバーですから、そういうものには手を出さないほうが得策でしょう。もし、仮にそういう無料サーバーを借りるメリットがあるとしても、それは、自分だけの練習用・実験用として使うことだけでしょう。
組織や団体のために使うサーバーは、基本的には有料版で、しかも格安は避けて、ある程度のお金をかけないといけません。その団体の個人情報の流出につながらないように、セキュリティーにお金をかけるべきです。