デジタルリマスターBLU-REIディスクは感動的に高画質に仕上がってはいるが・・・
某知人が、最近、デジタルリマスター版の「東京物語」を入手して、「以前に君から譲ってもらった従来版のDVDの映像よりも、ビックリするぐらい綺麗で感動した。」と電話をかけてきました。これには、さすがに閉口しました。折角、それなりの出費で新品のDVDをプレゼントしたのに・・・。そりゃあ、リマスター版がより綺麗で解像度や鮮明度が高いでしょうが、それはそれとして自分の胸の内に秘めておけばいいだけの話です。不用意な言い方で、私のプレゼントを台無しにされたという感じで、とても不愉快な気分になって仕舞いました。
機器の自慢話は話題としては好ましくない
流石に憤懣やるかたない気分で、「貴殿の4Kテレビか何か存じませんが、件の映像は確かに超美しい映像だったのでしょう。が、あいにく我が家では小さな古い従来型のテレビです。なので、お薦めのリマスター版を再生しても、とても素晴らしい映像は見れないでしょうね!」と申し上げました。このような豪華な機器の自慢話なんてものは、いくら懇意な間柄でも、話題としては好ましくないと思いました。
画質・音質じゃなくて内容
そこで、まずいと彼は思って話題を変えて、今度は、「君が以前にYoutubeで内田光子のモーツァルトのK466を推奨していたけど、グルダの演奏の方がいいよ!」と言ってきました。実は、前者は画質が360Pで、後者が720Pだったのです。又しても某氏は画質に拘っているな?・・・と私は受け取りました。わたしは、画質・音質が優れた音楽コンテンツがそのまま最上のコンテンツになるとは思っていません。あくまでも内容が第一です。
画質や解像度の優秀さだけでマウント取りしないで!
以上のような話は、何だか釈然としないものがあります。何故こんな事で自分が推奨した映像が某氏に却下されないといけないのか?と・・・。そもそも、画質がハイビジョンや4Kでなきゃお話にならないといったような価値判断を持つのはいいとしても、それを他人に押し付けるようなことは別問題であり、違うんじゃないか?
これには思い当たる節があります。最近、某氏が自宅を売却して、より大きなマンションに転宅されたので、是非お越しになってくださいとの社交辞令を何度も彼から受けていたのです。勿論コロナ禍の緊急事態宣言下ですから、不要不急の訪問はしていません。が、おそらく、リビングの大型4Kテレビを私にこれ見よがしに見せて自慢したかったのかな?と推測しました。日ごろ、自宅の小さなテレビや古いPCでつましく音楽番組やスポーツ番組を楽しんでいる身にとっては、大邸宅や豪華な家電機器をマウントされるような事は、極力スルーしたいと思いました。
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