武部修平さん(25)は都内の有名私大を卒業後、登録派遣の仕事に就いた。プロ野球の試合やロックフェスティバルのイベントスタッフとして日当を稼ぐ生活が3年続き、今は公的な職業訓練を受けている。
やり直し難しく
賃金が不安定で福利厚生面で見劣りする非正規雇用を脱出し、正社員になるためだ。「大学を卒業して今のままだと駄目だとずっと思ってきた」という武部さん。「何かをしたいと思っているけど、どうしたらいいのか分かりづらい」と話した。日本の社会では一度非正規でスタートするとやり直しは難しく、正規と非正規の格差は拡大し続ける。
武部さんが感じる閉塞(へいそく)感は労働市場全体に通じる。製造業が盛んで人手もあふれていた右肩上がりの1960年代に構築された日本の労働システムは
正規と非正規の格差、日本の雇用は崖っぷち 「時給1000円」「結婚したい」
やり直し難しく
賃金が不安定で福利厚生面で見劣りする非正規雇用を脱出し、正社員になるためだ。「大学を卒業して今のままだと駄目だとずっと思ってきた」という武部さん。「何かをしたいと思っているけど、どうしたらいいのか分かりづらい」と話した。日本の社会では一度非正規でスタートするとやり直しは難しく、正規と非正規の格差は拡大し続ける。
武部さんが感じる閉塞(へいそく)感は労働市場全体に通じる。製造業が盛んで人手もあふれていた右肩上がりの1960年代に構築された日本の労働システムは
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